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活動レポート

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おてらおやつクラブでは活動の中でひとり親家庭へ調査を実施したり、さまざまなイベントを実施したりしています。 ここでは、おてらおやつクラブの活動に関するレポートやイベントの案内、調…
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#子どもの貧困

おてらおやつクラブ活動10年。着実なDX推進とご縁のひろがりによって生まれた、新たな「おすそわけ」の可能性。

増え続けている生活困窮家庭からの支援要請  2023年度はおてらおやつクラブと直接的につながり、支援を受ける(以下、直接支援)生活困窮家庭は、ついに1万世帯の大台を超え11,153世帯(前年比130.5%)となりました。  この「直接支援」の活動は、2020年からのコロナ禍により行政や支援団体の支援制度につながることができないご家庭が急増したため、緊急的なくらしの支えとしてはじまりました。しかし2022年度には、私たちの想定を大幅に上回る支援要請が寄せられることとなった

全国9か所で「おてらおやつクラブと一緒に子どもの貧困について考えよう」を実施

認定NPO法人おてらおやつクラブ(代表理事 松島靖朗)は、2024年度の啓発事業として「おてらおやつクラブと一緒に子どもの貧困について考えよう」を実施します。 2014年に奈良県のひとつのお寺からはじまった当活動は全国へ広がり、今年で10年を迎えました。現在2,000を超えるお寺さま、800を超える支援団体さまと連携し、日々お寺からおすそわけを届けています。 しかし10年経ってもなお、まだまだ支援を必要とする方を支える手が足りていません。 そこで、全国各地に職員や理事が訪

「夏のおすそわけ2023」達成のご報告とお礼

家計がひっ迫しやすい夏休み期間中、全国2,000のひとり親家庭に「おすそわけ」を届けるプロジェクト「夏のおすそわけ2023」。おかげさまで、対象のご家庭すべてにおすそわけをお届けすることができました! ご協力いただいた全国各地のお寺さまをはじめ、寄付や寄贈、ボランティアなどでお支えくださった皆さまに心からお礼申し上げます。 ご家庭からの「声」おすそわけを受けとったご家庭からの声を以下にいくつかご紹介します(すべて許可を頂いています)。 このような喜びの声が他にも多数寄

最新の子どもの貧困率発表 おてらおやつクラブの見解は

厚生労働省が発表した国民生活基礎調査で、最新の「子どもの貧困率」が明らかになりました。 子どもの貧困率(所得水準などに照らして貧困の状態にある18歳未満の割合を示す子どもの相対的貧困率)は、今回の発表によると2021年に11.5%となりました。 過去の調査を見てみると、2018年13.5%、2015年13.9%、2012年16.3%(おてらおやつクラブが活動を開始し始めた頃、子どもの7人に1人が〜といわれていた当時の数字)です。経年の推移を見てみると、指標としては改善傾向

増え続ける支援要請に「おてらおやつクラブ」は大ピンチ?!インパクトを損なわず、効率を高めることに試行錯誤の1年

増え続ける生活困窮家庭からの支援要請  2022年度も、おてらおやつクラブ事務局には新型コロナウイルスの感染拡大が起きるたびに、支援団体を介さない、直接的な支援(以下、直接支援)の要請が多く寄せられました。この傾向はコロナ禍が始まって以来繰り返されたものであり、私たちも対応力を高めるために、ヤマト運輸様とのDX推進をはじめ、事務局職員の採用強化、システム開発体制の組織化に取り組んできました。  しかし2022年夏に起きた”コロナ第7波”の影響力はすさまじく、私たちの想定を超