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お寺の住職がnoteを始めるワケ

1.自己紹介

石川県金沢市にあります浄土宗の弘願院(ぐがんいん)というお寺を護らせていただいておりますタッケイです。現在は弘願院というお寺の住職をしながら、同じ金沢市にあります法船寺の副住職をさせていただいております。そんな私ですが、不思議なご縁に導かれてこの私は石川県へまいりました。

生まれは山口県下関市。下関市の外れにあるのどかな田舎のお寺の次男として生まれました。
大学から京都の佛教大学で学び、4年間の学びの中で浄土宗のお坊さんの資格を取得。
その後はそのまま佛教大学に就職し、私のように未来の浄土宗のお坊さんを目指す学生さんと寝食を共にしながら生活指導をしたり、作法を伝えたり、
特殊なお仕事をさせていただいておりました。

京都でお仕事しているうちに、石川県金沢市の弘願院というお寺の娘さんとご縁をいただき、今から3年半前の2018年半ばに仕事も辞め、京都から金沢へ参りました。

2.お寺の紹介(弘願院)

まずは私が護らせていただいております弘願院のご紹介をさせていただきます。(副住職としての法船寺についてはいずれご紹介いたします。)

弘願院は浄土宗のお寺で石川県金沢市にあります。「寺町寺院群」という宗派を超えた70のお寺が集まる地域があり、その中の1つに弘願院はあります。

お寺が建てられたのは正保2年。(1645)その後、一時期途絶えてしまいますが、延宝2年(1674)に再建されました。以来、金沢も大火に見舞われた時代もありましたが、本堂は再建された江戸中期から残る貴重な建物です。
お寺には全面刺繍で作成された「絹本地刺繍仏涅槃図」(金沢市指定文化財)が残っており、当時の方々の信仰が現代にも伝わっております。


3.noteを活用して

お寺のことはなかなか見えない、わからないというお声をいただきます。それは仏さまの違いであったり、宗派の違いであったり、、お経であったり、、、お坊さんにいたっては服装もほとんど一緒ですからわかりにくいのは尚更でありましょう。

私は日本に数多くある宗派の中の浄土宗のお坊さんなので、仏教を開かれたお釈迦さまのみ教えを、浄土宗というフィルターを通してお伝えしてまいります。

浄土宗には吉水流詠唱という五七五七七の和歌にメロディを付けた、いわゆる御詠歌があります。複雑な教えのことや、お盆やお彼岸などの仏教行事にいたるまで、お歌を通して理解を深めていく方法があるのです。


わかりにくいこと、複雑なこと、仏教行事のことなどを浄土宗の御詠歌を中心にお取り次ぎさせていただきます。今後、順次ご紹介いたします。

4.弘願院と法船寺が目指すもの

我々が生きるこの現代は、モノが豊かになる一方で「心の豊かさ」が追い付いていないように感じます。「お寺=敷居が高い、見えにくい、わかりにくい」というイメージがあるかもしれませんが、お寺だからこそできる取り組みを継続して行い、仏さまの教えを身近に、より具体的に、わかりやすくお取次ぎすることを目指しています。

仏事以外にも積極的に地域に向けてアクションを起こし、お寺に関わる有縁の方々を数珠のように繋げていく活動に取り組んでいます。

人と人との関係が希薄になりつつある昨今です。それに新型コロナウイルスがさらに拍車をかけたように思います。
今のままでは我々の心の距離までもが離れてしまうと危惧しています。お寺に関わる多くの方を繋げていくことを念頭に、お寺として、住職として、1人の僧侶として、できることからコツコツと積み重ねてまいります。

note初心者ですが、どうぞよろしくお願いします。

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