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10回目の春に

 5月1日の滝沢歌舞伎、それは私が阿部くんだけをずっと応援していこうと心に決めた日。そんな気持ちを忘れないために、私は毎年5月1日の滝沢歌舞伎の公演には入っていました。何回目かの春になると、そんなことは言っていられなくなり、気づいたら昨日で大好きだった滝沢歌舞伎が終わってしまいました。

 春は、出会いの季節でもあるけど別れの季節でもあり、毎年、滝沢歌舞伎の公演のお知らせがくると、阿部くんの名前があるかドキドキしながら確認していました。それは彼に限った話ではなく、進学や卒業を機にこの世界から離れるのではないかと、ジャニーズjr.を応援する人なら誰しもが抱いたことがあるこの不安を私も感じていたのです。彼の名前を見つけると、しばらくは彼のことを応援できると安堵していました。

 今日まで、色んな春がありました。何にも考えず彼の勇姿をワクワクしながら観に行く時もあれば、公演ギリギリまで近くのカフェで参考書を開いていた時や、仕事帰りに新幹線に飛び乗って行くこともありました。ここ最近は彼に会えない春を寂しく思っていました。

 滝沢歌舞伎で、自分は足を引っ張っていたと、昨日言っていたそうだけど、決してそんなことはないということをどうしても表現したくて、この文章を綴っています。どんな春も、阿部くんは誰よりも輝いていて、誰よりも素敵でした。色んな思いを抱えていた私にとって、阿部くんは太陽でした。それと同時に、色々な思いを抱いて舞台に立っていたにも関わらず、それを私には見せなかった阿部くんのことを誇らしく思います。
 
 阿部くんと過ごした春は私にとってかけがえのない宝物です。お疲れ様でした。これからもずっと応援しています。

2023.5.1
10回目の春に

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