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心に突き刺さった漫画5選(その1)

漫画って面白いよね。

はじめまして、25歳のエンジニアこと、おてもとです。

初投稿です。

ここから日記調で書いていきます。


実家は北海道の片田舎で、娯楽という娯楽はなかった。

遊び道具も少なくって、ゲームやネットも実家を離れた高校に上がってからたくさんするようになった。

でも一番好きだったのは、漫画。物語の世界に入れる漫画は最高の趣味になった。

noteで募集されている「#私を構成する5つの漫画」はすごいナイスな企画だ。

人に影響を与える漫画って何だろう。すごい気になる。

ふと、自分でも振り返ってみようと思う。思い出に残っている漫画はなんだっけ?



左利きのエレン 作:かっぴー


左利きのエレンは就活が終わってから出会った漫画だ。

こんなにも見るのが辛く、心を揺さぶられた漫画はほかにない。

左利きのエレンは、広告代理店で働く主人公「光一」と天才アーティスト「エレン」の人生ををめぐる話だ。

凡人は天才と出会ったとき、どう生きるか?

凡人代表の光一の生きざまに胸がさされる。すごい人間賛歌のお話だ。

ここからは自分の経験談だ。誰しも見覚えがあると思う。

頑張ってもかなわない人と出会って、頑張っても報われるわけじゃないことを知った。

友達だった人間が知らないところで苦労して、揉まれて、自分よりも成長して、届かないところにいたとき、すごく辛くなった。

自分は、目を背けて逃げたし、楽をしてるとわかってても努力できなくて、次第に肯定するようになった。それもしょうがないと。あきらめようと。

この漫画に出てくる光一も、同じ立場に立たされる。でも、あきらめきれない、天才になりたいともがき続ける。

苦しくても、苦しくても、あきらめきれない姿に、昔の自分の姿を思い出して、辛くなった。今はまるで違う自分の姿にも絶望もした。

物語の後半に、光一が自分の無力さからすべて投げ出して、あきらめそうになるシーンがある。

ネタバレになるから詳しくは言えないが、今まで姿を消していたエレンが現れて、光一に向かって言った言葉で、自分は涙が出た。

以下、ネタバレ注意です。


光一 お前が天才になれなかった様に

私は普通になれなかった

だけどそれを受け入れて

抗わずに

悩まずに

狂わずに

なれなかった 自分を許せるほど私達は利口じゃない

本気出して 

本気出して 

本気出したんなら もう…

諦めたっていい


でも…


でも!!!

私はこの目で見てきた!!!

光を…

惜しみも無く光を放つ

人間達を

簡単にできるって言うなよ!!!

でも… 簡単にできないって言うな!!!

まだ少し ほんの少しでも

何かできる事があんなら 

やれよ!!!

全部出し尽くして諦めろ!!!

信じろ!!! 

あの頃の様に!!

信じろ!!!


信じるって言うのは…!!!

いつか夢が叶うことをじゃない!!!

いつか脚光を浴びる事をじゃない!!!


いつか思い出して誇れる事を信じろ!!!


例えお前が何かになれなくても


何でも無いお前を誇れよ!!!


(お前が教えてくれたんだ 信じることは光だって)

(その光がどこに届くかなんて知らない)

(ただ それは光だって)

(人は光が無いと生きていけないんだって)


(あの日 お前の下手くそな絵が)

(私を照らしたんだ)


(だから)


描けよ!!!


(光が見えなくても)

(暗闇を迷っても)

(いつかきっと)


(届く)


(だから 描けよ)

(光を放て)


(その先が)

(その先があるんだろ)





もし、どんなに努力してもかなわない天才と出会ったとき、自分はどのように生きるのか

この漫画から教わった。


生きるって、こういうことだよな。


描く、というのはおそらく

自分の夢に向かうこと、を指している。


夢が叶わないなら、何にもなれないんだったら

描かなくていい

挫折して、今の自分が思っていたことに対して、

エレンが直接伝えてくる感じがした。


違う、そうじゃない。

全力を出して、全部出し尽くしてから諦めろよ

信じろ、いつか思い出して誇れる事を

何にもなれなくても、何でも無い自分を誇れよ

だから、描けよ(自分の夢を追いかけろ)


すごく勇気づけられた漫画だった。

普通、登場人物はキャラクターに話しかけるのだが、

読者に訴えかけるように来たのがすごくよかった。

ここまでストレートにエールをもらった漫画はほかに見たことはない


本当に最高の漫画です。







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