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ごあいさつ①/主宰 加藤

初noteです。おてんば劇場。

おてんば劇場って何よ、ではあるわけなので、そんな話からつらつら書いてみます。おてんば劇場は演劇ネットワークです。静岡のメンバーと関東圏のメンバーがいます。大学生や若者やシニアもいます。劇をやります。面白い場所をみつけたらそこでやったり、映像配信とかもやります。

いわゆる「劇団」でないこと。いくつか根拠があります。書いていたら長くなったので何回かに分けらながら、連載っぽく、まずは書いてみます。沿革、あるいは、ささやかな我々の演劇史、です。

ひとつめ。我々は「ちゃんとした」劇場にこだわりません。○○文化会館△ホール、みたいなことは絶対条件じゃない。音響も照明も舞台美術もその効果はよく分かるし、その一線の方々には並々ならぬ敬意があります。しかしだからこそそれらに囚われ過ぎない、野良な創作スタイルを基本姿勢にしています。逆に何処でも「劇場」になりうるし、しちゃうし?みたいな。(まだおてんば劇場も名乗っていなかった)これまで、カフェ、ライブハウス、商店街の空きスペース、百貨店だったビルのスケルトン空間、路上、お寺の本堂、終電後の駅のホーム、改装中のビル、などで我々は公演してきました。しつらえられた会場でない不便さは勿論たくさんあったけれど、空間と対話しながら、自分達の表現をどうやってそこに立ち上がらせるかの試行錯誤を続けてきたことは、確実に自分達の血肉になりました。地域の方々や劇場には来ない層の方々と作品を介して出会えたのも、得がたい経験で宝物でした。

我々はだから劇団を名乗らないし、名乗れないかな、とも思います。「ちゃんとしてる」ことが美徳じゃない。そればかり言うと逃げ口上みたいだけれど、そうじゃないから出会えた景色と仲間は間違いなくアイデンティティなのです(ちなみに劇場でやらないって意味ではないですよ!)。

何にもないって事、そりゃあ、なんでもありってこと。

みたいな20世紀の歌。

さて、次回も続きます。

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