私の人生は祖父母なしでは語れない。

母方の祖父母は、私たちの家から70メートルくらい登ったところに住んでいる。今年で祖父は79歳、祖母は73歳を迎える。病気ひとつなしの健康体とは言えないが、今でも農業を営むくらいの体力はある。

私と妹は、2人のことをそれぞれ「じい」、「ばっぱ」と呼ぶ。幼い頃、おじいちゃん、おばあちゃんをまだうまく言えなかった頃に発していたであろう呼び名を、20歳を超えた私たちは今でも使っている。

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人生の節目節目に祖父母がいた。 入学式、卒業式、学習発表会、習い事の舞台。大学入学、成人式、学祭、留学、そして就活。いつも私の中には両親に加えて祖父母の存在があった。これからだってそうだ。

彼らが生きている限り、私は祖父母を想い続けるし、彼らも私のことを想わずにはいられないだろう。祖父母の存在は、私の背中を押してくれる時もあり、心のつっかえ棒になる時もある。


だけど心に決めていることがある。 じいとばっぱより先に逝かない。そして彼らに恥じぬよう、自分の足で進んでいける人間でありたい。


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