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リアムとジョン邂逅 『Liam Gallagher&John Squire』が控えめにいって最高な件

好きすぎる2人のコラボレーションついに

3月1日、リアム・ギャラガージョン・スクワイアのコラボプロジェクトによるアルバム『LIAM GALLAGHER JOHN SQUIRE』がリリースされました。

この二人の名前が並んでる、、、ある意味事件です。
UKロックを代表する両雄が遂に邂逅&アルバムリリースなんです!

そんな激アツな作品、結論からいってしまうと、、、、

控えめにいって最っ高!
リアム風にいうとファッ◯ン・グレイトな出来です!!

リリース直後の興奮を抑えきれない勢いそのまま、アルバムの感想を書き記していきたいと思います!

oasis、The Stone Rosesファンはもちろんのこと、すべてのロックフリークとこの作品のすばらしさを共有できたら、これ幸いです。


両雄並び立つ

まずふたりの略歴をば(知る人ぞ知るですが)

リアム・ギャラガー
・1972年 英マンチェスター出身
・言わずと知れた元oasisのカリスマ
・現代ロック最高のボーカリストのひとり
・90年代のブリットポップ期にビートルズの再来と世界を席巻
・ノエル脱退→oasis解散→Beady Eye振るわず→ソロで奇跡の復活
・奔放な立ち振る舞いや言動が日々ニュースになるくらいトラブルメーカーとしての才がある

昨年のサマソニでの素晴らしいパフォーマンスも記憶に新しいところです。
↓その時のレポート

ジョン・スクワイア
・1962年 英マンチェスター出身
・言わずと知れた元The Stone Rosesのカリスマ
・現代ロック最高のギタリストのひとり
・80年代後半から90年代はじめのマッドチェスタームーブメントの立役者
・The Stone Roses解散→The Seahorsesとソロ振るわず→The Stone Roses再結成するも空中分解
・アルバムカバーアートワークを手掛けるくらい芸術家としての才がある

同郷かつ伝説的モンスターバンドを経て、という共通点が多いのも面白いですね。

このふたり良好な関係性をずっと保っていて、
oasis時代の伝説的ライブであるネブワース公演と、直近リアムソロの同じくネブワース公演にジョンがゲスト出演、"Champagne Supernova"で神プレイ。

逆にジョン率いるThe Seahorsesにリアム参加で”Love Me And Leave Me”を共作。ボーカル参加は無かったけど。。

んで、2022年とある日にこんなツイートが

その時は「リアムがまたノリで言ってら」くらいにしか思ってなく、”JS”という文字にも全く気付かず。。

どちらかというとリアムのスーパーグループで思い出すのは、英TV企画かなんかの"My Generation"をとんでもないメンツで演っているときの絵が浮かんできました。

ちなみに、その時のメンバーはというと
リアム・ギャラガー(oasis)
ロジャー・ダルトリー(The Who)
イアン・ブロウディ(The Lightning Seeds)
ザック・スターキー(oasis、リンゴ・スター息子)
ボーンヘッド(oasis)
ジェイ・メーラー(Kasabian、Beady Eye)

うえ三人のキャラが濃い。。。

そしたら、去年の10月に「リアムとジョンでアルバムリリースか?」とニュースが報じられ、

んで、2024年明け、ついにオフィシャルなアナウンスとともに、1stシングル"Just Another Rainbow"のティーザーが。

マジだったんですね。。。

恐らくですけど、今回の曲制作も

奔放な弟キャラであるリアムがぐいぐいジョンに近づく

寡黙な職人ガンコ気質のジョンをリアムが上手い具合たらしこむ

ジョンも後輩ポジのリアムに悪い気はしない

ジョンが乗り気になって「曲作ったから一緒にやる?」

リアム、しめたもんと小躍り

的な感じだったんじゃないかと笑。
完全に想像ですが。

リアムからしてみれば、自身の音楽キャリアを拓いた原点がThe Stone Rosesだったワケですから、そりゃもうノリノリですよね!

でもちょい心配でした。
強すぎる個がぶつかると得てして輝きが消えてしまいがちです。
ただでさえ問題児リアムは希代のメロディーメーカー且つ大人なノエルが居なければ成立しなかったろうし、ジョンも調整役マニが居なかったらイアンやレニとも上手くいかなかったのでは?と思うと、この二人の共作ほんと大丈夫か?と。。

でもそんな心配はまったくの杞憂でした!


アルバム『LIAM GALLAGHER JOHN SQUIRE』

もう何といっても
・リアムのボーカル
・ジョンのギター
これに尽きます!

誤解を恐れずにいうと、oasisは絶対的なメロディーの良さが際立っていたのですが、いっぽうThe Stone Rosesは曲も良いのですが、リズム隊(レニとマニ)とギター(ジョン)のグルーヴ感がほんと革新的だったなと思っています。

そんなジョンのグルーヴィーなギターフレーズにリアムボーカルがのっかる。
そんでもってリアムの声は、oasis全盛期かと思うほど無敵状態。

これは飛ぶぞ!

そしてアルバム曲調が全体通じて明るい!!
制作現場のリアムとジョンのエンジョイ感が曲からヒシヒシ感じ取れます。
ピリついた現場とは程遠い感じ。

それもこれもプロデューサーのグレッグ・カースティンが良い仕事してるんじゃないかと。

おすすめ曲

今作で印象に残ったおすすめ曲はこんな感じ。

Raise Your Hands
・oasis-Lylaを想起させる明るい曲調でオープニングにうってつけ
・思いの外、ドラムとベースもしっかりしてる
・随所のピアノがアクセントとなり効果的

Mars To Liverpool
・2ndシングル
・とことんポップ、大好物
・ジョンのメロディーセンスが光る
・ブリットポップ期に戻ったみたいな陽気さが随所に

I'm a Wheel
・ギターフレーズめっちゃブルース!
・6曲目"Love You Forever"もそうだけどジョンのブルース趣味が前面にでていて、これも好き

Just Another Rainbow
・1stシングル
・めっちゃThe Stone Rosesの"Waterfall"いまリメイクするとこんな感じ的な
・逆回転フレーズもちりばめサイケ的な高揚感ばっちり
・ジョンのギターソロ!長い(1分40秒くらいやってる笑)、サイコー
・ジョンが無表情でのけぞりながら弾いてるあの姿が浮かぶ

You're Not The Only One
・サザンロック
・オールマンブラザーズバンドかと思った
・アップテンポな打楽器のように打ち鳴らされるピアノが印象的


oasisの1st『Definitely Maybe』30周年の今年、この2024年になって、まさかこの二人の共作が聴けるとは。

次作があるかわかりませんが、あったとしたらホント楽しみにさせてくれるコラボプロジェクトでした!

もしかしたらノエルがこれに嫉妬して、ノエルxイアン・ブラウンでコラボしたら、それはそれでオモロイ笑
イアンの"Keep What Ya Got"でノエルと共作していることだし。


【追記】
祝・全英チャート1位!!
ジョンは全キャリアで初の1位とのこと。
ローゼズ獲ったことなかったことに驚き。

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