みと

簡単な漫画のレビューを。

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【評価レビュー】ぼくらのへんたい 作者:ふみふみこ

【評価 73点】※採点基準についてはコチラ◆総評性ジャンル漫画において最もオサレなバトル漫画。 全体のテイストは『BLEACH』でキャラは『HUNTER×HUNTER』そんな性ジャンル漫画でした。 特に7巻の田村修(クロロ)と夏目智(ヒソカ)の対決は最高。 ついでにまりかはゴンです。 どろどろではなく、生々しく清々しい。 浅野いにおでも志村貴子でもFEEL YOUNGでも読めない唯一無二のふみふみこだからこそ描けるLGBT作品だったと思います。 ◆点数内訳・キャラ、世界

    • 【評価レビュー】バジーノイズ 作者:むつき潤

      【評価 71点】※採点基準についてはコチラ◆総評現代バンド漫画。 表紙の装丁、帯の推薦コメント、5巻完結というボリューム。 ”売れる”だけの意識ではない、著者の描きたいことが詰まった最高にクールな漫画でした。そして、この作品がこうやって出来上がったのは潮や航太郎のような人物がいたから何だろうな。と思わせてくれる全てが素晴らしかった。 ◆点数内訳・キャラ、世界観、設定(20点満点) 【19点】 現代が舞台です。 そう言って、本当に現代の”リアル”を描ける作家も作品も稀有だと思

      • 【評価レビュー】おやすみプンプン 作者:浅野いにお

        【評価 80点】※採点基準についてはコチラ◆総評2010年代のサブカル漫画家代表へ浅野いにおを押し上げた傑作。 サブカルが苦手な人に片っ端から『おやすみプンプン』を読ませたい。めちゃ面白いです。 2000年代の若者の描き方としてこれ以上の正解はない。そう感じさせられる傑作。  ◆点数内訳・キャラ、世界観、設定(20点満点) 【19点】 小野寺プンプン(旧姓:プン山)、主人公がヒヨコのような外見で描かれる演出がされている本作。 前置きとして、本作の演出含め世界観・設定は無敵

        • 【評価レビュー】PSYREN -サイレン- 作者:岩代俊明

          【評価 66点】※採点基準についてはコチラ◆総評個人的に大好きな漫画です。中二病の高校生にとって最高の作品でした。 主人公の特異性、絶望と挫折、能力バトル全てが岩代先生の感性によって絶妙なバランスのジャンプ漫画として描かれています。 デスゲームジャンルをジャンプ漫画として昇華した稀有な王道少年漫画。 ◆点数内訳・キャラ、世界観、設定(20点満点) 【15点】 純粋無垢ではなく、「純粋」なだけの他の主人公とは違った闇の力を操る主人公。荒廃した未来の日本に強制的に転移し続け、現

        【評価レビュー】ぼくらのへんたい 作者:ふみふみこ

          【評価レビュー】NARUTO 作者:岸本斉史

          【評価 83点】※採点基準についてはコチラ◆総評 世界共通言語「NARUTO」となった偉大なコミック。 個人的には、最高のエンターテイメントコミックだと思っています。 NARUTOは読みやすく、ストーリー漫画でありながら72巻という大風呂敷を畳み切った上で読者を置いてきぼりにすることなどなかった。勝手な解釈だが、岸本先生は「世界で一番面白い漫画」を描くことを敢えてしなかったように思える。ジャンプのもう一つの大看板、ワンピースが世界設定を練り上げ伏線ばら撒きながら「世界最高の

          【評価レビュー】NARUTO 作者:岸本斉史

          【評価レビュー】Jの総て 作者:中村明日美子

          【評価 71点】※採点基準についてはコチラ◆総評 「映画を見たような読後感」 漫画という媒体でこの感想を引き出すのは本来難しい。 ただ、中村明日美子先生のエロスと美しさを秘めた線で描かれる登場人物たちは異様なほどページの上で映えていた。マリリンに憧れる美しい少年の半生を3巻でまとめた結果、映画のような迫力を持つ作品に仕上がっています。 リタの恋模様をもっと読みたいと思っていたのが、自分だけでなく先生ご本人もだったとは、と感じつつ君曜日を幸せに享受しています。 ◆点数内訳

          【評価レビュー】Jの総て 作者:中村明日美子

          【評価レビュー】寄生獣 作者:岩明均

          【評価 92点】※採点基準についてはコチラ◆総評 面白過ぎる。パラサイトの設定、新一の普遍的な魅力、根底にあるテーマ、終わり方。どれをとっても最高峰の作品。 一番面白い漫画はなに?というアンケートを然るべきところで取れば間違いなくこの作品が一位になるでしょう。 基本誰が読んでも面白い本作ですが、なぜ-8点することになったのか、言い訳のような各項目解説へ続きます。 ◆点数内訳 ・キャラ、世界観、設定(20点満点) 【17点】 -3点の理由は、パラサイトの正体への追及をしな

          【評価レビュー】寄生獣 作者:岩明均

          【はじめに】漫画の評価基準

          ▼前置き 漫画を「面白い」「面白くない」と評価したがる無粋な漫画好きです。 「好き / 嫌い」と「面白い / 面白くない」は別の概念だと思っています。 面白い=万人に受ける(エンターテイメント) 好き=個人に受ける(共感) 漫画には1億部売れてる作品もあれば、千部も売れない作品も存在します。この部数の違いの根底にあるのは作品の面白さだと思っています。 そして、この面白さを点数として可視化したら面白いのでは?と思い、非常に無粋ではありますが、漫画の採点を始めることにしました。

          【はじめに】漫画の評価基準