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盃つまんで Vol.32

女流浪曲師・玉川奈々福さんの古くからのファンで、二〇一九年、花の銀座の六丁目にこけら落とししたばかりの銀座能楽堂で「奈々福、独演。~銀座でうなる、銀座がうなる」を行うと聞いたときは一も二もなくかけつけ、格式高い舞台に立つのを応援に来た満員のファンを前に緊張して舞台に現れた奈々福さんに、まず一発「待ってました!」のかけ 声を送り、うれしそうにしていただいた。
 能楽堂独演は翌二〇二〇年も予定したがコロナで延期、翌二一年に開催。その時は行けなかったが、今年の第三回は勇んで出かけた。奈々福さんをあちこちで聞いているが、銀座はやはり晴れがましさがちがい、そして私には「銀座で昼飯」の楽しみもある。てなわけで今回は四月二九日・三〇日の両日通うことに。
    
 

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