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太田酒俱楽部オンラインマガジン

全国の居酒屋をめぐり、数多の著作を世に問うてきた 居酒屋探訪家・太田和彦のオンラインマガジン。 毎月2回更新される「コラム」「フォト日記」「太田図書館」「お便り交歓室」など多彩な…
好評の「コラム」「フォト日記」に「太田図書館」「お便り交歓室」を加えた、太田さんの魅力たっぷりの品…
¥330 / 月
運営しているクリエイター

#太田酒俱楽部

盃つまんで Vol.73

地元の仕事 昨年から、地方局・信越放送(SBC)ラジオの午後の番組「ミックスプラス」の十五分のコーナー「太田和彦の飲みまっしょ、語りまっしょ」に出演させてもらっている。月一回、長野の局からの電話を東京で受けてアナウンサーとしゃべり、録音を放送。話題はのんびり聴いてもらえる罪のないものだ。

お便り交歓室 Vol.29

太田図書館 #48

盃つまんで Vol.72

錫ちろり復活 一〇年も前、俳優の角野卓造さんにいただいたお燗用の錫ちろりは、以来、毎日の晩酌に不可欠の道具になった。形は徳利型。台所のガス台に深い琺瑯ポットで湯をわかし、ちろりの把手を肩にかけて沈めると、底もふくめてゆっくりと四方から温まる。差した温度計が四五~五〇度くらいで取りあげ、布巾で拭いて食卓に運び、少しずつ徳利に移し、徳利から盃に注いで一杯となる。ふうー、うまいのう。

太田図書館 #47

盃つまんで Vol.71

納豆とサンバ(2) 居酒屋「かむなび」伊戸川さんの奥様・敏江さんは昔からサンバを踊るのが大好きで、その超派手な衣装の写真を見せてもらったこともある。浅草サンバカーニバル出場は初めて。ちょうど今日から一週間後の九月十七日が本番で、今は連日猛練習の仕上げに入ったそうだ。  「太田さん、来てくれる?」  「いくいく!」  1981年に始まった浅草サンバカーニバルはコロナでしばらくできなく、4年ぶりにその縮小版として行うことになったが、パレードコースは短く、派手な出し物「アレゴリア

太田図書館 #46

お便り交歓室 Vol.28

フォト日記 Vol.69

盃つまんで Vol.70

納豆とサンバ(1) 大阪の仕事の合間に、しばらく顔を出していない名居酒屋「かむなび」を訪ねた。広過ぎる大阪に方向音痴の私は自力ではたどりつけない。タクシーに「谷町六丁目」と告げ、後は外を見ているだけだが近所に着けばわかる。  乗ること二十分くらいか。おお、着いた着いた。このあたりは坂のある住宅街で、「かむなび」の前は広い児童公園。そろそろ夕方の西日の中を元気に走り回る子供たちを、若いママさんが「ごはんよ~」と呼びに来るのはなんともよい眺めだ。おっと開店時間が過ぎた。

太田図書館 #45

フォト日記 Vol.68

フォト日記 Vol.67

盃つまんで Vol.68

六十三年ぶりの同級会(2) 中学同級会は翌朝解散。次回は二年後だそうだ。  水戸から参加した体格の良い小林君はスポーツ万能の兄貴分で、二十年ほど前に水戸を訪れた時、会いに行くと喜んでくれ、ずいぶんご馳走になった。今回もそこから車で来て、帰りは東京まで乗せてやるぞと言ってくれたが聖高原駅で降ろしてもらった。昔のわが家、すぐ隣の筑北中校舎を見て行こう。