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野外劇「丹下左膳,23」 新宿花園神社の境内で行う野外劇は、一九六七年、唐十郎率いる劇団状況劇場が紅テントを張って「月笛お仙 義理人情いろはにほへと編」を公演したのが最初だ。まだ大学生だった私は、入口で渡されたビニール袋に履物を入れ、敷き茣蓙にぎゅうぎゅう詰めに押し込まれて見た舞台に決定的な衝撃を受けた。その後、紅テントは新宿を追われ日本中、さらに海外で流浪の公演を続けたが、そのうちまた戻り、さらに他の劇団もここで野外劇をするようになった。