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私が最もながくファンとして見ている演劇は「星屑の会」だ。1996年、水谷龍二が書き下ろした、売れないムード歌謡コーラス「山田修とハローナイツ」の顛末を描いた「星屑の町」は、当時の中堅実力俳優それぞれに巧みな見せ場を配置しながら哀歓をもち、文芸的新劇でもどたばた喜劇でもない集団劇として評判になり、また演じた役者連にも「これはおもしろい」の感をいだかせた。
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先週、本多劇場で見た「サンシャイン・ボーイズ」は「加藤健一役者人生50周年」記念公演だったが、今日見る「左の腕」は、仲代達矢が主催する無名塾の「仲代達矢役者70周年」記念公演だ。役者70周年とはすごいことではないか。かつてそんな人はいたのだろうか。