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太田酒俱楽部オンラインマガジン

全国の居酒屋をめぐり、数多の著作を世に問うてきた 居酒屋探訪家・太田和彦のオンラインマガジン。 毎月2回更新される「コラム」「フォト日記」「太田図書館」「お便り交歓室」など多彩な… もっと読む
好評の「コラム」「フォト日記」に「太田図書館」「お便り交歓室」を加えた、太田さんの魅力たっぷりの品… もっと詳しく
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2021年6月の記事一覧

Offショット動画① ある日の仕事場から

 テレビではおなじみ、太田さんの事務所からのオフショット動画。  下記のURLからご覧になれます。(限定公開)

盃つまんで Vol.06

昨年春から続くコロナ禍による緊急事態の連発で、居酒屋は四苦八苦を通り越して廃業の危機だ。政府の対策はオリンピック決行のためにしかみえず、平和と健康の祭典を緊急事態下で注射打ってやるほどの矛盾はない。  ※vol. 01 ~ vol. 05 までは無料で公開中

フォト日記 Vol.06

 ※vol. 01 ~ vol. 05 までは無料で公開中

盃つまんで Vol.05

土曜のある日、銀座に出かけた。銀座がいちばん良いのは新緑が目に染みるころと、歳の押し迫った師走ころ。並木通りに葉が繁り始めた今は、ビアホール「銀座ライオン」のビールがうまくなる時だが。  目的はグラフィックデザイナー・木村裕治さんの個展だ。木村さんは雑誌「エスカイヤ日本版」「ミセス」、朝日新聞別綴「Glove」など、編集デザインの第一人者。ANAの機内誌「翼の王国」は、ずいぶん昔に私が連載をしていた関係で毎号とどき、そのページデザインに舌を巻き、捨てられずに残していた。特徴は

フォト日記 Vol.05

    銀座並木通りも緑が繁ってきた。         陽光まぶしい銀座七丁目。           資生堂パーラーのウインドは、     伝統の唐草をヘアスタイルにした女性。        平成5年、通りに置かれた、茂木弘行の彫刻「はな」は、     女性が椿を手にしている。      銀座「天國」で好物

盃つまんで Vol.04

若い頃からアートディレクターとしてテレビ番組に参加する機会はよくあった。「愛川欽也の探検レストラン」では、ラーメン激戦区荻窪に埋もれた ラーメン店をリニューアルする回に、店「佐久信」のロゴマークやちらしを制作。中央本線・小淵沢駅に新名物駅弁を作る回では、懇意の第一線コピーライター、イラストレーターらと組み、山本益博氏監修の二段弁当を制作。駅弁名「元気甲斐」を、なんと黒澤明監督の大作時代劇「乱」の題字を書いた重鎮書家、今井凌雪氏に依頼。奈良のお宅へうかがいその揮毫臨書も画面にお

フォト日記 Vol.04

 仕事場ベランダの竜舌蘭が、今年もみごとな花を咲かせた。     お隣の家周りのこの花も、毎年満開になるのが楽しみだ。      今日の昼は、春キャベツとアンチョビのパスタ。      とてもおいしくできました。     仕事場のまわりにはお寺が多く、静かな散歩に向いている。   その一つの本堂正面上の彫刻は、きれいに色が塗られて見ごたえが。     いただきものフレッシュトマトをたっぷり使ったパスタ。     具はベーコン。

盃つまんで Vol.03

釧路の居酒屋「しらかば」の女将から、コロナ禍の影響で経営がたちゆかなくなり、閉店する報せが来た。 釧路の居酒屋は炉端焼が多く、大きな炭火網を囲むカウンターで、自分のが焼けるのを見ながら、店の人と話を交わすのが楽しみだ。「しらかば」女将は、白割烹着の胸ポケットに差した割り箸二膳がトレードマーク。明るく ざっくばらんな雰囲気が愛され、それをきいた若き日の紀宮様や、世界自然保護基金総裁として来日されていた英国エジンバラ公、自然写真家として 撮影に来ていたベイカー駐日アメリカ大使など

フォト日記 Vol.03

     白金の庭園美術館に「20世紀のポスター展」を見に。      学生時代に魅了され、デザイナーを志した作品に接して感激。     庭園美術館は、もと朝香宮の邸宅でアールデコ様式が魅力。     森を抜けるアプローチもよく、近所なので何度も行っている。       その二階サンルームからの庭の眺め。       若夫婦が、よちよち子供を野放しにしているのがいい。       まさに都心のオアシス。       神保町シアターの「森雅之」特集上映に。      

盃つまんで Vol.02

昨年(2020)の新酒鑑評会地域別入賞は、新潟(39)、福島・長野 (各33)、兵庫(24)、秋田(21)と続く。 必ずしもこの数字がすべてとは思わないが、かつて入賞が少ないことに危機感をもった福島県酒造組合は、1992年に、それまで門外不出だった杜氏の 技を共有しあう取り組みを始めて質が向上。やがて7年連続入賞トップとなり、不動の信用を得るようになった。私は、今の福島酒の育ての親でもある会津の居酒屋「籠太」主人が、これと思うものをずっと送ってくださり、 福島酒の優秀さは、は

フォト日記 Vol.02

   昨年晩秋、帝国ホテルで出している雑誌「IMPERIAL」の取材で    上高地帝国ホテルを訪ねた。    楽しみにしていたバーは休業中で、写真だけパチリ。    窓際に置いたお気に入りのミシュラン君。    頭をつつくとぐらぐら揺れて「わかったわかった」という顔をする。    今お気に入りの酒「勢正宗」の「シルバー」と「ピンク」。    ラベルもすばらしい。

盃つまんで Vol.01

コロナ禍で、居酒屋はほんとうに大変だ。私のテレビ番組も局の要請で、 地方や外ロケはまだできない。今続けている「がんばれ居酒屋」シリーズは、苦境の居酒屋をなんとか応援したいと始めた。 しかし店もがんばっている。ただ休んでいても仕方がないと、店内を徹底的に大掃除する、懸案だった厨房やトイレを工事して最新清潔に替える。 私のなじみの大阪の何軒かは、この際、移転して模様替えと前向きで、 いずれ番組でそこを訪ねるのが楽しみだ。 時短営業を余儀なくされても客の絶えない店はある。それは常

フォト日記 Vol.01

 今年の私の誕生日は、令和3年3月3日のぞろ目だった。  毎年ひな人形を飾って、お神酒をあげる。盃も雛の絵入りです。    歩いて仕事場に行く途中、椿のみごとな家があり、パチリ。    椿好きで、もし庭があれば植えたいが、一生マンション住まいで    無理だろう。   仕事場の昼は毎日自炊。今日は「にらラーメン」と   「豚肉ほうれん草炒め」。   にらは細かく切って、たっぷり(1束の半分)入れるのがコツ。