今年のキーワードは「感謝」

「今年は親に感謝して、“ありがとうございます”
という言葉をたくさん使ってね」


年末に、とある人からチラシデザインの依頼を受けたときに、依頼者からお礼にと、占いのような、2024年の私の運気を教えてもらった。


「2024年は親や身仏に感謝してね。今年は5の数字が巡ってきてるから、思いつきでパッと行動せずに、よく考えてみて。心を落ち着かせる瞑想とか坐禅もいいね。色はブルーを身につけて」


子どもの頃から雑誌の占いページが好きでよく読んでいた。占いが好きだというとバカにされそうだから、あまり周りに言わなかったし、今も特に周りに伝えていないけど、こんなにブームになるのかというくらい、スピリチュアルが流行ってるから、話題に出すのも抵抗感がなくなってきた。


「感謝」というキーワードが出てきたのは、この年末からではない。


2年ほど前に、とある人に「感謝が足りない」と言われて、感謝をするということはどういうことかをめちゃくちゃ考えさせられたことがあった。


感謝するとはどういうことか。
以前読んだ本で、著者がある人からとあるメダルをもらい、感謝の気持ちを示すために、たくさんの人を集め、いただいたメダルをみんなにお披露目し、その幸せムードたっぷりな様子の写真を、いただいた人に送ったらとても喜んでもらったと書かれてあった。それが全員に当てはまるのはわからないけど、送ってくれた人にいかに喜んでもらうかを考えることは大事だなと思った。


だから、何かしてもらったら、ちゃんとお返ししないといけない。そんな風に思うようになって、勝手にプレッシャーを感じ、厚意を受け取る事が怖くなっていた時期があった。


年明けに、友人が手作りのおみくじを引かせてくれた。喪中だったので神社参拝は控えていたから、おみくじを引けたのは嬉しかった。このおみくじは、3回くらい引いたことがある。とある女性がインスピレーションをもとに下りてきた言葉を書き綴り、一つ一つ封筒に入れ、数字が振られている。引いた言葉が、その人に必要な言葉になるのだと、数年前から引かせてもらっていた。


「人の優しさを幸福を感じました。感謝いたしましょう。」


感謝とは、「するもの」ではなく「心の状態」そのものだ。自分は感謝を示すにはどうすればいいかと、また他人に評価してもらうことばかり考えていたなと思う。心の状態は嘘をつけない。心の在り方が行動に直結するから、結果的に示すことになるのかもしれない。それでも、感謝しているという心の状態がないと、その行動は中身の伴ったものではなくなってしまい、相手の心にも響かない。


昨日参加した勉強会で、中江藤樹先生の言葉が取り上げられていた。中江藤樹先生は江戸時代初期の陽明学者である。


「孝徳」という言葉は、親を大切にしなさいという教えだ。これは、単なる親孝行にとどまらず、親に感謝するということは、その先祖、そして元を辿れば天地万物が生み出すすべてのことに感謝するということ。親という身近な存在を通して、人が生まれた大元に触れ、その存在に気づくことが大切なのだ。


勉強会でも、この「感謝」というキーワードが出てきた。ここ2日間ほど、noteの更新と同じく、感謝ノートも書けずにいた。心の在り方そのものだから、書くことにこだわらな良くてもいいとは思うけど、書き留めないとふわふわした感情のまま流されるような気がする。こうやって勉強会でこの言葉を受け取ったのも、何かの知らせなのかもしれない。


地に足をつけ、自分の周りにどんな優しさが溢れているのか。そのことにちゃんと自分の心で感じていきたいと思う。






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