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乾燥する肌の守り方 ~肌着の選択と皮膚の保湿~

家で療養する方は、寒がりさんが多いです。
食事や活動量が減って、体は冷えやすいので当然のことではあります。
寒がりな方の朝晩の寒さ対策は悩み事の1つです。
部屋を暖かくする暖房を嫌う方も多いからです。ストーブは近くでないと寒いのでやけどの心配があります。コタツは座っていられない方の使用は難しいですね。

一周回って、暖房をつけてみて、体の負担が少ないように室温を一定に保つことを伝えても、本人が納得しません。家族がつけては、本人の希望で消してと、つけたり消したりしながら過ごしているお宅が多いのかもしれません。

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どこでも手軽に購入できる吸湿発熱シャツ。
私も愛用しているユ〇ク〇のヒー〇テ〇ク。薄くて薄くて、良く伸びる、洗濯も楽で、すぐ乾くし、しまうのにかさばらない、いいところ尽くめだと思います。
種類も豊富に販売しているので、買い物の時に見かけて、寒がりのお年寄りに用意する家族があります。

肌のうるおいが保たれている方は、この機能を有効に使えます。

私たち看護師は、訪問先で療養する方の肌が乾燥していると感じて「季節の変わり目だなぁ」と思ったりします。
病気と共に生きる方の肌は敏感で、気候を知らせてくれます。

肌の持つ力が人によって違うので、この肌着が合う方もいれば、秋から冬、冬から春の季節の移り変わりの時期、空気の乾燥や日中の暖かさで、必要な湿度が取られてしまう方もあります。
この吸湿発熱の肌着に変えてから、乾燥によるかゆみが強くなって、綿の肌着に戻したら、月単で肌が改善する感じです。

肌は悪くなるきっかけがあれば1日でも悪くなってしまいますが、良くなるのには月単位ということって往々にしてあります。


痒みで眠れず、眠れないことで体調や機嫌が悪くなることだってあります。命に係わることでなくても、痒み対策は結構大事だと私たち看護師は考えます。
ひどい症状になって皮膚科に通うことは少ない方がいいですよね。
肌着の選択は大事です。
「肌に触れるものは、綿100%が一番合う」という方は、確かにいます。

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もう一つ、乾燥による痒みが強い方が、家でできる対応策です。

肌の乾燥予防のため、背中やお腹、手や足など面積の広い皮膚を洗う時に、石鹸の使用を止めてみると痒みが減ることがあります。
石鹸の洗浄効果で必要な皮脂が取られてしまっている場合です。

体をきれいにした後は、クリーム系の保湿剤を全身に塗ることで、肌と着ている物がこすれて生じる痒みの予防になります。

全身に使える市販の保湿剤を用意して頂き、肌がきれいな状態の入浴後には必ず使ってみてください。
皮膚科で処方された軟膏があれば医師から指示された所に先に塗ってから、他の皮膚を保湿剤で守ってください。
肌はつながっていますので、全身に塗ることのできる量が必要です。そうなると市販の保湿クリームで十分です。

できれば毎日塗って皮膚を保護することをお勧めします。


大した情報ではありませんが、1つでも解決策があると、気持ちが少し軽くなることもあるかと思いますので、参考になれば幸いです。




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