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「何か変」家族が話した第六感って、どんなこと


〈どんなことに悩んで解決してきたか〉その8

以前記事にしましたが、看護師に「何かあった時に連絡してね」と言われても、いつ連絡するのかを迷うと思います。

虫の知らせとはよく言ったもので、身近な人が何となく悪い予感がする時、説明できない勘が働くのだと思います。

「何となく目に力がない」「元気がない」「顔が赤い」「顔が白い」「声が小さい気がする」「動きが遅い気がする」「トイレが遠い」「手足が冷たい」「のむとむせる」「いつもより食べるのが遅い」

これは、在宅(家)で介護している家族からの言葉です。
このような「何か変」の後に、熱が出たり、血圧が上がったり、逆に下がったりと、普段とは違う症状が起こりました。
家族と訪問看護師が一緒にその時の様子と、次に起こる症状を経験すると対応方法がわかっていきます。

病気が起こった後の患者さんを、たくさん病院で看護した経験があっても、入院前にあった前兆を見ることができません。
だから一緒に覚えていきたいのです。

例えば同じ肺炎でも、前兆として現れる「何か変」は皆さん違います。
それぞれの「何か変」が起こってから「やっぱり熱が出てきた」とか「痰が増えた」ということがあります。

予測ができるようになると、慌てず対応できます。
そうやって経験すると、生活の中で突発的に起こる体調の変化を怖いもの、というだけでなく、一つ一つ付き合っていく症状だ、と受け止められるのだと思います。
その経験を看護師などと共有すると「何か変」が起こった時に、一緒に考える仲間が増えます。家で療養する不安を分かち合えます。
Aさん、Bさん、Cさん各々の、こうゆうときは注意しよう!がわかることは強みです。
たとえ「ちょっと変」が深夜に起こっても、一時対応をして、医師の診察を朝まで待てるかもしれません。
あるいは、急ぎ救急車を呼んだ方がいいと判断できるかもしれません。

そうなれば治療期間は短くて済んで、家で元のように療養できる時間が長くなります。家で過ごすメリットの方が大きくなります。

第六感は、一緒に生活した家族の歴史が発動させるのでしょう。

        *

直面するのは勇気のいることですが、在宅(家)では、いよいよ最後の時も、家族が気づく可能性が高いです。


「目が合わない」「顔色が悪い」「ねてばっかりいる」「のどもとが、ごろごろしている」「息が荒い」「息が少ない気がする」「息が荒い」「ハーハーしている」「肩で息をしている」「手を動かさなくなった」

この連絡で緊急訪問したら、やはり最期の呼吸だった。ということがあります。

偶然なのか必然なのか、予定通りの時間に訪問したら「今日来てもらう日で良かった。さっきから何か変だと思って」と家族が言って、看護師や、かかりつけ医の来る時間に合わせたように、変化が起こる方があります。
一人や二人ではありません。

本人が、家族が困らないように、時間を選んでいると思えます。


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