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Accsoonの新型ワイヤレスインカム 「Accsoon Como(MIC02)」の実機レビュー

ご覧いただきありがとうございます。
ここ2年くらいガジェットレビューはお休みしていましたが、気になる人も多いようなので久々にレビューすることにしました。


レビューしようと思った背景

チームでの制作案件が増えてきて、そろそろインカムの導入を考えていた時期でした。
業界スタンダードになりつつあるHollyland Solidcom C1 Proはレンタルで何度も使用していたので検討はしていましたが、特にリーク情報もなく突然発売されたAccsoon Comoが同等のスペックだったのでそちらを購入してみることに。

ただ、いざ購入しようとしてAccsoon Comoを調べてみても全然情報が出てこない…。

ということで少しでも検討材料になればと思ったのがきっかけです。

結論:現状ベストバランスのワイヤレスインカム

まず結論として「改善点はあるものの現状ベストバランスのワイヤレスインカム」だと感じました。
後発というだけあって、押さえるべきところはしっかり押さえている印象です。
個人的にはコストとのバランスも良くて今後のチーム制作でも活躍してくれそうなので購入して満足しています。

リアルな制作現場で使ってみた

テスト運用も兼ねて3人体制の野外フェス撮影の現場で使ってみました。
環境としては広大な敷地にステージが3つ、ひとつは半屋内ステージといった場所です。
1万人ほど入るイベントだったのでテスト運用には最適でした。

使い方は簡単で、バッテリーを入れてホスト(親機)とリモート(子機)の電源をONにするとアナウンスが流れて自動的に接続されます。
マイク部分を下ろすと通話でき、上げるとミュートになります。

良かった点

側圧がちょうどいい

Solidcom C1 Proを使っていて気になっていたのが側圧でした。
長時間装着していると耳が押さえつけられている部分が痛かったのですが、Accsoon Comoは耳当てのパッドが柔らかくて耳全体を覆うタイプなので長時間装着していても快適でした。
いわゆるノイキャンヘッドホンの片側だけを装着しているようなイメージです。

ノイズキャンセリングの効きも良好

耳全体を覆うタイプの形状からなのか、フェスのような爆音が流れる環境下でもクリアに聞こえます。
さすがにステージサイドのスピーカー前まで行くと音量を上げましたが、それでも会話できる程度の音量は出ました。

外部アンテナ設計は安心感がある

現場は遮蔽物がほぼない環境で、スペック上の約400メートル以上は届いていたと思います。
長距離伝送と1.9GHz帯の電波を使用することで、フロアがパンパンの時間帯でも途切れることはなかったです。

気になった点

操作音が大きめ

マイクをオンまたはミュートにする際に「ピッ」という操作音が流れます。
正直この操作音は必要ないのでオンオフを選べるようにしてほしい。
そして操作音は音量調整と連動していないので、ちょっとうるさく感じるときがあります。

このあたりはファームアップで改善してほしいですね。

バッテリーと充電器が専用品

バッテリーは「18500」というマイナーなリチウムイオンバッテリーを採用しています。
当然充電器も専用品になるのでそれを使用するしかないのがちょっと煩わしい。
本体にUSB typeCの端子が付いているのですが、ファームアップ用とのことで充電には使用できません。
また充電中の表示もわかりにくく(充電中はランダムに点滅、完了すると点灯)、最初「不良品かな?」と少し不安になりました。

Hollyland Solidcom C1 Proとの比較

バッテリー持ちがいい

Solidcom C1 Proと比べると使用時間が長いです。
特にホストの使用時間が長いのは現場では助かります。

最大9セットまで同時使用できる

ベースのHUBステーションなしで9セットまで使えるのも魅力です。
僕は7セットを購入しましたが、大人数のチームでも気軽に使えるのはセットアップの手間が省けて嬉しいですね。

まとめ

今回は新型ワイヤレスインカム「Accsoon Como」をレビューしました。
操作もシンプルで無駄な機能がないところもいいですね。
ただでさえ搬入搬出時にカメラやモニターの準備撤収に時間がとられるので、さっと使えてコミュニケーションができるのが最高です。
今ならSystem5さんで27%OFFで購入できます。
不明点も親切丁寧に答えていただけるので、気になっている人はこの機会に是非!


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