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日仏デザイン論

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日本人がフランスのデザイン会社で切磋琢磨しております。 そんな中で日々体感している、日仏デザインに対するアプローチや感性の違いなどを更新しています。
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2020年7月の記事一覧

日仏デザイン論 ~ 日仏デザインアプローチの違い

フランスのデザイン会社で働き初めて2年が経ちました。 フランスの会社といってもイタリア・北欧・イギリス・アメリカ・ベルギー…とスタッフの国籍は様々ですが、やはりフランス人が過半数を占めています。 渡仏前フランスで仕事をすることを話すと、散々周りから(前任者やヨーロッパ勤務経験者) 「フランスかぁ ・・・(含みのある笑顔)・・・プライベート楽しんでね!!(仕事のことには触れない)」 「洗礼を浴びておいで」 と激励をもらい、色々不安を募らせていました… フランス人あるあ

日仏デザイン論 ~ フランス人に短いリードを持ってはいけない

現在フランスのデザイン会社に勤めている私ですが、特に働き初めの1年間、仕事をする中でよく言われた言葉があります。それは 「あなたは私のことを信用してないのか?」 でした。 フランス文化にまだ馴染めていなかった当時、このストレートな言葉は結構なショックで、自分が日本で今まで働いて ”培って来た気でいたもの” を根本から考える直すキッカケになりました。 今日はその経緯と、私なりに思うフランス人との上手な働き方(マネージメントの仕方)を書いていきたいと思います。 不安でも

日仏デザイン論 ~ 海外で戦略的に生きる日本人たち

日仏デザイン論とは趣旨がずれてしまうかもしれませんが、今日はフランスで活躍する日本人について少し掘り下げてみたいと思います。 欧州の中でも特に自国愛が強いと言われているフランス。 パリを中心に、学校や仕事のために滞在しているアジア国籍居住者や、ボディはアジアのフランス育ち…といった人達も勿論沢山います。またここ数年続いている日本ブームもあり、日本食・文化のファンも多いため、多種多様な外国人の中でも比較的フランス人からの注目度は高い方だと思います。 そんな状況の中でも、日