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11月の読書メモ

Shrink〜精神科ヨワイ〜9巻/作・七海仁、画・月子

9巻は「新型コロナウイルス編」
新型コロナウイルスの流行により、私たちの「こころ」がどんな影響を受けたのか、
についてを色んな立場の人から描いていた。

漫画の後半は、新型コロナウイルス患者を受け入れる精神科病棟の看護師さんをメインに描いていました。
病棟の看護師さんたち、大変なんだろうなって思ってはいた。
でも、直接に会ってそのことについて話すということはなかなかなかった。
漫画を通して知ったことだけでも、自分の想像以上の大変さに言葉を失う。
重たい内容だけど、たくさんの人に届いてほしいなっていう内容。

過酷な部分だけではなくて、
そういう鬱屈した日々をどうやって乗り越えていくかのヒントみたいなものも
散りばめられているから、それもよい。

医療とか福祉とかの従事者だけでなく、それと関わりない人も含めて、
「こころ」について知りたい人には「Shrink」をお勧めしたい。

食べるの怖いな/原案・シオリーヌ、作画・菊池真理子

性教育Youtuberとして、「性」について発信をしているシオリーヌさん。
これは、過去の摂食障害の経験をコミカライズ化した書籍。

読んで思ったこと。
精神疾患って「医療」にかかれば解決する、オールオッケーってわけではない側面があるよなぁってこと。

これは、医療を軽視するという意味合いではない。
正しい医療に繋がらないといけない、繋がることも大切は大前提。
でも、精神疾患って診察受けて、お薬を飲めば、治るっていうものではない場合がほとんど。
例えば、摂食障害を例にすると、「食べ吐きがやめられるようになるお薬」があるわけではないし、
先生の診察を受ければ、食べ吐きをやめたくなるってわけでもない。
じゃあ、医療にかかるの意味ないの?って言われるとそれも違う。
正しく診断をしてもらうこととか、それにより適切な治療を行えることに意味は確かにある。

でも、やっぱり、それだけで病気が障害がなくなるわけではないっていうのも本当で。
この本の中に掲載されている精神科・宮田雄吾先生とシオリーヌさんの対談の中で
宮田先生も「『治してあげる』ことはできないと思うんです。」と発言されていた。
シオリーヌさんの実体験の中でも、医療にはかかっていなかった。

本人が看護師・助産師で、児童精神科の看護師として働いていた経験もあり、
精神科的や身体的な知識がることも関係しているかもしれない。
でも、それ以上に彼女の回復を助けたのは、良き人・環境との出会いもあるのかなって。
こういう病気の存在や正しい知識を多くの人が知っていることで、
誰かの病気の回復過程で出会う「良き人」「良き環境」になれる可能性が高まるのかなって考えたりもした。

そういう意味で「こころ」や「精神疾患」を正しく知ってもらうことって
やっぱり大切なことだよなぁってしみじみ。

障害とかの体験を当事者の方がみんな言語化できるわけではないので、
当時者の思いとか、考えというのをこうやって形にされているものっていうのは、貴重。

もちろん、当事者みんながそういう思いではない、状況は様々だから、
全員がそうではないって前提で、
当事者にしかわからない、感じられない何かを知るという意味で
こういう書籍をこれからもなるべく読んでいきたい。

ビターエンドロール 3巻/佐倉旬

映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形/稲田豊史

私が、ドラマや映画を「1.25倍速」や「1.5倍速」で視聴する人なので、
どんな風に書かれているのか気になって読む。

この本の中で書かれている「映画を早送りで観る人たち」の特徴や考えについて
共感できるものもあれば、そうでないものもあった。

ひとまず上出来/ジェーン・スー

女性ファッション誌「Oggi」内の連載「ジェーン・スーのお悩み相談 モヤモヤの泉」が好き。
ジェーン・スーさん酸いも甘いも経験してきている人なんだろうなぁって感じさせる、
理想論すぎず、でも、あかんもんはあかんってハッキリ示してくれるような
そういう回答がいい。
もっとこの人の文章を読みたいなぁって思ってエッセイを読む。

1つ目から面白くて、ユーモアのある大人っていいなぁって、
自分もそうありたいなぁって思っている。

KindlePaperwhiteをゲット!

Amazonブラックフライデーで、Kindle Paperwhiteをゲット。
動作が早いのは、iPadなんだけれど、
あれこれできる分、読書以外のことに流れがち・・・
Kindle Paperwhiteだと
・読書以外のことはできない→読書に集中できる
それに加えて、
・ブルーライトの影響の心配がいらない→眠る直前まで使える
ということで、良いかなぁって思って購入。

まだ、ゲットして間もないですが、いい感じ。