菅野完氏のテキサス州における刑事事件の顛末についての報告

菅野完氏のテキサス州における刑事事件の顛末についての報告です。

著述家の菅野完氏がテキサス州ベル郡において、逮捕状が出され刑事訴追されていた件(以下、「本件」と言います。)について、裁判所の判決がありましたので、ご報告させていただきます。

本件について、菅野完氏は、弁護人である現地のDavid Gonzalez弁護士の助言と代理出頭の元、ベル郡検察官との司法取引に基づき、C級軽罪(misdemeanor)であるDisorderly Conduct(秩序を乱す言動)に対し、Nolo Contender(有罪答弁でも無罪答弁でもなく、公訴事実を争わないという意思表示)の答弁を行い、2021年1月7日、BELL COUNTY COUNTY COURT AT LAW NUMBER TWO/NUMBER THREE(ベル郡第2、第3裁判所)は、菅野完氏に対し、(ドメスティック・バイオレンスではなく)C級軽罪で罰金100ドル(約1万400円)、訴訟費用の支払い、4日間の拘禁(ただし、未決を算入し服役なし)の判決を言い渡しました(事件番号:20983101)。菅野完氏は罰金と訴訟費用を納付済です。

これで、菅野完氏に対してテキサス州において係属していた刑事事件は全て解決し、逮捕状も効力を失いました。

追記:今回の案件をスムーズに処理できたのは、優秀な現地の弁護士のおかげです。一番苦労し時間がかかったのは信頼できる現地の弁護士探しでした。菅野氏からは週刊現代の記事が出た直後から相談を受けていましたが、Gonzalez弁護士にたどり着くまでが大変でした。アメリカの弁護士の広告は日本に比べてかなり自由なので、広告やホームぺージは当てになりません。カリフォルニア州には多少の弁護士の知己はいますが、テキサス州の刑事弁護士に伝手のある友人、知人はいませんでした。飛び込みで国際電話をかけることを繰り返し、結局は日本の弁護士でAustinにあるUniversity of Texas School of Law留学経験者に留学時代の刑事法の指導教官から料金もリーズナブルで信頼できる現地の刑事弁護士を紹介して貰い当たるという方法でGonzalez先生にたどり着けたのは幸運なことでした。コロナ禍の影響がなければ、もっと早く本件の決着がつけられたかも知れません。

2021年1月9日

文責:菅野完代理人
リンク総合法律事務所
弁護士・カリフォルニア州弁護士
山 口 貴 士

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