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アニメレビュー|ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと~

0.総評

パステルカラーでポップに仕上げたゾンビパニックアニメ.関わったキャラがけっこうゾンビ化しますがコメディ要素が強くそこまでシリアスにも感じないのも良いポイント.人生1度切りなんだからやりたいことをやらなくちゃ!を強く訴える中高生にオススメしたい作品.しれっと濃い性癖が入っていると思います.
オススメ度:★★★★☆


1.あらすじ

連日のパワハラやサービス残業で自殺を思いつめるほど疲弊していたブラック企業社員のアキラ。そんな日々のある朝に起床した彼の視界には、ゾンビで溢れかえる街の光景が広がっていた。アキラはその様子を見ながら「今日から会社に行かなくてもいいんじゃね?」と歓喜する。

こうして会社から解放されて自由の身となったアキラは「ゾンビになるまでにしたい100のこと」というリストを作成すると、その内容を達成すべく親友のケンチョに会いに行って朝まで飲み明かしたり、親孝行のために実家に帰省したりするなど自分のやりたいことを次々と実現させていく。

Wikipedia「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」

2.詳細感想

ポップな色使いが新鮮で面白い!

先述した通りパステルカラーをかなり多用しており,作中内でいくつかの登場人物がゾンビ化してしまうのですがシリアスさを紛らせてくれる良い演出になっていると感じます.
(そもそもコメディテイストなので,それにマッチしています)
アニメ化に際してのグッドポイントですね!

BSS(ぼくが先に好きだったのに)…!

本作の制作陣にBSS好きが必ずいます…!!!
私は純愛過激派でありBSS等に敏感な方であり,このBSSセンサーが幾度となく危険信号を察知しました.これは制作陣の性癖がにじみ出ていること間違いありません.

ではどこら辺がBSS要素なのよという話ですが,以下の画像のような立ち位置が頻出してきます.
ここで一番注目していただきたいことが,第2ヒロイン/主人公 || 第1ヒロイン/主人公の親友といった構図が頻出します.(ED, 温泉回8話, 最終話12話)

雑な画像で誠にごめんなさい…

主人公の親友であるケンチョは優しく思いやりもあって少し臆病な面もありますが,いざというときはそのチキンハートを抑え込み危ない場面も一緒に戦ってくれる所謂"良いやつ"です.しかしながら女性に対しては手を出すのが早く,第3話/4話ともにモブキャラと情事を行っています.
そんなケンチョがメインヒロインのシズカちゃんと近い距離にいるんですよ…!
こんなんもうヤベェじゃねぇか!!
とはいえケンチョは良いやつだし,そもそもシズカちゃんとも付き合ってないしと私のBSSの情緒が不安定になります.さすがに温泉回はダメージ効きすぎて,ちいかわみたいになりましたが,好きな方にはかなり刺さると思います.(ちなみに私もそこそこ好きです)

KANA-BOONはイイゾ…!

何も読まなくて良い…ただこの動画だけ見てほしい.ゾン100の良いところが全部詰まっています.

KANA-BOONさんのドラムすごい好きなんですよね(小並感
結構騒がしめでテンション上昇の止まらない曲で,非常に作品にマッチしています.OPアニメーションも表現したい内容が存分に盛り込まれていて好感の持てるものに仕上がっています.
このOPが好きな人は本作を視聴してみるのは大いにありでしょう.

やや自己主張強め

ここまで好感触な内容を記載いたしましたが,一方でテーマ性というものはやや薄いように感じました.
一貫して「好きなことをやろう!」というテーマになっています.中高生に向けては努力して夢を実現していこうというのは非常に良いことでありオススメだと思います.しかし一方では夢だけを見ていてはやはり現実ではうまくいかない,実現に向けての金銭を得る方法やその事業を持続させる方法等考えなければならないことはたくさんあります.これを無視して夢に向かって好きなことをやるんだと強くメッセージをPRしてくるのは,自己主張強いかなと思います.
また本メッセージを体現した主人公は精神的成長が乏しいように思えました.恐怖や躊躇といったシーンが少なく,それを乗り越えるための葛藤が弱くなってしまったというのが感想です.
しかしながら同時にポップコメディゾンビアニメとしては完成度が高く,視聴時間に見合った面白さを感じることはできると思います.

3.Special Thanks


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