エロ同人ゲームの考察005[訴求力はあるか]
訴求力(そきゅうりょく)とは、消費者の購入意欲に働きかける力のこと
実はゲーム制作時にもっとも気をつけたいポイントはこれです。
面白いかどうかも大事ですけど……
遊びたいと思わせるものって実に重要だと思ってて、その点でいくとエロゲってのは実に理にかなっているといえるでしょうね。
パッケージの女の子のエロが見たい、それでシコリたい。
実にわかりやすいです。で、ゲームなので制作者的にはいろいろ考えたりもします。とにかく新しいアイデアとかね。誰もやってないような何かをやろうとか。特に自分はそうかもしれない。
でもここに落とし穴があったりします。
その斬新なアイデアに魅力あるのかい
アイデア自体の魅力というよりも、そのアイデアがエロと上手く結びついているかが重要になってくるのだと思います。
例えば最近ですとローグライクのカードデッキを組んで戦う、みたいのが流行っている印象がありますね。Slay the Spireなど流行りましたからでしょうか。
ああいうのもやり方次第でとてもエロくなりそうですよね。
ただ、やり方を間違うとゲーム自体は面白くてもエロと剥離しちゃってる、なんてことも起きかねないと思います。
チェイサーゲームの23話を読んで
実はこの訴求力に関してとてもウンウンと唸ったのがこの漫画の内容にありまして。皆さん読んだことありますかね、チェイサーゲーム。
これはゲーム会社の漫画なんですが……気になる方は是非読んでみてください。
その23話の中で出てくるのが「羊飼いの少年になって羊をゴールまで導く」という内容のゲームを高校生時代に作って、コンテストでも最優秀賞を取ったというものです。それを、ゲーム会社の社長にプレゼンするという内容のお話なのですが、売ったとしたら「0本」かな、と社長は言い放つわけです。
ゲームとしてはよく出来てても、それが売れるかというNOだと。
その答えが制作者ですらも「羊飼いの少年になって羊をゴールまで導きたいと思ったことはない」というものでした。
この23話の内容は確かにそうだなーと思わざるをえない内容ばかりでした。
第一欲求
同人エロゲはまずこれをクリアしやすいと思いました。だからこそ、何かのアイデアを盛り込もうとした時にエロさがブレることに一番注意する必要があります。
そういう意味ではうちは失敗のオンパレードでしょう。
魔法少女コノハではエロに関係しない部分もかなり多く作っています。全てがエロに関係すればいいのかってことでもありませんけども、けっこう余談な冗長というかそういう部分も多いわけです。エロ自体のボリュームはあれど、やり方がまずいとスカスカになってしまうわけですね。
うちの成功例としては堕ち姫ルーシア物語でしょうか。これはレベルダウンというものを採用していて、それがそのままシステム化し、シナリオやエロと連動しています。これを半年で作ったのがいまだに信じられません。
ゲームとして出来が良くても売れるとは限らない
逆に言えば出来が悪くても売れることはあるということです。
なので、ゲームが面白くなくてもそのゲームをやらなければいけない絶対的な何かを見つけられれば、いいのかもしれませんね。面白いに越したことありませんけど。
まずゲーム作りを始めるときに、この訴求力に関しては十分考えてから作り始めるのが重要かなと思いました。そこをクリアして、面白いアイデアを盛り込んでいきましょう。
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