今回のWAKASHIOの油濁流出事故を通して、Webニュースのリプ欄に思うこと

もうそろそろ乗船なので少し自分の中でざわついてます


さて、今日は自分のいる界隈で話題になっているあのニュースに関して


原油流出っていったらナホトカ号とか中ノ瀬の事故を連想してしまいます
一日も早く事態が収拾されることを願います


今回のニュースはTwitterで知ったのですが、そのリプ欄(コメント欄)を見ると、あることないこと言いたい放題のわやな状態でした笑

なんでこんなに「わや(無秩序)」なのか自分なりに分析してみたのでよかったら一緒に考えてみてください


①そもそもネットニュースのコメント欄には無能しか集まらない説

厳しい言葉書いちゃいましたが、コメントするやつにろくな人は多くはないんじゃないかってことです

もちろん中には有識者がコメントし、正しく啓蒙してくれようとするケースもありますが、その割合は極めて少ないと思います
他のニュースでもそんな傾向が強い気がします


②海運業というビジネスのモデルが複雑すぎる説

今回の件で言っても「船主(オーナー)」「傭船者(チャータラー)」「運航者(オペレーター)」「サルベージ」「日本船主責任相互保険組合(JAPAN P&I CLUB )」などなどステークホルダーがたくさん出てきて、誰にどんな責任があるかもよくわからん状況です

なのに「○○は全責任を負うべき」「○○は謝罪しろ」とかいう断定的なコメントで溢れているのを見ると、この人たちは何を持ってコメントしているのだろうと思ってしまいます


③海運業そもそも認知度低すぎる説

なんとなくこれが一番の原因だったりするのかなって

例えば同じ運輸業でも「鉄道」の事故はなんとなくイメージつくと思います

ここでは日本の鉄道会社で人身事故が起きたとします

そもそもニュースの見出しを見ただけで、運行してる会社は日本の○○鉄道と一瞬でわかり、運転手・車掌は日本人と勝手に連想してしまうでしょう
さらに場所を聞けば、人が多いとか少ないとか、被害の規模はだいたいどのくらいで、○時間もあればすぐに復旧するだろうとかの見通しもつくんじゃないかと思います


一方船舶の事故はそうはいきません、
・日本の船社が運航してるけど乗組員は日本人とは限らない(実は大概がそう)

・同じ海でも、事故当時の気象海象、現場海域の特徴がわからない

・座礁といっても、事故の規模感がわからない(だいたい映像や画像を見て、感情的なコメントしている人が多かった)

・同じ航海でも、バラスト航海がわからない(コメントには原油を貨物だと思ってる人もいました、記事をよく読もう)

などなど


海運業って本当に人々の生活を支えるインフラ業なのに、なんでここまで認知度低いんでしょうね?
自分を通して海運業が少しでも認知されればなと思います


私も入社二年目で、浅はかな知識しかないですが、それにしても無知なコメントが多すぎたので今回はちょっと記事にしてみました


おしまい



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