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『Dr.STONE』の元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!

 岡田斗司夫です。

 今日は、2019/09/15配信のニコ生・岡田斗司夫ゼミ「『Dr.STONE』の元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!」からテキスト全文をお届けします。

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YouTube登録者数10万人への歩みと「不機嫌な店員のいる店の餃子」

 こんばんは。9月15日の岡田斗司夫ゼミです。

 今日は少年ジャンプで連載している『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi 集英社)というマンガをきっかけにして、『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(ルイス・ダートネル著 東郷えりか訳 河出書房新社 2015年)という本、これが『Dr.STONE』の元ネタにもなっていると思うので、これの紹介など、こういう話をダラダラとしてみようと思います。

 ということで、始まる前にコメントを読んでいたら、「コメントを打っている人は年齢層が高いな」と思いました。

 なんで「コメントを打ってる人は」と言うのかというと、これから話します。

 ええと、早速ですけど、昨日、やっとYouTubeの登録者数が10万人突破しました。今、10万1000人くらいですか。

 これが「10万人への歩み」ですね。

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【画像】10万人への歩み

 今年の3月9日は6万5千人くらいで、毎月毎月、本当に2千人とか3千人ずつチビチビと増えていたんですけども、8月辺りから急に増えてきて、やっと昨日、10万人に届きました。

 2014年から始めて、実は最初は64人だったんですね。去年の今頃に、だいたい5万人くらいでした。『火垂るの墓』で増えたんだと思います。

 その後は毎月2、3千人くらい増えて行きました。実は、4月から「YouTubeを出来るだけ毎日、というか、週に3回くらい更新する」としてから、やっと伸びたんですけど。

 この「登録者数10万人」というのはどれくらいなものかというと、正直、大したことないんですよ。

 日本国内での、今の僕の順位は、2207番です。ベスト2000にも入れてないんですよ。

 次の目標は、たぶん30万人くらいなんでしょうけど、今の最高に増えているペースで考えても、あと2年くらいかかるので。

 今も「見てるけど登録してない」という人が、たぶん、メチャクチャいると思うんですけども、ぜひ登録してください。おかしいよ、再生数15万回とかいってるのに、登録数10万って。なんか変だよって思うんですけど。

・・・

 面白いから、今日、ちょっと分析してみたので聞いてください。

 これはYouTube統計から見る視聴数の推移なんですけど。

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【画像】視聴数の推移グラフ

 これが、2016年です。ちょっとわかりにくいんですけども、グラフのこの位置が10代だと思ってください。で、20代、30代、40代、50代、60代と並んでいると思ってくれて大丈夫です。

 これ、YouTubeアナリティクスというやつで表示されるグラフなんですけど、2016年にはこの中央の35歳~44歳というのが多くて、続いて20代40代が多かったんですね。

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【画像】年齢層グラフ

 しかし、2019年の現在、ほぼ、どの年齢層も横並びになってるわけです。

 そして、この1週間2週間で見てみるとわかる通り、最近の急激な伸びというのは、ほぼ、10代と、50代から60代の層が急激に増えたからだということが見えてきます。

 つまり、昔から僕の放送を見て頂いているオタクファン層、30代から40代くらいの人達というのは、ある程度、入るだけ入っていて、今は大学生から社会人5年生くらいまでの層と、40代後半から50代半ばという熟年層、この2つの層が増えてきているのだと思います。

 なので、ますます「オタクにしかわからない話は控えろ」という感じになってきたんだろうと思います(笑)。

 次に男女比を見てみましょう。

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【画像】男女比グラフ

 「岡田斗司夫ゼミの視聴者は男ばっかりだ」と思われてるんですけど。僕もそう思ってたんですけど。

 確かに、去年まではそうだったんですね。2018年までは男女比で言うと、女性が10%前後、男性が85%くらいだったんですけど。

 今年に入ってから、女性が25%くらいになってきて、現在、実は55対45なんですね。

 つまり、もう男女の数がほとんど変わらなくなってきている。それも、この半年くらいで。

 これはおそらく、さっき話した大学生から社会人5年生までとか50代以上で入ってきている人のほとんどが女性ではないか、というのがこの統計データからわかります。

 まあ、しかし、ゼミの話題を女の人向けにしたつもりは一切ないんですよ。

 つまり、これまでマスコミ業界で言われてた「この話題は女性向け」というマーケティングが、もはや通用していないことがわかります。

 基本的に、出演者が、もう本当に、今やってるみたいに、興味があったり面白いと思っている話を気にせずに喋れば、対象になる年齢とか性別はあんまり関係ないという気がしてきました。

 僕も「YouTuberには、そういうものも関係する」と思ってたんですけど。もし、僕がもっとイケメンであったり、もっと痩せてたり、あるいは仮に美少女だったりしたとしても、たぶん、それでも登録者数は30万人くらいにしかいかないと思うんですね。

 決して100万人にはいかない。100万人にわかるような話を、僕はした覚えはないし、これからもするつもりはないんですけど。

 YouTuberというのは、見た目や年齢というのが、ある程度、関係するんですけど。その「ある程度」というのは……みんな見た目の良いYouTuberばっかり見てるから、なんとなく見た目が全てのように思うんですけども、僕は「持っている実数×3倍」くらいの係数に過ぎないのではないか、と。

 面白いことをやってれば、ある程度の人数は見てくれる。その上で、もし、見た目が良かったとしても、×3くらいにしかならない。まあ、3倍というのはすごいんですけど。そんなふうに僕は思っています。

 次です。ええと、一番驚いたのがこのデータなんですけど。

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【画像】平均視聴時間グラフ

 これ、平均視聴時間の推移なんですね。さっきまで見てたのは視聴「回数」なんですけど、これは「時間」なんですよ。

 上が、最近の視聴「回数」です。これを見ると、10代が3%、50代が8%、65歳以上が2%で「ああ、やっぱ少ないな」と思うんですけど。

 ところが、これを「何分見ているのか?」という時間でならしていくと、見事にほとんど同じになってきています。

 これをどう読むのかというと、年齢が低かったり高かったりすると、たしかに視聴回数は少ない。つまり、ファン層は少ないんですけど。その分、見ている人が費やしてくれる時間数、ロイヤリティは高いということです。

 「数は減るけど、興味の持続は増える」ということで、実は時間でならすと各年齢層、あんまり差がなくなってくる。

 ここからわかるのは……まあ、結論部なんですけど。たぶん、今、YouTubeで僕の動画を見てくれている視聴者層というのは、最強だと思います。年齢や性別の偏りがほとんどなくて、全年齢層に対してアピール出来ている、と。

 なので、「やっと10万人。でも、数の上ではまだまだ大したことないな」って思うんですけど、その内容、質に関しては、かなり濃いというか、優良な視聴者を得ているということがわかって、メッチャ嬉しいという話でありました。

 ということで、YouTubeのアナリティクスの話でした。YouTubeを自分でやっている方も多いと思うんですけど、アナリティクスの読み方がわからない人が、かなりいると思うので、ちょっと解説してみました。

・・・

 次は、一番最初の世間話なんですけど。

 Twitterで、ついこの間、「岡田斗司夫を信じて王将の餃子を食べに行ったけど、あんまり美味しくなかった」と言われたんですけども。

 誠に申し訳ない。王将の餃子ね、確かに味が変わったんですよ。

 この理由は何かというと、社長が代替わりして、優しい人になったからなんですよね。「優しい人」って言い方もナンですけど。

 先代の社長というか、創業者の社長だった時代は、もうね、本当にブラック企業だったんですよ。「絶対に店内で餃子を作らせろ!」と。「餃子というのは、作りたての方が美味しい。皮は工場で作ってもいいから、餡を詰めるのだけは絶対に店内でやれ!」と言っていた。

 だから、王将の店員というと、もう不機嫌で有名だったんですね。みんなブスッとした顔をして、嫌そうに仕事をしていたんですけど。

 それが、新しい社長になってから「働き方改革で、もっと社員に幸せになってもらわなければ意味がない!」ということをして、店内で餡を包まなくなったんですね。

 社長は「全部、工場で餃子を作るようになって、社員は幸せになったし、売上も伸びました」って言ってるんですけど。結果として、味は僕の好みではなくなってしまったというか、正直に言うと、僕は「あんまり美味しくなくなった」って思ってるんですけど。

 餃子作りってね、やっぱり重労働なんですよ。本当は、客が注文してから皮に餡包むのが一番上手いに決まってるんですね。

 台湾に鼎泰豊という、Newsweekでも世界のベスト5に選ばれたレストランがあって、日本でも支店があるんですけど。鼎泰豊も、店員さんがすごい不機嫌な顔して小籠包を詰めてるんですね。

 鼎泰豊という店は、店がガラス張りになってて、店員の顔が必ず見えるようになっているんです。なぜかというと「今、包みたてだ」ということがわかるようにしているんですね。だから、鼎泰豊の小籠包は美味しいんですけど。

 結論を言うと「餃子は包みたてが美味しい」=「店員が不幸な店は餃子が美味しい可能性がある」ということなんです。

 店員が不機嫌な顔をしている店以外の餃子は、あんまり信じない方がいいと思います。

 僕の発言につられて行った人、どうもすみませんでした。

『なつぞら』予想の勝敗リスト

 じゃあ、今週の『なつぞら』から行きましょうか。

 『なつぞら』も、いよいよあと2週間ですね。

 月曜日、マコさんのセリフで「視聴率が悪ければ打ち切られることもあるけど~」というのが出て、いよいよ伏線が張られて来たと思います。

 というのも、あのシーンにこのセリフを入れる理由が全くないんですね。なので、ここから「視聴率が伸びないという苦しみ」とか、そういう展開になってくると思うんですけど。

 そして、やはり出ました。『カルピスまんが劇場』。

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【画像】カルピスまんが劇場とミルコスまんが広場 ©NHK

 これが元ネタの『カルピスまんが劇場』のロゴで、これが『なつぞら』に出てくる『ミルコスまんが広場』のロゴです。ミルコスの方は、文字が縦書きになってます。

 このミルコスというのは何なのか? なぜ「ミル」という文字が入っているのか? 実は、当時売られていたカルピスの競合商品にミルトンというのがあったんですね。

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【画像】ミルトンとカルピス

 こちらがカルピスです。これがミルトンです。大阪の前田産業という会社が、カルピスと同じ頃に出してきた商品で、カルピスより安かったんですよ。

 関西ローカルでテレビCMを流していたので、僕もCMソングを覚えているんですけど「ミルトン、バビボン、ミルトン、バビボン、ミールトン、バビボン~♪」という、なぜか男性の太いコーラスが時々入る変なCMだったんですけど。

 このミルトンは、2014年に製造中止になりました。前田産業の代表作はチューペットなんですけど。今はこういう乳酸菌飲料をやってなくて、小麦系の食品を扱う会社になっています。

 このミルトンとカルピスを混ぜたので、ミルコスという、なんかちょっと不思議な名前になったんだと思います。

 他にも、いよいよ、『なつぞら』の中で『大草原の少女ソラ』のキャラクターデザインが決まりました。

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【画像】ソラのデザイン ©NHK

 こんなデザインに決定したんですけども。髪型がおさげ髪になっているのは、実は、『アルプスの少女』の初期案からの引用なんですよ。

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【画像】『ハイジが生まれた日』

・『ハイジが生まれた日――テレビアニメの金字塔を築いた人々』(ちば かおり)

https://www.amazon.co.jp/dp/4000244825

 これは、『ハイジが生まれた日』(ちばかおり著 岩波書店 2017年)っていう、『ハイジ』について書かれたすごい良い本なんですけど。主人公のハイジも、一番最初はおさげ髪だったのが、段々と変わって来て、最終的にショートカットになったんですね。

 この中に出てくる、パイロットフィルム版のハイジがこれなんですけど。

(本の中を見せる)

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【画像】パイロットフィルム版ハイジ

 これなんかは、森康二さんがキャラクターデザインしているハイジなんですね。おさげ髪になっています。

 森康二さんというのは、ドラマの中でいうところの仲さんなんですよ。森さんがキャラクターデザインしたハイジが、実際はパイロットフィルムで動いていたわけなんですけど。それを小田部羊一さんがショートカットに変更しました。

 『なつぞら』では、こういったアニメ界のレジェンドとか、実際にあった面白い話を、全て奥原なつという個人、1人の天才の女の子の手柄にしてしまうというところがあって悲しいんですよ。

 普通の人が見る分には、ドラマとしては構わないんですけど。なんか、アメリカ人が「江戸時代の歴史はSAMURAIとNINJAが作った」と思い込んでいると知った時に、日本人としてちょっと歯がゆく思うのと同じように、アニメファンとしては、なんか「全部1人の女性の天才性で作られた」みたいに言われると「うーん……ドラマとしては面白いんだけどなぁ」とか、ちょっと思います。

 あと、事実とあまりにも違う部分として。今話した部分とは、また別の部分に、ちょっと文句があってですね。

 奥原一家、つまり、なつの一家ではアニメ初放映の時に娘と一緒にテレビを見ていて、それぞれ他の登場人物の家族もみんな一緒に見てて、見終わった後で「面白かった!」と言うシーンがあるんですけど。

 「違うだろ!」と。実際の宮崎駿の家では、宮崎駿の息子の宮崎吾朗くんは『宇宙戦艦ヤマト』が見たくてチャンネルを変えようとしたんだけど、宮崎駿に怒られて、正座して『ハイジ』を見させられたという歴史があるんですよ。

 なので「違うだろ! 宮崎駿は息子に正座して見せただろ!」って(笑)。

 それに対して、手塚治虫はというと、会社の命運をかけて作ったアニメ『W3(ワンダースリー)』の初放映の時、息子の手塚眞くんは、裏番組の『ウルトラQ』が見たくて、そっちを見ようとしてしまったんですね。

 それにハッと気がついた手塚治虫の奥さんは「ダメでしょ! パパのマンガを見なさい!」と言ったんですけど。

 それを聞いた手塚治虫は、普段、滅多に怒らないのに、その日ばかりは珍しく奥さんを怒って「そんなことを言ってはいけない! 子供の見たいものを見せなさい!」と言いながら、楽しみにしていた『W3』の初放映を見ることもなく、すごすごと仕事場の方へ帰っていったというエピソードがあって。

 いや、あの、なんだろう。「クリエイターとして」というよりは「人間としては、手塚治虫の方がずっと立派だな」と思うんですけど。

 その辺の歴史も捻じ曲げられていて、どうもいかんと思いますね(笑)。

 さて、ここまでの『なつぞら』に関する岡田斗司夫の予想の勝敗リストを作ってみました。

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【画像】『なつぞら』予想勝敗リスト

 まず、「最後に作るアニメの元ネタは『アルプスの少女ハイジ』」。これはもう、大当たりですね。

 そのアニメのタイトルを、僕は「『十勝の少女そら』になる」と思ったんですけど、『大草原の少女ソラ』になってしまった。これはまあ、半分だけ当たったということにさせてください。

 次に「スタッフ総出で十勝のロケハンやるだろう」と予想したけど、これは当たりました。

 「アニメとオープニングの繋がり」についても、これは土曜日の回で、ついに、アニメが始まったら、そのまま『なつぞら』のアニメーションで作っているオープニングに繋がったので、これも当たりました。

 問題はここからです。「妹は死んでる、またはデヴィ夫人説」は、もうダメですね。まず、生きてたということと、あれはどう見てもデヴィ夫人じゃねえやと思ったので、デヴィ夫人説は諦めました。

 しかし、「悪役は『宇宙戦艦ヤマト』」は、まだ5割くらい可能性があると思います。実際は違うんですけど「『宇宙戦艦ヤマト』のおかげで、視聴率が伸びなくて打ち切りの危機」というのは、これはまだあると僕は思っています。

 「のんが悪役プロデューサーとして登場」については、これ、当たる確率10%と書いたんですけど、「声優も違ったし、のんの出演はねえな」と、ちょっと思ってます。

 あと、最後。「妹または妹の娘が打ち切りを助ける」というのは、これはね、あると思ってるんですよ。まあ、打ち切りを助けるのは、今の流れからいうと妹というよりも、妹に説得された旦那かもわからないなと思ってるんですけども。

 というのは、1社提供のミルコスには「北海道の創業者」という設定があるので、他の家族が「あんな視聴率の悪い番組を続けてもしょうがない」と言ってるのに対して「俺にも開拓者魂が~!」って、創業者か、創業者の息子の妹の旦那あたりが言うんじゃないかと思います。

 十勝の農協のくだりで「僕にも開拓者魂があるんです!」っていうセリフがあったのは、ラストのミルコスの偉いさんが「俺も北海道で生まれた人間だ! だから開拓者魂があるんだ!」と言って、そこで伏線回収にするためのセリフではなかったのかなと思ってるんですけど。

 まあ、泣いても笑っても、あと2週間しかありません。

 『なつぞら』は、多少の歴史改変があろうと応援してますので、頑張ってください。

『Dr.STONE』の「ゾクゾクする」ところ

 さて、じゃあ『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎 作画:Boichi 集英社)いきましょうか。

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【画像】『Dr.STONE』表紙

 「ある日、この世界に自分しか生き残らなかったら、どうなるか?」「ある日、目が覚めたら自分以外の人間が消えてたら?」こういう妄想は誰もがしたことがあると思うんだけど。

 果たして本当かなと思ったので、アンケートをお願いします。

「ある日、自分以外の人間が消えている妄想をした経験ある/経験ない」

 ちょっと答えてみてください。僕ね、「全員ある」と思ってたんですけど、この間「いや、ない」って言われて。

*「ない」(コメント)*

 ない人、結構いるんだ。

 はい、結果を出してください。……わー! 半分が「ない」。

 「経験ある」が50%くらい、「経験ない」が40%だから、4割くらいの人が考えたことがないんだ。すごいなあ。いやショックです。

 少年ジャンプで連載中の『Dr.STONE』というのは、そういう妄想を、そのまま抜群に面白いマンガにしたような作品です。

 「3700年後の世界で、科学文明の世界を一から作る」という内容で、まあ、生き残りの人類の文明レベルが石器時代まで落ちている。狩猟民族になっているという話であります。

 マンガとしてはメチャクチャ面白いです。とにかく、キャラクターとセリフが良いんですよ。

 そして、「キャラクターとセリフが良い」ということは「絵と中身が釣り合っている」ということなんですね。

 「セリフが良い」というのは「そのセリフを言わせるためのシチュエーションが、マンガとしてハマっている」と。ここら辺は、あとでもうちょっと説明しますけど。

 世の中には「絵の上手いマンガ家」と「マンガが上手いマンガ家」がいるんですよ。これ、いしかわじゅんの言葉なんですけど。「絵の上手いマンガ家というのは、止め絵で見て上手いマンガ家なんだけど、マンガの上手いマンガ家というのは、絵ではなくマンガが面白いマンガ家だ」と。そういう意味だったと思います。

 この『Dr.STONE』も原作が付いてるんですけど、原作付きのマンガを描くのは、普通、絵の上手いマンガ家なんですよ。「絵の上手いマンガ家が原作を貰って描く」というのは良いことで、例えば『デスノート』では、マンガを描くのは上手いんだけど絵があまり上手くない原作者と、絵がすごく上手いんだけどマンガがあまり上手くない絵描きというのが上手く組み合った、奇跡のようなマンガだと思うんですけども。

 しかし、稀に、マンガが上手いマンガ家が、すごく面白い原作を得た場合、とんでもなく面白くなるんですね。たぶん、『巨人の星』とか『あしたのジョー』っていう昔の少年マガジンの梶原一騎原作のスポーツモノというのは、そういうのに当たってたんじゃないかと思いますけども。

 例えば、これは『Dr.STONE』の2巻のあるページです。

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【画像】コハクと千空 ©稲垣理一郎 ©Boichi

 僕、すごく好きなシーンなんですけど。木の間に挟まれたコハクという名の女の子を、主人公の千空が助けるというシーンです。

 滑車が3つあって、そこにつり下がろうとしています。動滑車を3つ繋げることで、だいたい50キロくらいの千空でも、400キロの重さを持ち上げることが出来るというシーンですね。

 この「今、何をやっているのか?」という状況を、俯瞰、上からあおりの見開き1コマで見せる、この度胸と構図の上手さ。そして、左の小さいコマで「もともとはアルキメデスの考えたものだ~」ということと、あとは、動滑車を3つ使った小学校か中学校の教科書のような図。で、あとは「今からこれを思いっきり引っ張るんだ!」という行動で止めるコマ。この3つの並び方が見事です。

 この、全体説明のための大コマと、あとは、ディティールとしてとにかく面白い情報を入れるための2コマ、そして、最後の見開きの左端のコマというのは、次のページを捲らせるためのコマですから、あくまで行動と声、セリフで出来ているんですね。

 この辺の作り方、第2巻のラストでこれくらいの完成度というのは、本当にすごいと思います。

 これに続くページがこれです。

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【画像】コハクと千空2 ©稲垣理一郎 ©Boichi

 この、状況とセリフが交互に並んでいるところを注目してください。アクションとセリフが交互に並んでいるんですね。

 女の子が「素晴らしい。アルキなんとかの知恵じゃない」って言ってから、「君のその一歩一歩問題解決へと楔を打ち続ける揺らがぬ信念がだよ。私の名はコハク。どうやら私は君のことがめっぽう好きになってしまったようだ」と。

 この「めっぽう好きになってしまったようだ」と言った時には、コハクと千空の目線は合っているはずなんですけど、あえて、それを見せていないんですね。

 助けられた女の子が横になったまま、こういう話をする。それに対して、受け手のキャラクターである千空は、青ざめた顔をしているんですね。これ、通常のマンガだったら、「鈍感で意味がわらかない」とか、または「顔が赤らんでポッとなってしまう」とかするんですけど、逆なんですよ。

 これは「好き」と言われていることに対して「面倒くせえな」と思う、千空のキャラクターをわからせるための顔でもあるんですね。だから、かわいい女の子が愛の告白っぽいことを言ったのに、それに対して主人公の男の子は、あろうことか「嫌な予感がする」みたいな顔をしている。

 このキャラの持って行き方と、アクション、セリフ、アクション、セリフという流れの作り方。この、さっきのカッコいい大コマ使いからの連続が、マンガの上手さというやつですね。

・・・

 科学文明を創り出す過程もすごい素晴らしいです。ちゃんとゼロから説明しています。

 例えば、これは「自分が石になってから3700年後の世界に素っ裸で復活しちゃったので、周りの猿から笑われてる」というシーンです。

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【画像】石器作り ©稲垣理一郎 ©Boichi

 獲物も獲れない、木にも登れない、みじめな猿で、火も起こせないんですよ。しょうがないから石を砕いて石器を作っているんですね。

 これは打製石器という石器です、「このカラフルなチャートって石がクッソ硬え!」って書いてあるんですけど。

 チャートというのは東海地方の遺跡からよく発見される石器に使われる堆積岩のことなんですけど。これを熱するとガラスの原材料にもなるという、それくらい、普通の石とは違う、ちょっと硬くて脆い性格をもっているんです。

 ちなみに、『もののけ姫』で、アシタカが村を出る時に、カヤという娘から黒曜石のナイフを受け取るんですけど、あの黒曜石というのは、東北地方とか、北海道とか、いわゆる日本の北の方で使われていた石器なんですね。

 ここでチャートを選んだということで、千空の判断の良さというのを示していると思います。

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【画像】ルヴァロワ技法

 千空がここでやっている、削り取るように石器を作るやり方は、ルヴァロワ技法と呼ばれる、フランスで発見された技法なんですね。

 「発見」というのはどういうことかというと、「旧石器時代には、こういうふうにして石器を使っていたに違いない」と調査されたという意味なんですけど。北アフリカで発見された今からだいたい31万年くらい前の遺跡から、この作り方が発見されました。

 実は、このルヴァロワ技法というのは、わりと最近の発見なんですよ。そんな最近の発見を、少年ジャンプのマンガにガーンと入れてくるあたり「ああ、勉強しているな」って思うんですよね。

 ここに「石器を手に入れた!」って書いてあり、完成した石器が描かれているんですけど。ここでは「完成した石器を木の枝に通しているだけ」なんですね。つまり、まだまだ固定法が緩いんですよ。

 一応、木の枝に通すことで、石器を使う時のリーチを伸ばして破壊力を上げているんですけど。木の枝の、たまたま入る穴に、石を無理矢理グリグリ入れただけだから、仮のものにしかなっていないんですね。

 次に千空が作るのがヒモです。

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【画像】ヒモ作り ©稲垣理一郎 ©Boichi

 今作った石器で、草を刈って、その草をほぐしてほぐして、なんとかヒモにして、そのヒモを使って火を作ろうとしているわけですね。

 この草も、実は適当に描いたものではないんですよ。ちゃんと葉っぱの形から品種が特定できます。

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【画像】カラムシ

 この草はカラムシという草で、本当に日本中のどこででも見つけられる雑草なんですけど。繊維が強くて、魚を獲る網にも使えるし、服もこれで織れるし、紙も作れるという、ほとんど万能素材なんですね。千空が最初に使う素材にこのカラムシを選んだというのは、抜群に良いアイデアです。

 実は日本書紀でも、持統天皇が「民衆はカラムシを栽培すべし」という詔を発令したというくらい、日本では千年近く前から組織的に増やそう増やそうとしていた。そのおかげで、今、日本国中にカラムシという雑草が生えているんですけど。これがあれば、僕らも、文明が滅びた後でも、一応、繊維を手に入れることが出来るんですね。持統天皇以来の、延々とした歴史のおかげで。

 ヒモを作った理由は、さっきも言ったように火を起こすためなんですけど。火は、やっぱりマンガだから、見開きでドーンと出るんです。この見開きの横のセリフが、やっぱカッコいいんですね。

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【画像】火を起こす ©稲垣理一郎 ©Boichi

 「道具を使う生き物は意外に多い。だが、科学を使う生き物はこの世に一種類しかいない!」と。言い切るところがカッコいいいわけですね。もう、すっごいゾクゾクすると。

 千空が火をおこすと、あっという間に、周りで見守っていた猿が驚きます。千空はツルピカ猿と呼ばれる、猿よりも弱い生き物としてこの世の中に生まれてきたのに、科学の力で、まず石器を手に入れて、ヒモを作って、それを使って火を作ることによって、猿たちを追い抜いて行く。そんな様子が、わずか6ページくらいで次々と語られるんですね。

 いやあ、もう、超カッコいい!

 では、続きは次のコーナーで話しましょう。

 ……これ、今、なんで「次のコーナー」って言ってるかというと、ここがYouTubeの編集点になるからですね(笑)。

*「斗司夫楽しそう」(コメント)*

 そうなんですよ。もうね、「なんでこのマンガは面白いんだろう?」ということを説明しようとしたら、やっぱり、フリップ出して話すしかないんですけど、これが、俺、もう、本当に楽しくって。

 もう、こういう芸が出来て、本当に嬉しいと思っているんですけど。

『Dr.STONE』について将来予想

 さて、「『Dr.STONE』を検証する」その2です。

 石器とヒモと火を手に入れた千空は、ついにそれで家まで作ってしまいます。

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【画像】家 ©稲垣理一郎 ©Boichi

 これが「家を手に入れた!」という家なんですけど。

 注目すべきところは、壁と屋根に板を使ってないところなんですよ。これ木の皮なんですね。木の表面の皮を剥いだものを並べている。

 板というのは、のこぎりか金属製の斧がないと作れない。つまり、青銅器文明になるまで、板というのはなかなか手に入らないんですね。

 「石斧で板は作れないのか?」と言われたら、作れないことはないんですけど、素人の千空が板を切り出して家を作るというのは、あまりにもリアリティがない。

 それよりは、僕が見ているポイントは、千空が腰から下げているこの石器なんですよ。

 さっき作った石器と、ちょっと比べてみてください。さっきの石器は木の穴に石を通しただけの石器です。それに対して、こっちの石器は、実はその後に手に入れたヒモで棒にくくりつけることで、同じ木の枝にくっつけた石斧でも、ちゃんと固定されているんですね。

 穴に通すだけの場合は使える枝の種類が限られていたんですけど、このヒモでくくりつける形式にすることによって、棒の長さが自由になる。イコール、石器を使う時のリーチ、つまり振り回す時の長さ、破壊力が、ナンボでも自由に調整できる。そのおかげで、石器としての使い勝手が2倍3倍に進化しているんです。

 「ヒモを作る」というのは、火を使えるようになるだけでなくて、ありとあらゆるものを工具として利用できるようになったということなんですね。

 そんな一番基礎の工具であるヒモを手に入れて、これと石器を組み合わせることで、千空は、どんどん出来ることが増えていくわけですね。

・・・

 今、話したところが、実は2巻の13話なんですよ。

 13話というのはどういう意味かというと、ジャンプマンガに詳しい人はわかる通り、あらゆるジャンプのマンガは10話で打ち切られる可能性があるんですよ。

 「どんなに準備しても、どんなに編集者が思い入れを込めても、どんなに自分達が何年かかって作り上げようとも、人気がなかったら10話で打ち切り」というのが少年ジャンプの運命なんですよ。

 これは、13話です。13話ということは、もし『Dr.STONE』というマンガが、こんなに下準備したにも関わらず10話で打ち切られちゃったら、今のシーンは一切出てこないんですね。

 こんなに面白い文明をゼロから作る話というのがあるんだから、本当は真っ先にこれを見せたいのに、まず「一番最初は大樹という男の子が生き返ったところを見せて、彼が親友の千空と再会するところを描いて、今度は大樹の好きな女の子を生き返らせるという話に進んで、ところが、命の危機があったから、すごい強い男を生き返らせてしまい、そいつと対立構造になって」というような、アクションシーンで組み立てているんです。そうやって、ジャンプマンガとしての面白さを作っているんですよ。

 でも、作者が本当に描きたかったのは13話以降だったというのが、この流れでわかるんです。本当に「いい度胸しているな」と。「これ、途中でダメになってた可能性もあるんじゃないのかな?」と思うんですけど。

 一番最初に紹介した「動滑車で美少女を救う」というシーンなんかも、あれも2巻のラストなんですよ? 15話とか16話なんです。ジャンプでよくある10話で打ち切りだったら、このマンガは美味しいところを全く見せないまま終わってたはずなんですね。

・・・

 13話以降は「実は、3700年間、生き残っていた人類の村があった」という話とか「科学を復活するべきか? 人間らしい原始生活として人類史をやり直すべきか? という政治論争と戦争」という、燃える展開部に入って行くんですけども。

 ついに、3巻の終わりでは、3700年間生き残ってた村の秘密を知る美少女を治療するために抗生物質を作る話になります。

 その中で出てきたのが、もう、超燃えたんですけど「サルファ剤を作るためのロードマップだ!」という、このページです。

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【画像】サルファ剤ロードマップ ©稲垣理一郎 ©Boichi

 スタート位置として、まず「鉄を手に入れる」。簡単に書いてあるけど、この鉄が、まあ難しいんですけどね。そこから磁石を作って、それに銅とリンを混ぜて電気を作り、これで水酸化ナトリウムを作ります。

 下の方では酒から、酢と炭酸を作って、というふうな形で、ザーッと石炭から、水酸化ナトリウムまで加えて行って、最後に万能薬であるサルファ剤まで行くという。

 これは、もう、マジで心震えました。

 あのね、これを説明ではなくて、お話の中の見開きでやるんですよ。

 そして、さっきまでの見開きの使い方を見てもらったらわかる通り、この作者は「美少女を助けるために滑車を組み合わせる」とか「ついに火を手に入れた」という見せ場でしか見開きを使わないんですよ。

 その見せ場でこのロードマップをドーンと出すのは「こういう、理屈っぽくて、本当だったら編集からやめろと言われることが、自分にとっては一番面白いし、読者もこれを面白いと思ってくれるはずだ!」というふうに前に押し出してくる、勇気ある見開きだと思って、すごく良いなあと思うんですけど。

・・・

 今、『Dr.STONE』の連載では、地球の反対側のアメリカ大陸に向かう最中で、新たな謎の敵と遭遇しています。

 「いよいよ3700年前に全人類を石にした犯人がわかるのか?」という話になるんですけども。

 『Dr.STONE』でも、『進撃の巨人』とか『なつぞら』と同じように、ちょっとくらい岡田斗司夫なりの将来予想というのをしておこうと思います。

 「なぜ、人類が石になったか?」に関する伏線が、あることはあるんですね。

 それが、2巻の15話です。石にされ、首のうしろの部分だけにちょっと石が残っていた千空が、一度死ぬんです。しかし、石化が解除されたら治ってしまったと。そんな「あっ! 石にされた後で治ることで治療の役目も果たしてるのか!」とハッと気がつくというシーンあるんですけど。

 「俺はずっと考えていた。誰が人類を石化したのだろう? 誰の攻撃だろう? しかし、本当にこれは攻撃なのか?」というコマがあります。

 つまり、「人類が石化して3700年の間に文明は滅びてしまったというんですけど、これは善意ではなかったのか? いいことをしようとしていたのではないか?」という伏線が、まあ2巻の最後で張られてるわけですね。

 今のところ、そういう話は出てこないんですけど、実は、人間が固まるその何日か何週間か前から「世界中でツバメだけが石になって落ちてくる」という事件が起こってたんですけど。そのツバメも、ひょっとしたら「これからこういうことが始まるよ」という警告ではなかったのか、とも受け取れます。

 仮に人間を石化した存在がいるとしたら、そいつは時限装置付きの石化解除装置の下にいたはず。ある液体をかけると石化は解除されるけど、石化装置のスイッチを入れたヤツも、その場で石化しちゃうわけですから、解除装置の下にいたはずなんですよ。

 しかし、復活出来なかった。または、スイッチを押した本人より先に復活しちゃった誰かに騙されたか裏切られたかなんかだと思います。

 「または、人類の皆殺しを防ぐための緊急防衛策だった」というのも考えられると思うんですね。

 そもそも、お話全体のプロットとしては「主人公の千空のお父さんが宇宙に行った」というところから始まっているんですけども。宇宙に行った時に「太陽がもうすぐ大フレアを起こす」と。

 いわゆる太陽面爆発で、強烈な宇宙線、放射線が浴びせられる。そうなると人類が全員死んでしまう。そのフレアの直前に、全人類を石化させて、本当は翌日とか数時間後に解除するはずだったのが、そのまま3700年間、石化が続いてしまった、と。こういうふうな可能性もあるんじゃないかな? つまり、石化自体は人類を守るため。

 もしくは、石化させた人が、誰かの病気……例えば、すごく好きな人の不治の病を治そうとした。

 でも、その人が今地球上のどこにいるかわからないので、地球上の人間に対して一斉に病気を治す装置を作動させて治そうとしたんだけど、ところが、スイッチを入れた人は、なんらかの謀略によって邪魔されて、この世の中にはもう出てきていない。もしくは、殺されてしまっている、と。

 そういう大掛かりなひっくり返しを、作者は企んでいるのではないのかな、と。そんなふうに考えています。

・・・

 まあ、人類が石化した理由というのは、他にも色々と考えられるんですけど、大筋はこのパターンだと思うんですよね。

 「実は、善意で、理由があってしたことで、石化というのは、そのための補助作業に過ぎなかった」と。

 でも、まあ、このマンガの面白さというのは、今、話した「誰がこんなことをやったのか? なぜやったのか?」というミステリー部分ではなくて、ゼロからつくる科学文明なんですね。

 最近では、まだ単行本にもなっていない連載中の話なんですけど、マンガの中で写真とか電話とかミニ四駆まで作ってしまったんですよ。

 これも、「鉄はもう、前に作ったから、ここに銅線を巻いて電磁石にして、この電磁石にさらに電線を巻いていくと、モーターが出来る!」という、もう本当に、小学校6年生の理科みたいなことをやっているんですけど。

 これも、ここだけだったら理科の授業なんですよ。ところが、この作者の上手いところは、こうやってモーターを作って見せた後で、「それじゃあ」ということで、思わずイタズラでミニ四駆を作ってみせるところなんですね。

(パネルを見せる)

画像22

【画像】ミニ四駆 ©稲垣理一郎 ©Boichi

 そして、「このミニ四駆、イタズラで作ったんだけど、でも、実はこれって、連絡手段としても使えるんじゃないか?」というふうに、ストーリーの中にガンガン落とし込んでいく。

 この楽しさが本領だと思います。メチャクチャ面白いですね。

 この「人類が絶滅した後で、どうやって文明を作るのか?」って、意外と類似作品が少ないんですよ。わりと穴場だと思うんですよね。

 昔は『北斗の拳』とか『マッドマックス』みたいに、文明崩壊後の世界を舞台にした作品があったんですけど、それが最近は流行らない。流行らない理由は「もっと進化した形になったから」です。

 「人類の文明が崩壊して、じゃあ、どうする?」というのの発展型が、実はゾンビモノなんですね。ゾンビモノというのは、『アイアムアヒーロー』とか『ウォーキング・デッド』もそうなんですけど。

 単なる文明崩壊だけだと、ドラマが作りにくいんですね。「文明が崩壊した → 子供が熱を出した → 薬局に薬を取りに行かなきゃいけない」これだけだったらドラマが作りにくいんですけど、「文明が崩壊した → 子供が熱を出した → 薬局に薬を取りに行かなきゃいけない → でも、ゾンビがいる → じゃあ誰が行くんだ!? → 俺が行く! → あなた、やめて!」というふうに、ゾンビという要素を1つ入れるだけで、急にドラマになって、ストーリー展開が出来るわけですね。

 さらに、そうやってお話を続けていると、段々とそれだけでドラマが転がっていくので、そのうちゾンビという要素も邪魔になってきて、ゾンビがいなくても話がもっちゃうという『ウォーキング・デッド』現象というのが起きるんですけど(笑)。

 まあ、ゾンビモノというのは、実は、世界崩壊モノのサブバリエーションだと思います。

・『Dr.STONE 1』(Boichi、稲垣 理一郎)

https://www.amazon.co.jp/dp/4088811844

 今回の岡田斗司夫ゼミは、こういう『Dr.STONE』から始まって「地球に自分しかいなかったら果たしてどうなるのか?」という、中学校時代の妄想を、もっと精密に検証してみようという内容です。

「この世界から自分以外の人間が突然消えてしまったらどうなるのか?」

「電気はいつまで持つのか?」

「水道はいつまで生きているのか?」

 次のコーナーから、そんな妄想が始まりますけども。まだ無料放送は続きます。

・・・

 ちょっと休憩して、コーヒータイムにさせてください(笑)。

 もう、ついに無料枠でもコーヒーを飲むようになったね。無料枠の人は見たことないと思うんですけど、実は有料に行く時とか、プレミアムに行く時にコーヒーを飲むんですよ。

 ああ、疲れた。40分以上ガーッと話したからね。ここもYouTuberと違うところですね。YouTuberの人たちだったら、「どうも!」というところから始まって、編集して喋るんだけど、俺はそういうの嫌だから、普通に喋りたい。

*「話すと疲れる」(コメント)*

 そう。疲れますよね。皆さんも、あと1分くらいダラダラしてますので、急いでトイレ行ってくださいね。

*「今日も2時間コース?」(コメント)*

 2時間コースですね。まだ、レジュメで言うと10枚進んだところなんですけど。今日は28枚ありますね(笑)。

 まあ、もうすぐ無料は終わりですけど。

*「自分だけ生き残るって自己中心的」(コメント)*

 ああ、そうか。自己中心的な人とか、僕みたいにサイコパスっぽい人は、自分だけ生き残った世界のことを考えるのか。

 そうじゃない人は「世界が崩壊しても、自分1人が生き残る」なんて都合のいいことを考えないのかな? そうなのかもわからないですね。

 さて、行きましょうか。

地球に自分しかいなかったら果たしてどうなるのか?

 ここからは「人類消滅後の世界あるある」ですね。

 「人類が消滅して自分しか残らなかったら、一体どうなるのか?」に関するあるあるを、ちょっと考えてみたいと思います。

 ある日、自分以外の人間が街からいなくなってしまった。「自分しかいなくなったのか? それとも他の生き残りがいるのか?」ということも、わからないような状況になった。だとすると、どうするのか?

 消滅後のあるあるとしては、よく僕が昔、妄想したのは「豪邸とかホテルとか、すごく良いところを探して豊かな暮らしをする」ということ。今だったら、例えば、自己発電設備のあるような場所で、冷蔵の食品とか冷凍食品なんかを探して。まあ、1人だったら、一生住むのに困らないんじゃないかと考えていました。

 上手く行けば、ネットで自分以外の人間との連絡もつくだろうけど、しかし、何日かしたら、すぐにネット接続も切れちゃうと思うんですね。電気がなくなっちゃうと。

 そんな時、「他の人を探して会いに行く」という方法もあるし、逆に「誰かに会うとリスクがあるから会わない」という人もいる。

 あとは「食料とかを集めるんじゃなく、まず文明の結晶である本を集めよう」という人もいますね。「本を集めて知識を溜めておいたら後で強いだろう」と考える人もいる。

 対応はいろいろあると思うんですけど、まあ「誰かと会うのは嫌だし、持っている食料奪われたら嫌だ」と。そうじゃなくて、全部自分が持っていたら……この本『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(ルイス・ダートネル著 東郷えりか訳 河出書房新社 2015年)の中にもエデンの園と書いてあるんですけど。誰もいなくなった世界で文明の残りを集めるだけで、十分、エデンの園で生きていける、と。

 例えば、大きめのスーパーマーケットをたった1人で占領すると、1人あたり1日3000キロカロリーが必要だとしたら、大きめのスーパーマーケットがあれば、人間1人は55年間くらい生きて行ける。ペットフードまで含めれば63年間くらいは大丈夫。

 つまり、すぐに食べられなくなってしまう生鮮食品とかは置いといて、まあ、注意して暮らせば、自家発電設備もあれば、冷凍食品の保存もきけば、缶詰とかもあるので、だいたい普通の人間だったら55年、ペットフードまで手を出せば63年間は生きていける。エデンの園なわけですね。

・『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』(ルイス・ダートネル)

https://www.amazon.co.jp/dp/4309253253

・・・

 さあ、では、こう言う場合、どうしましょう? 2つ目のアンケートです。

 「世界で皆が消えてしまった。でも、他にも生き残りがいるかもしれない」という時に「1.連絡を取る・会いに行く」「2.連絡を取らない・孤立を選ぶ」。

 みんな、どういうふうに生きたいのかな? これね、僕もわからないんですよね。

*「孤独を選ぶに決まってる」(コメント)*

*「1一択」(コメント)*

 じゃあ、結果を出してください。……おお、半分半分くらいですね。面白いな。

 「連絡を取る・会いに行く」の人が、無料の方は55%。「連絡を取らない」が44%。プレミアムの方は「連絡を取る」のが43%で「孤立」を選ぶのが57%。ちょっとの差はあるんだけど、やっぱりこれもほぼ半分半分くらいになりましたね。

・・・

 じゃあ、どっちがいいのかというと。

 僕の好みというよりは、必然的なことを話しますけども、やっぱり1人では生きていけないというのがあるんですね。

 それは、この本『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』の序章にも書いてあるんですけど。まず、豊かな暮らしというのは、やっているつもりでも終わりがあると。

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> そのあとには莫大な資源がまだ残されているに違いない。スーパーマーケットには充分な食品が貯蔵されたままになっているだろうし、人気のなくなったデパートの店舗からデザイナーズブランドの新しい上等な服をもちだすことも、これまでずっと夢に見ていたスポーツカーをショールームから失敬することも可能かもしれない。放置された豪邸を見つけて、少しばかり家捜しをすれば、さほど苦労せずにもち運びのできるディーゼル発電機を何台か見つけて、照明、暖房、および家電を動かすために利用できるだろう。ガソリンスタンドの地下タンクには燃料が残っていて、かなりの期間、新たに手に入れた家や車を動かしつづけられるだろう。それどころか、大破局の直後にはおそらく生き延びた小集団はかなり快適に暮らせるかもしれない。しばらくのあいだは、文明はみずからの勢いに乗って惰性で進みうるのだ。生存者は自由に手に入る資源の山に囲まれていることに気づくだろう。豊かなエデンの園だ。
> だが、その楽園は腐りかけている。
> 食糧、衣服、医薬品、機械など技術から生まれた産物は、時とともに容赦なく腐食し、分解し、劣化し、退化する。生存者には猶予期間が与えられているに過ぎない。文明が崩壊し、主要なプロセス─原材料の収集、製錬、製造、輸送、流通─が突然停止したら、砂時計はひっくり返されたのであり、砂は着実に落ちてゆく。

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 つまり、さっき言ったみたいに、スーパーマーケットの中で55年間とか63年間生きていたとしても、他のものがですね、徐々に徐々に失われていくわけですね。

 そして、もう1つの理由です。

 これ「どんなに情報を集めて、どんなに本があっても、自分自身に外科手術が出来るのかどうか?」という話なんですけど。

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> 本棚から医学の教科書を引っ張りだして、専門用語や薬剤名だらけのページをめくったとしたら、何が理解できるだろうか? 大学の医学の教科書は、莫大な予備知識を前提としており、定評のある専門家による講義や実習と並行して使用することを意図して書かれている。
> 生存者の最初の世代に医師がいたとしても、使い方を訓練されてきた現代の大量の医薬品や試験結果なしには、なし遂げられることは大幅に限定される。薬は薬局の棚や、廃墟となった病院の冷蔵貯蔵室で劣化してしまうだろう。
> こうした学術書の大半は、それ自体がおそらくは無人の都市で火事が無制限に広がることで失われるだろう。さらに悪いことに、毎年、生みだされる新しい知識の宝庫の大半は、僕ら科学者がつくりだし、研究のなかで利用されるものを含め、耐久性のある媒体にはまったく記録されていない。人間が理解していることの最先端は、主として一時的なデータとして存在する。専門誌のウェブサイトのサーバーに保管された学術「論文」として。
> そして一般の読者向けの本などはほとんど役に立たないだろう。平均的な書店に並んでいるような類の本しかもはや手に入らない、生存者の一団を想像できるだろうか? 自己啓発本のページに書かれているような知恵から再建を試みたところで、文明はどこまでそれを実現できるのか? 経営の成功術とか、瘦せた自分をイメージするとか、あるいは異性のボディランゲージを読みとるためのハウツー本などで?

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 その通りなんですね。

 「本は役に立つ」と思いがちなんですけども、実は、今、本屋に並んでいる本の大半、9割までが「今の文明が平和に続いている限り、ちょっと役に立ったり、ちょっと楽しくなったりするような本」なので、ゼロから生き残るための本というのは、サバイバル術みたいな本しかない。

 そのサバイバル術も、所詮は「今の社会をちょっと離れて野山で1人で生き残る」というような前提で書かれているので、やっぱり、20年、30年、40年という時間の流れを前提にしてないんですね。

 だから、生き残っている者達が集まって、お互いに知っていることを組み合わせて文明を守るしかないんですよ。

・・・

 もし、自分が人類の中で孤立して生き残ってしまって、他に生きているものもいるかもしれないとなったら、中学生や高校生くらいの時の僕だったら、絶対に人を探さなかったはずなんですね。

 自分の父親がそうだったように「核シェルターみたいなものを作って、食料を保存して、自分1人が暮らしていければいいや」と思ってたんですけど。

 やっぱりね、この本の中の後半の方にも書いてあるんですけど、そういう状況で1年2年生きられる人間は、すごく珍しいんですね。どんどん無気力になっていって、だいたい、最初の冬が来る頃に自殺してしまうというような心理実験結果も出ているんです。

 そんな環境の中で、たくましく生き伸びられないんですよ。特に「誰もいなくなったんだったら、俺一人で生きていこう」と思うような人であればあるほど、自殺みたいな方向に行っちゃうという感じが、僕にもやっぱりわかるんですよね。

 なので、やっぱり「集まって、自分達が知っていることを繋ぎ合わせる」というのが、一番良いと思うんですけど。

 まあ、そんな中で女の人と男の人が出会えたら、ひょっとしたら子孫を残せるかもわからない。

 じゃあ、そうやって、何十人かの集団が出来れば、やがてそれは数百人、数千人になって、文明は保存できるのか? いや、これが安心は出来ないんですよ。

 あのね、人類の大半がいなくなって、生き残りが集まってなんとか暮らして行ったとしても、50年くらい経ったら、それまでの文明の遺産は少なくなってくるんですね。

 消滅以前の文明社会を覚えている人間は、生き残り世代にしかいないんですよ。そして、おそらく、生き残りの世代が作った子供達の世代というのは、親が言うところのかつての文明には興味がないんですね。

 なので、「かつての文明を取り戻そう」ではなくて「いかに美味しいものを再発見するか?」とか「いかに冷凍されたものを再発見するのか?」という、かつての文明を見つけることばっかりに興味を持ってしまう。

 そんな状態が50年くらい続いた後、つまり、生産を全く考えず、消費のみの世代が50年間続いた後、そんな第2世代しか生きていない時に、僕らみたいな文明社会を知っている第1世代がバラバラと死んで行く。

 そんな中で、保存食料や石油がなくなってきたらどうなるのか? たぶん、100年後には、生き残り世代は全部死んでしまって、おそらく文字を読める人もほとんどいなくなる。つまり、溜めていた本も無駄になるんですね。

 こうなると、文明は完全に失われてしまいます。

・・・

 だったら、どうすればいいのか?

 ……いや、もうね、こんなことを考えてもしょうがないんですよ。「生き残った人間はどういうふうにすればいいのか?」って、別に、人類はまだ滅びてないから、そんなこと考えてもしょうがないんですけど。

 まあ、科学文明の第2シーズンを作るしかないと思うんですね。

 すでにあったものを集めて、それでなんとか食っていくことしか考えてなかったら、自分たちが死んだ後に残った世代が完全に消費しか覚えない。なので、なんとか生産という方法を教えなきゃいけない。

 これを、僕は「人類文明の第2シーズン」と呼んでいるんですけど。

 第2シーズンという言い方をすると、「いや、第3シーズンじゃないのか?」と「実は人類は一度、文明が頂点に達して滅びてしまって、今の文明は第3シーズン、第4シーズンじゃないか?」と言う人もいるんですけど。

 これは違うんですよね。今の地球には化石燃料がちゃんとあるから。

 化石燃料というのは、数億年前に作られたものを、産業革命以後にガーッと使い始めたんです。だから、もし、今から1万年前に科学文明があったとしたら、その時に化石燃料を使い尽くしてるはずなんですよ。

 「かつて、ローマ帝国が滅びた」ということも、中世の人たちにとっては言い伝えでしかなかったわけです。でも、ローマの存在には、見てわかる証拠があったんです。

 それが何かと言うと「自分では作らない石で出来た建造物」。もう1つは「原生林がヨーロッパに全く残ってない」ということなんですね。

 かつて、ヨーロッパには原生林の暗い森があったんですけど、ローマ時代にそれらを全て伐採して、植林した。その結果、綺麗な雑木林や里山しか、今のヨーロッパには残ってないんですね。

 ローマ人が原生林を全て切ってしまったから、今、雑木林になっている。これがローマ文明が存在した証拠なんですよ。

 同じように、僕らの文明より前に先史文明があったとしたら、そいつらが絶対に石油とか石炭を使い尽くしているはずなんですね。今の僕らが、ほぼ使い尽くしているのと同じように。

 でも、産業革命の時、石炭なんて、ちょっと掘ったら浅いところでいくらでも掘れたし、石油も少し掘ったらゴボゴボ出てきた。地球の文明で1万年くらい前に科学文明がなかったということが、これで反証的に証明できるんですけども。

 というわけで、この世界で自分以外の人間がいなくなったらどうなるのか? どうやったら人類文明の第2シーズンというのを作り出すことが出来るのか?

 残念ながら、無料放送はここまでです。ここから先は、人類が消滅しちゃったその瞬間から、その日の夜、次の日、1週間後、1ヶ月後、半年後に何が起きるのかということを、かなりリアルに予想して、そんな人類崩壊後の世界を、ちょっとブラタモリしてみようと思います。

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1958年大阪市生まれ。社会評論家。ニコニコチャンネル「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」で毎週ライブ番組を配信中! https://ch.nicovideo.jp/okadatoshio-archive/