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仲間とつかんだ春高バレー全国大会  ~七尾から小松、そして全国へ~

2023年1月、小松大谷高校男子バレーボール部が「春高バレーボール全国大会第75回 全日本バレーボール高等学校選手権大会)」に出場した。昨年2022年10月29日の石川県大会に優勝してつかんだ全国大会。そこには3人の選手が一緒に歩んだ6年間があった。

■全国を夢見た七尾中学

宮本 優羽(みやもと しゅう)
白鳥 礼(しらとり らい)
松山 諄(まつやま しゅん)
3選手は七尾中学バレーボール部で3年間を共に過ごした同級生。中学2年生で出場した石川県新人大会で準優勝。3年生での全国大会を目指して練習に励むも中学時代は全国大会への夢は実現できなかった。中学バレーでの悔しさを胸に3人は一緒に七尾中学から小松大谷高校に進学して全国を目指すことを選択をした。

宮本 優羽(みやもと しゅう)
白鳥 礼(しらとり らい)
松山 諄(まつやま しゅん)

■小松大谷高校でつかんだ全国大会

小松大谷高校での新たな仲間と本気で全国を目指す日々がスタートした。しかし、そこにはライバル校、石川県立工業高校バレーボール部が常に存在した。なかなか全国大会に手が届かなかった。
3年生となり高校最後の春高バレー石川県大会が開幕。小松大谷高校は順調に勝ち進んた。そして7年連続となる石川県立工業高校との決勝戦が始まった。小松大谷は県工に1セット目を取られる。そこから切替えて2セット目から3連続でセットを奪った。磨いてきたスピードバレーを発揮して、ついに小松大谷が県大会優勝を果たした。仲間とつかんだ全国への切符。チーム全員の力でつかんだ優勝だった。

春高バレー石川県大会 優勝
春高バレー石川県大会
春高バレー石川県大会

■春高バレー全国大会で見た景色

2023年1月4日、小松大谷高校男子バレーボール部は東京体育館での春高バレー全国大会第75回 全日本バレーボール高等学校選手権大会)に臨んだ。
1月4日の一回戦は弘前工業校(青森)と対戦。立ち上がりの1セット目を失う。それでも小松大谷高校が頑張りをみせて2セット目を奪う。最終3セット目は粘りをみせるも残念ながら奪われてセット数1-2で敗戦となった。
小松大谷高校の春高バレー全国大会はここで終わった。

小松大谷高校 1-2 弘前工業高校
(12-25 25-21 18-25)
春高バレー全国大会(東京体育館)
春高バレー全国大会(東京体育館)
春高バレー全国大会(東京体育館)
春高バレー全国大会(東京体育館)
春高バレー全国大会(東京体育館)

■全国大会で見た景色

大会後、春高バレーボール全国大会で見た景色を3人に聞いた。

全国で1勝することの難しさを感じた。いつも通りのプレーができればいけると感じた。続けてきた「笑顔でバレー」を最後までやり通すことができた。春高に出場できたことは個人にもチームにも良い経験だった。後輩には来年も再来年も春高の舞台に立って欲しいと思った。

3人は全国大会に出場できた喜びと仲間への感謝の気持ちを語ってくれた。その言葉には照れながらもバレーボールの仲間への感謝の気持ちを感じた。3人にとって全国大会の景色は想像していた以上に素晴らしく美しい景色だったようだ。

春高バレー全国大会を終えて(東京体育館)
春高バレー全国大会を終えて

■今後のバレーボールとのかかわり

一緒に取り組んできた中高6年間のバレーボール生活が終わった。
取材の中で3人は七尾中学小松大谷高校でともにすごしたバレーボール部の仲間への感謝の気持ちを語ってくれた。
最後に、高校卒業後の進路を聞くと3人は進学して大学でバレーボールを続けるとの力強い言葉。さらなる成長への意欲と覚悟を抱いていた。
一人は立正大学、二人は至学館大学へに進学する。進む大学は違っても、すでに3人は新たな希望を胸に次なるステージを思い描いていた。

七尾中学
小松大谷高校

 3人で一緒に取り組んだ中高6年間のバレーボール。あきらめずに継続することで全国大会出場を果たした経験は、3人のこれからの人生にプラスになることだろう。取材の中で「準優勝が多かった」との悔しさや「やっと春高バレーで東京体育館に行ける」との喜び、そして「遠征先での仲間との時間」や「練習でのアップの盛り上がり」などの楽しい思い出も聞かせてくれた。若者らしい面に触れることができた時間だった。
 3人にはこれからも素晴らしいバレーボール生活を歩んで人生における新たな挑戦と新しい景色を見つづけて欲しいと願う。
(取材/大田均)

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