『話がしたいよ』 BUMP OF CHICKEN

持て余した手を 自分ごとポケットに隠した
バスが来るまでの間の おまけみたいな時間

その、おまけみたいな時間に
地面に立つ感覚なんて
パンパンに膨らんだリュックのことなんか忘れて
どこか、そう、宇宙にだって飛んでいってしまえる

ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も
秒速10何キロだっけ ずっと旅を続けている
それの何がどうだというのか わからないけど急に
自分の呼吸の音に 耳澄まして確かめた

宇宙の用語を調べるようになったのは、BUMPさんの曲を聴くようになってから。ボイジャーVoyager)は惑星探査機のこと。地球外知的生命体に解読してもらえたらな、っていう期待を込めて、「The sound of Earth」という金のレコードを載せているみたい。地球上の音、音楽、そして様々な言語でのあいさつ。

自分がこうして生きていることを ボイジャーと重ねて
ボイジャーは 地球から宇宙に 飛び出して
わたしは 宇宙から地球に 飛び出して ずっと旅を続けてる

いったいいくつの星と出会ってきたんだろう
もう一度 会えたらな と思う星は あっちの方にあるのかな
思いを馳せる その距離は わたしの旅路

体と心のどっちに ここまで連れて来られたんだろう
どっちもくたびれてるけど
平気さ お薬貰ったし
飲まないし

わたしのエンジンが 宇宙由来だったらいい
生きているから動く エンジン
でも、なんで 命があると 動くのかな
>だって そういうものだからさ
と、人は言うのかしら

どうしても不思議に思えてしまう わたしの体と心
わたしが操作なんて できていなくても
ここまで 連れてきてくれた 安心感

今までのなんだかんだとか これからがどうとか
心からどうでもいいんだ そんな事は
いや どうでもってそりゃ言い過ぎかも いや 言いすぎたけど
そう言ってやりたいんだ 大丈夫 分かっている

時間も距離も飛び越えて (藤くんがよく使っている言葉)
立ちすくんでしまった あの頃のわたしに そう言ってあげたい

未来のわたしも 今のわたしに そう思ってくれているのなら
やっぱり 安心で 大丈夫だ って 思える

ご飯の炊ける匂いが わたしを呼んでいる
ただいま、 宇宙から 戻ってきました

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