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freeeつばめの巣 meet up! vol5 イベントレポート 上場後の経理の話

2度目の記事となります。株式会社オリィ研究所の初代経理担当をしている大高です。
前回記事について各所皆様から良いリアクションを頂きまして、ありがとうございます!
自分のアウトプットと、コミュニティへの還元実践・周知活動の一環として、今後も参加した回のレポートはなるべく書いていこうという事で、少し遅くなりましたが、2022/11/17に行われたmeet up! vol5についてのイベントレポートを書かせていただきます。

前回記事を少し踏襲して
①どういうイベントをやったのか=イベントの概要
②どういう知見が共有されたのか=特にタメになった点
③その他=イベント後にfreeeのオフィスを案内してもらった話
④まとめ
という形で書いていきます。

①イベントの概要

今回は「meet up!」として行われている、言ってしまえば本流のイベント会となります。(この辺り詳しくは前回記事を是非お読みください。)

  • いつ

    • 2022年11月17日

  • どこで&開催方法

    • freeeのオフィス(2度目でしたがやっぱり大きいと思いました)

    • 今回はオンラインとのハイブリッドで行われています。

  • テーマ

    • 上場後の経理について

今回イベントのバナーです。スピンオフとは配色を変えてるんですね~
  • 参加人数(ざっくりです、規模感のイメージがつく程度の情報として)

    • オフライン組はスピーカー含め10人程度

    • オンライン組は12人くらい(集合写真の枠の数より)

大体のアジェンダ

全体は2時間の会で、
(1)10分程度のLT(Lightning Talk・ライトニングトーク)
(2)それを受けたグループディスカッション(15分~20分くらい)
(3)グループディスカッションの内容を全体で共有
を高橋さん・玉浦さんの発表テーマでそれぞれ行いました。

玉浦さんの発表場面・よく見るとアジェンダ見えます
グループディスカッション場面 オフライン組
オンライン組はオンライン上でグループ分け機能を使って行ったようです。

このアジェンダだと、インプットしてすぐそれに基づいてディスカッションをするので、テーマの切り替えも合わせていい感じの思考トレーニングになるなぁと思いましたね。
普段の仕事と発表内容をしっかり結びつけられるか、思考材料の引き出しも普段から用意しておかないとなと思いました!

②特にタメになった話

  • 前回同様、ここはダイジェストで。全部は書ききれない…!

  • 高橋さん「経理視点で考える人的資本情報開示」

    • 僕は前職で上場準備を経験しており、Ⅰの部などの開示書類作成もやったことがあるんですが、転職期間含め少し実務から離れていたので、この人的資本情報開示というのは初めて聞く単語でした。

    • 直近人的資本情報開示の重要性が国際的に認識され、開示義務化の波が近年中に日本にも来る見込みであるというのが全体の話なのですが、更に詳しく人的資本についての考え方や注目度の高い国際規格についての解説もしていただきました。

    • 短時間にかなりの情報量をうまく盛り込んでおり、発表が上手すぎました…。当日現地では情報の本流に半ば飲まれてましたが、後日つばめの巣内に資料を共有いただけましたので、これ幸いと読み直しました(笑)

    • 僕のいたグループのディスカッションで印象的な話としては、一度仕組みを整えた業務は自動化を考えていく時代なので、人的資本という考えの中で経理や他の職種もデザインできる人間にならなきゃいけないよねという感じの話が出ました。後は実務的な話として、他の会計的な開示項目と異なり他社事例を参考にするのが困難なので、やはり本質的に向き合って会社が人的資本の運用方針を定めていかなきゃいけないよねという話も出ました。

  • 玉浦さん:上場後の経理体制・業務スケジュール

    • 玉浦さんは上場後の経理体制・業務スケジュールなどについてものすごいリアルな情報を発表していただきました。あまりにもリアルでどれくらい具体的に書いていいのかわからないので、「当社はこの業務においてこのスピード感を目指さなければならないんだな」という事がかなりわかるレベルだったとひとまず書いておきます(笑)

      • 前職で一度は上場承認を経験しているので、年間スケジュールや決算のスピード感の認識について大きく外れたところは無かったんですが、それでも改めて他社様のリアルな業務レベルを知る機会というのは非常に貴重で、参考になります。

    • 経費精算で一部外注しているところがあるという点が印象に残っています。少し前だと何でも基本内製化していないと審査上説明がつかないという感じの印象を風のうわさ的に聞いていたんですが、直近はそうでもないんだなという事をしっかり認識できました。

    • グループディスカッションでは、複数のグループで「これだけのスピード感を達成する上で、組織全体がどれだけルールを守れるかが重要だよね」という話になりました。

      • 内部統制の理論上は、「全社統制」のうち「統制環境」と呼ばれる要素の話で間違いありません。グループディスカッション全体を通して、どの会社にも申請が遅かったりルールを守らなかったりする人は一定数(そして大体特定の人がいつもそうである)存在するという課題感が共有されました。別にその場で明確な解決策が出たわけじゃないですが、「当社だけじゃないんだ」という安心感はコミュニティがあるからこそ得られたものかなと思います。

      • いかにして会社全体のルールを守る雰囲気を醸成していくかということについては、各社色んな取り組みをやっているようですが、評価に組み込むなど経営陣がトップダウンで強力な施策をやっている所は「それは強いですね~」という声が上がってました。

③イベント後にfreeeのオフィスを案内してもらった話

イベント後に、オフライン組はfreee本社のオフィスを案内していただく時間がありました。前回はそういうことは無かったので、今回は運よくそういう機会があったという感じだと思ってます。

2022/12/23更新
つばめの巣のコミュニティマネージャーのseiさんを通してfreee様側の許可を頂き、2枚ほど画像を掲載させていただいています!感謝です。

  • 来訪者エントランスには会計の歴史を展示するコーナーがあり、博物館さながらでした。古い機器も実際に動くらしい…?

展示品は珍しいものばかりでした!プレミアついてそうですね~
  • 部屋の名前が「ネンマツチョウセイ」や「ザイコカンリ」などバックオフィス関係の単語になってました。なるほどユニークだなと思いきや、そういうネーミングをやっている会社は別業界でもあるという話を当社の人間から聞いたので、発想自体は意外とポピュラーなのかもしれません。

  • 設備充実しまくっていたので、固定資産管理とかどうなってるんだ…!?という思考を巡らせる経理担当者が多数いました(笑)

    • 職業病みたいなものですよね(笑)

  • レクリエーション系の部屋もいくつかあり、駄菓子が置いてある部屋もありました。この辺は会社や代表の個性が反映されないと実現しないなぁと思いました。

駄菓子が置いてあった部屋。抜群のネーミングセンスだと思います(笑)
  • 図書室の蔵書量と、それでもなおゆとりある部屋の広さに、知識にちゃんと投資する姿勢の強さを感じました!

④まとめ

今回は上場後の経理というテーマでLTを聞いてディスカッションしたわけですが、自分が見聞きした限りでは参加した他社様もIPO準備中の会社の方が多かったのではないかと勝手に思ってます。
そうした立場で考えると、今回のmeet up!は参加者が自分や会社の将来像を考える材料を提供してもらう会になっていたと思います。

つばめの巣は多様な業界・ステージの会社がコミュニティとして集まっているがゆえにこうした機会の提供が可能になっており、今回はその中で「未来像→現在」といった感じの軸でテーマが持たれたと解釈してます。
普段や他のタイミングでは、また違った色んな軸で情報提供が双方向的に行われる場となっていますので、これからもコミュニティの一員として活用と発信の両方をして、いい意味で使い倒していく所存です。
そんな感じで、これからコミュニティに入る方も、すでに所属されてる方も、引き続きよろしくお願いいたします!

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