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那智の滝の神秘ウォーク

2024年5月4日@熊野

那智の滝の上流は、一般人の立ち入りが禁止されているご神域となっている。そこに入るには、那智大社で正式参拝して身を清め、那智大社の特別許可を得て初めて、ガイドとともに入ることが許される。
もう少し詳しく言うと、(一社)那智勝浦観光機構が実施する「神秘ウォーク」に申し込んだ人のみ入山できる(事前に予約が必要)。
期間も2月から6月初旬と決められている。

那智の滝の神様が大好きな私。那智の滝の上流に行けるなら行ってみたい。そんな願いを叶えてくれるツアー(熊野などでリトリートを主催する中山美穂さんのツアー)があったので参加してみた。

まずは拝殿で正式参拝(午前9時前後)。その後、宮司さんが玉垣内の本殿前に案内してくださり、それぞれの神さまを説明してくださった。本殿前は正式参拝した人だけが入れるところ。撮影OK。

第一殿 瀧宮(大己貴神)
第二殿 証誠殿(家都御子大神)
第三殿 中御前(御子速玉大神)
第四殿 西御前(熊野夫須美大神)
第五殿 若宮(天照大神)
第六殿 八社殿(天神地祗)
主祭神は熊野夫須美大神(いわゆるイザナミノミコト)。

「熊野三山」より
那智大社本殿
役割を終えた八咫烏がこの石になったという。この石の前でみんなで記念撮影した

いわゆる那智の滝は「一の滝」。その上流には合わせて四十八滝があり、熊野修験の修行地となっていた。神秘ウォークでは、二の滝、三の滝を目指して歩く。10時13分。


人の手が入っていない那智の原生林。私は最近、山に入る前に「入らせていただきます」と挨拶して入るようにしている。そして出るときには「ありがとうございました」と。木や昆虫や鳥や植物などの生き物、さらに見えない存在(精霊たち)にも「こんにちは〜」。

ガイドさんの導きのもと、足元に注意を払いながら進んでいく。ガイドさんが夜なべして作ってくださった紐を靴に装着。これが大変な優れもので、滑りにくくなるのだ。

しかし、早速、参加者の一人が転んだ。
しばらくして別の人が派手に転んだ。幸い2人ともケガがなかった。良かった。
岩と岩が離れているなら、飛んで転ぶより、沢に入って濡れてしまった方がいいと言われた。転んで全身濡れる可能性もあり、その時はスマホも濡れるだろうから防水バッグにでも入れた方がいいだろう。

それと軍手をはめておくこと。危険な場所もあり、両手を使えるようにしておく。腰にぶら下げる服は枝に引っかかることがあるのでリュックに入れる。

沢を渡る
この細い橋も渡る

原生林の中は、息をのむ美しさ。眩しい新緑、流れる水の音、鳥のさえずり、苔むした石。こんなに美しい場所が国内にある。そのことがうれしい。今、この瞬間にも、あの場所は存在している。

二の滝に到着。

二の滝

二の滝は「如意輪観音」と呼ばれ、女性的と言われているそう。

しばらくいて、さらに三の滝を目指して歩く。

三の滝

三の滝に出会えた。
しぶきがかかる。しばらく無言で、その場に身を置いた。

ガイドさんが置いたという丸い石
力こぶのある大木さん

ご神域を出て那智大社のところまで戻ってきた。(13時22分)行って帰ってくるのに約2時間かかった。

異界から現世へ。
でも、原生林と都市部は全く異なる世界なのだろうか。あの高い周波数を体験できたのだ。どこにいてもその周波数を思い出して、それをキープすればいいのだ。

私たちが参加したツアーの様子を美穂さんがアップしたのがこちら


少し遅い昼ごはん。

山かけうどん
ぜんざいもいただく




そして一の滝である那智の滝へ。

別宮の飛瀧神社
美しい
岩盤に切れ目があり、三筋に分かれて落ちるところから三筋の滝と呼ばれる。雨量が多くなると1本になるそう。

滝本には別宮の飛瀧神社がある。社殿はなく、御神体の滝の前に鳥居があるのみ。祭神は飛瀧権現、大己貴命すなわち大国主命。

あの上に上がったんだね〜私たちは。と誰かが言う。そうだね。あの先があるんだね。

通常は立ち入り禁止区域になっている、手付かずの自然がある場所。豊かな生態系が存在し、異世界を体験できる。2月に飛瀧神社で御祈祷を受けた後、この神秘ウォークを含むツアーが目に飛び込んできた。神様が、またおいで。と言ってくださったのだと思っている。

神秘ウォークはきちんと手順を踏めば一人でも参加できるそう。(ガイドさんは必ず同行)

飛瀧神社をあとにして、補陀落山寺へ。つづく。

那智大社正式参拝の授与品

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