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ディープな島根①熊野大社の上の宮跡地
2024年8月15日
@島根
この日は友人と友人のお父さんに、これまで行ったことのないところに連れて行っていただいた。何回かに分けての記録。
1日のスケジュール
熊野大社の上の宮(かみのみや)跡地→熊野大社→六所神社→眞名井神社→潜戸遊覧船→粟島神社
友人宅に泊めてもらい、朝は友人のお父さんから、出雲國風土記の解説をしていただいたり、出雲大社の神仏分離の際の資料を見せていただいたりする。江戸時代まで出雲大社にもお寺があり、神仏習合の場所だったのである。
紹介してくださった資料の中には、岡山藩の資料もあり、自然に目が止まる。
なんだって〜?
11130社→603社になったとある。
とんでもない数の神社が失われている。
今でさえ神社数はコンビニより多いのに、昔はどんだけあったんだ。至る所にあったんだろうな。
古墳のボランティアガイドもしておられるお父さん。定年退職後に高校の先生と再会し、先生(今、90代)のもとでまた学び始めたという。お父さんもすごいけど先生もすごい。出雲國風土記には399の神社が掲載されており、現在も存在している神社と場所が一致して比定されている神社も多い。お父さんはそれらを回って確認し、マーカーで印を付けていた。かなりマーカーで色が付いていた。すごい。
朝、友人宅でこれらの説明を楽しく拝聴していたら、お父さんのガイド魂に火がついて、途中まで案内してくださることになった。なんとありがたい。
【熊野大社】
以下、友人のお父さんの解説。
熊野大社は出雲國風土記にも記載がある神社。
もともと熊野大社は熊野山(現在の天狗山、天宮山)にあった。頂上には大きな岩があり、それを御神体としていた。いわゆる磐座信仰である。
中世になって、里におり、上の宮(現在は跡地)と下の宮(現在の熊野大社)の二カ所で祀られた。
明治になり、上の宮は、下の宮に移され合祀される。この下の宮が現在の熊野大社である。
今も1年に1回、5月第2日曜に、天狗山で「元宮祭」があるという。
熊野大社のお札を家に貼っていると和歌山の熊野と勘違いする人がとても多い。だから毎回「島根にも熊野の名が付く神社があるんですよ」という説明からしないといけない。
出雲國の熊野大社と紀伊国の熊野は関係があるのかとお父さんに尋ねると、もともとは地元の神様を祀っていたので発祥は別。でも途中、紀伊国の熊野信仰の広がりの中で造営などの影響は受けているのではないかと。
「熊野」とは、奥まった土地という意味。だったら全国どこにあってもおかしくない。
【上の宮跡地】
島根県松江市八雲町熊野2335-11
上の宮にはもう社はない。かつてあった場所には石碑があり、事解男神社、速玉神社など神社名が記されている。
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すぐそばに明見水(みょうけんすい)の出ている場所がある。確かにポタ、ポタと水が落ちている。古くから眼病に効果があると書かれているので、お父さんも友人も私も水をいただいて目にあてる。
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【熊野大社】
島根県松江市八雲町熊野2451
上の宮から移動し、現在の熊野大社へお参りする。上の宮から車で数分。歩いても行けそう。
出雲國一宮であり、出雲大社と同格レベルの神社。県外のほとんどの人は出雲大社に注目しているが、熊野大社も出雲大社と並ぶ古社として信仰を集めてきた神社である。
御祭神は、加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命(かぶろぎくまののおおかみ くしみけぬのみこと)と称される素盞嗚尊、つまりはスサノオさん。
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気が付くと、島根に来たら毎回ここに来ている。晴れ晴れとした、とても明るい空気が漂う神社だ。
昨年授かったお札と、友人が節分祭の時に送ってくれた茅の輪をお返しした。
毎日お弁当を食べる時に使っているのが、ここのお箸。日常的に使うものは、その都度神社の空気感も思い出すので、とてもいい。今回もお土産に買っておいた。
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島根の旅は続く。次は、六所神社。