星命学:死に添える微星物

鮭という魚がいる。
この鮭という魚の一生とその出産行動は自然的循環を多く引き起こす。
鮭の親は川の上流で出産を行う為に、海から川を上り、
川上の場で生き残ったものと性行為を行い。力尽きる。


両親が出産時に力尽きる生物の多くは、出産する卵の数が多く、捕食されても幾らかは自然界を生き残れるような構造になっていて生まれてくる稚魚が他の生物の餌ともなる。

また、力尽きた鮭の親は自分の體を、川上の動物達に喰わせることによって
その糞が廻りまわって川に微生物を発生させて、それを鮭の稚魚たちが食べるのである。

この循環を鮭の親自体が意図しているのか、知っているのかは分からないが、親の血肉が子を育てる循環を形成したのである。
私が問いたいのは、この循環のことだ。

子供を野生動物に食わせろと言いたいわけではない、
親が死んで子供の血肉になることを勧めるわけでもないが…
私達は現代文明に生まれた時から、認識できないような小さな自然的循環の可能性を放棄している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?