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新しい住まいを買って

物件を購入してから4カ月が経った。
不動産屋さんに紹介していただいた建築士さんとスローペースでやりとりをしていたけれど、今月になってやっと具体的に話が進み出して、正式に契約書を交わすことができた。

あくまで予定とはしながらも、書面でこれからの日程が具体的に表記されているのを見ると、いよいよ本当に京町家に自分が住める日がくるんだという実感が湧いてきた。

お願いをした建築士さんと打合せをしたのはまだ3回ほど。前にお願いしようとした会社の人はわたしの希望を聞くことなく、町家の風情最優先の旅館みたいな生活感のない間取りにしようとしていたけど、今お願いしている建築士さんは、まずわたしがどういう感じのものが好きかとか、どういう生活をこの家でしたいとか、ちゃんと聞いてくれる。その上で的確な提案をしてくれる。その提案はちゃんと寄り添ってくれていて、時には良い方向に改善する案を出してくれる。

打合せを重ねるごとに、具体的に自分が暮らすことが想像できるようになって、嬉しくなる。
あくまでも新しい家は猫が心地よく暮らしやすいことを最優先に、ひとを招き入れることは全く想定していない。猫とわたしが暮らす家、というのが大きなテーマなのだ。
そんなわたしの希望にも少しも怪訝なそぶりを見せず、なるほど…それではこういう感じはどうですか?と、おおっ!といちいち感嘆の声をあげてしまうような素敵な提案に、ありがたく思う。

購入した物件を内覧した時に感じた、猫とわたしで暮らすのにちょうどいい広さというのも、具体的になってきた間取り図をみて確信に変わった。

打合せを終えて歩く道も、昔からある町家と商店とカフェが良い感じに馴染んでいて、さらには大きめの神社や公園もあり観光客は中心部ほどにはいなくて、土日でも落ちついているけど、ちゃんと活気もあって、ついぶらぶらと散歩したくなる。

そうだ、わたしは歩くのが好きで、やたら歩き回ってたんだった。引越してきたら、また散歩たくさんしよう。

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