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あたらしい住まいを探す

昨年末に今の住まいの更新をしたばかりだけど、次の更新前にあたらしい住まいを見つけようと決めた。気持ちが元気なときはネットで物件を探すようになった。全然いいなあと思う物件に出会えず、探すたびに気持ちが暗くなっていった。

今のわたしでは、賃貸だとどんどん選べる範囲が狭まってきた。さらに保証人をお願いしていた叔母も亡くなってしまい、天涯孤独になってしまったから、条件はさらに厳しくなってきた。

もう、このタイミングで買ってしまおうか。年齢的にも気力体力があるうちに。そう頭に浮かんでからは、中古物件を中心に見るようになった。
今住んでいる市内で探してみたものの、ファミリー向けの物件ばかり。車の運転ができなくなった時や出かける体力がない時に生活しやすいかどうかを考えると、今住んでいる市内はかなりきびしい。

去年一昨年と更年期障害の症状がつらかったとき、車の運転どころじゃなかった。最寄りにバス停が歩いて数分の距離に二箇所あるのが本当に助かった。そんな地域だけど、隣近所すべてが車移動だから通勤時間の混雑はえげつない。狭い道幅だったり、信号のない交差点など難易度高い箇所が多い。それに加えて、短気で乱暴な運転をするひとも多い。だから通勤時間にかかりそうな時はバス利用するようにしている。

バスも頻繁に来るわけではないので、車より倍以上時間はかかってしまうけど。利用するひとが少ないからいつもガラガラ。ダイヤ改正毎に便が減っていっている。
市民のみなさんは自分が高齢になったとき、車の運転はできなくなるのを想像しないのだろうか。その頃にはバスは廃線になっていてもおかしくない。そうなってほしくないからバスも利用するけど、そんなこと全く考えてないんだろうなあ。生まれた時からそういう環境だから疑問にも思わないんだろう。バスがあるのに車を使うというのが悪循環に思えてしまう。それが今の日本の地方都市の問題でもあるんだろう。こんなんじゃ免許返納率も最下位に近くなるよね。

日々生活していて薄々感じていたけど、物件を探していて更に強く思った。わたしみたいに未婚で身寄りもない孤独な中年には合わない。そうだ。
嫌いになったわけではなくて、合わないのだ。

それならどこに住もうか。つらい思い出ばかりの首都圏には戻りたくない。便利さなら大阪だけど、住む地域を慎重に吟味しないといけないような気がする。それに東京とまではいかないけど、なかなかの値段。良い物件に出会える気がしない。

自分は何が好きか、何がしたいかをあらためて考える。
車の運転が必要のないくらいに交通機関がほどほどに充実している。
ある程度歩いて行ける範囲に日常の買い物ができたり、動物病院がある。
散歩が楽しくできる。

以上を頭に入れて、ネットで探していたら、京都の町屋の物件で良さそうなものを見つけた。
間取りも一人と猫でじゅうぶん。バス停からも近くて、中心部までバスで行ける。徒歩圏内に商店街がある。何より猫が喜びそうな陽当たりの良さ。
価格も修繕必須なためか想像していたよりも安い。

絶望感しかなかった物件探しから、希望がみえてきた。


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