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「メイドインアビス」容赦なく厳しい世界で、それでも冒険を続ける!

私はアニメから入るので、漫画はあまり読まない派なのですが、「メイドインアビス」はアニメの1期が終わった後、どうしても続きが気になってしまい全巻購入したという作品です。

あまりに気に入って、映画公開初日に4DXを見てきました。自主的に映画に行ってきたのはウン十年ぶりではないかと思います。スタッフロールが流れている時、ラストダイブの映像とともにトコシエコウの香りがしてゾクゾクしたのは忘れられません…!

あらすじ

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「アビス」と呼ばれる秘境の大穴。巨大で深いアビスには謎が多く、様々な生き物たちで生態系を成している。冒険者たちが様々な目的で探窟に挑むが、生きて帰ってこられない者も少なくない。

アビスの縁にある街「オース」に住む孤児のリコは、穴から登ってきた少年ロボット「レグ」と共に、穴の底を目指して冒険を始める。

【注意】以下ネタバレ注意!!

1.カワイイ絵柄に反して、割とグロい描写が多い

まずグロいのエロいの苦手な方は見ないようご注意ください。「まどマギ」の如くトラウマになってしまうレベルで、描写がエグいです。

この作品を一言だけで言うなら、「少年少女の冒険」を描いた作品ですが、子供だからといって容赦はありません。厳しい「アビス」の自然が、誰に対しても等しく猛威をふるいます。頭痛、嘔吐は初期レベル。幻覚、腕を切り落とすレベルの毒、穴という穴から出血、相手を生きながらえさせながら餌として捕食してくる虫などなど…

何が彼ら・彼女らを、冒険へ駆り立てるのか? それは、リコやナナチたちの言葉を借りて言えば「憧れ」です。厳しい世界だからこそ、冒険者達のしたたかさ、力強さをビリビリに感じられます。

2.厳しい世界&一筋縄ではいかない癖のある登場人物に立ち向かう主人公たち

襲ってくるのは「自然」だけではありません。ときに「人」も主人公たちの道を阻みます。最初の敵はなんと言っても「ボンドルド」でしょうかね! クズすぎて一周して人気ともいえるキャラクターです。

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ボンドルド前後でも、癖の強い人たちが登場します。底へ進めば進むほど、一般の常識とは違う、その世界なりのルールや常識が存在しています。この、アビスという特別な環境下においての「常識性」がまた面白いところです。つまり「非常識」だらけなのです。

そんな中、あなたは何に「価値」を感じるのか? お金や命といった単純な話にはとどまらず、読者の価値観を揺さぶりかけてきます。時に自分の中にある、汚い欲望と向き合うこともあるかもしれません。

3.ファンタジー性の強い「謎」が判明していなくて気になる

【注意】ここからはネタバレ要素が強いです!

コミックが原作ですが、まだ判明していない「謎」の伏線がたくさんあります。私は考察(というか推理的な個人の解釈)はあまり好きではないので、単に原作で出た情報だけをいくつか挙げます。

①主人公リコの出生
実はリコ、アビスで生まれたのですが、死産でした。しかしなぜか、とある事情で生き返ったのです。生き返った事情を少しだけ知っているオーゼンという人物から、いくつか不思議な点を教えてもらいますが、リコは普通の人間ではない可能性があります。

②ロボット少年「レグ」の名前
物語冒頭で、リコはロボット少年に出会いますが、レグは記憶喪失になっています。そこでリコが「レグ」という名前をつけるのですが、実は彼は、記憶喪失前にも「レグ」と名乗っていたようです。この一致は何を意味するのでしょう?

③「アビスの呪い」という不思議な現象
作中よく出てくる「アビスの呪い」という負の現象があります。例えば誕生日に死んでしまう病であるとか、上昇負荷というもの(ある深度から一定の高さまで上昇すると、身体的負荷が生じる)です。
しかし、この「アビスの呪い」は一定ではなく、磁場のように、薄い布のように存在していて、人によっては「見える」し、対処のしようがあるもののようです。街を離れただけで解消されたり、という事もありました。
かなり具体的な症状なので、「なぜアビスには呪いがあるのか?」という、ストーリー上根本的な設定もいずれ判明するのかもしれません。

④リコの母はどこで何をしているのか
元々リコは、母を探しに冒険へ出るのですが、現時点で生死はあやふやです。母の形跡がところどころにあるものの、その意図も不明な点が多いのです。また、レグはどうもリコの母親と接触があったような描写もありますが、詳細は不明なままです。

原作者いわく、まだ半分も進んでいないとのことですので、今後の展開が大変楽しみではあるのですが、反面 作者ご本人の体調が芳しくないので「完結するのか?」と心配するファンが多いです笑。ぜひご自愛いただきたいですね〜

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