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梅雨にオススメ☂アニメ「恋は雨上がりのように」

概要

原作は漫画「恋は雨上がりのように」、作者は眉月じゅん。同タイトルで、アニメ、実写映画化されました。(ここでは主にアニメ作品についてまとめます)

あらすじ

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ファミレスでバイトをする女子高生の主人公「橘あきら」。元陸上部の短距離走エースだったが、足の怪我で部活を辞めている。

彼女の恋の相手は、バイト先の店長である「近藤正己」。バツイチの中年。同僚には始終「冴えない」と評されるように、どこにでもいそうなおじさん。

ある日、あきらは近藤に好意を寄せていることを告白。近藤は「返事はできないよ?」と断るが、二人は親交を深めていき…

正直、あらすじ段階では 嫌な予感しかなかった

第1〜2話をみた時点では、非常にヤキモキしていました。なぜなら、

恋が成就しても、成就しなくても、バットエンドの流れ

を感じたからです。
だって、17歳と45歳ですからね…28歳差です。おまけに近藤には小学生の息子がいます(別居)。
恋が実って、はいハッピーエンド♡だったら「いやいやそんな甘くねえよ!」ってなるし、破局したらしたで「結構な年の差だからしょうがないよな」と悲しい終わり方だし…

どーなんだこれ

と思いながら視聴を続けていると、序盤であきらが告白をします。

えっ 早!!

私は不意打ちを食らいました。なんせその直前では「告白をするけど勘違いされる」というベタな展開があり「あーこれしばらく好意に気づかれないパターンか…」という空気があったのでなおさらです。

ところが、かなり序盤で、しっかりと、告白をします。で、近藤もその告白が冗談ではない、と認識した上で、物語は続いていきます。

この物語は、

恋が成就するのか? 成就しないか?

という2択ではありません(でもきっちりと恋愛の話なのがすごい)。

私と同じ感覚で「女子高生とおじさんの恋バナってどうなん…」と懸念された人にもおすすめできます。

こんな人にオススメ!

・爽やかでキレイな作画の恋愛アニメが観たい人
・少女漫画寄りの絵や、女子トークに抵抗がない人
・人と人との丁寧なやり取りを見るのが好きな人
・挫折を味わったことがある人

みどころ①適当にあしらわない、近藤の態度と言動

最初は「どこにでもいそう」という印象の、気弱で冴えないおじさんですが、回を追うごとに、実は「どこにでもいそう」ではない事に気付かされます。

実は大変思慮深く、誰に対しても誠実です。もし普通のおじさんが、美人の女子高生に告白されたら、
・鼻で笑って取り合わない
・下心のある付き合いをする
・丁寧にしっかり断りつつ距離を置く
に大別されると思いますが、彼は、理想的なほどに丁寧で優しく接していきます。あきらが「胸が張り裂けそう」と泣きながら言った時、

「若さっていうのは、時に乱暴で凶暴なものなんだ」

と諭します。
本当にそのとおりだと思う。これはなかなか「冴えないおじさん」には言えないんじゃないかな。もちろん近藤は完璧人間ではない。完璧ではないからこそ、この言葉が出てきたんだと思います。

みどころ②いろんなことに一喜一憂する、純粋で乱暴なあきらがカワイイ

主人公あきらは、すらっとした美人の女子高生です。
一見クールで、友達には「無愛想」と言われるタイプですが、彼女なりの情熱がしっかりと燃えています。好きになった近藤への感情のぶつけ方とか、自分でもどうしていいか解らない「走る」ことへの戸惑いを友だちと上手く共有できなかったりと、若さゆえのグッチャグチャな感情が爆発しています。

近藤の言葉どおり「素敵な宝物であると同時に、乱暴で凶暴」な若い時代。大なり小なり、それなりの年齢を経た人であれば、「そういう時期がオレにもあったよなぁ」と思えるはずです。抑えきれない感情の動きが、非常にいい! 初デートの約束でウキウキしちゃうとこなんかキュン…♡としちゃいます!

タラレバで話すのはナンセンスですが、もし近藤があきらを適当にあしらっていたら、あきらの青春の恋は、とてもつまらなくて苦い思い出になったことでしょう。普通にデートして、キャッキャする恋愛とは少し違いますが、彼女の場合、「恋を通じて人間的に成長した」といえます。

みどころ③ワガママで一生懸命なサブキャラ達

サブキャラたちもいいのです! 本アニメで一番私が好きなのが、近藤の同級生ちひろ。
「大人じゃねぇよ、同級生だろ」はグッとくる。わかる…わかるよ…今はほとんど会う機会も減ってしまった同窓の友人達。「変わっちゃったなー」という人もいれば「変わらないなー」という人もいる。いい意味で「変わらない人」に会えると、すごく嬉しくてすごく楽しい。同じ場所で同じ夢を見ながら研鑽していった友人って、かけがえないよなぁ。

最初にアニメを見たときは、物語として「近藤にとって、ちひろとの出会いが必要だった」と思ったけど、もう一度見直すと「ちひろにとっても、昔と変わらない近藤との出会いが必要だった」んだなぁと感じる。( ・∀・)ヨイ!!
あと純粋に「来ちゃった♡」がすごいヨイ!! おちゃらけたキャラって好きよ。ドクターストーンのゲンとかねw

近いうちに原作も読みたい

ここまで読んで、「梅雨関係ねえじゃねえか!」と思われたかもしれませんが、いやいや、これがいいアクセントとして雨シーンが度々登場します。
最終話の雨上がりのシーン、本当に鳥肌ものです。絵的にも最高にキレイ。そして音楽もよいのですよ…!

アニメ好きなら、ぜひ見てほしい作品です。

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