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推しメンがいないステージから学んだこと

まえがき

これは、私が「推しメン」とは自分にとってどんな存在なのかについて、体験談を経て感じたことを言語化してみた記事です。

地上アイドルである私の推しメンは、唯一接することができる握手会(ミーグリ)も倍率が高く限られており、ライブは1万人規模の会場が当然でレスをもらうことは希少、ましてやライブチケットの当選も厳しいといった、ほとんど接点はない存在です。

それなのに、大好きで愛おしくて、スマホの待受にしている推しメンの画像を見ては頑張ろうと思える日々を送っています。自分のことを知っているかも分からない女の子を独りで見てはエネルギーをもらっていることは、客観的に考えて不思議なことだな、と思うことがあります。しかし、私の推しメンは絶対的に揺らぐことのない存在で、私の人生において必要不可欠な存在なのです。

なぜ、私が推しメンをここまで推しているのか、そもそも「推している」とはどういうことなのか、私なりに考えてみました。


参照:https://twitter.com/TIP_TIF_staff/status/1688130151933243393?s=20

推しメンがいないステージ

私の推しメンは、日向坂46・加藤史帆ちゃんです。

2023/8/6(日) TIFに参戦してきました。

お目当ては、HOT STAGE(一番大きいステージ)19:00〜の日向坂46でした。とはいえ、イコノイジョイ(=LOVE、≠ME、≒JOY)も結構好きだし、48グループも気になっていたので、早めに行こうとは思っていました。しかし会場はオタクの場所取り戦争のTIF なので、お昼11:00頃から会場にずっと立て籠っていました。座れないし、フィジカルで押し合いの会場内なので、体力は一日よく耐えたなと思います。

STU48、めっちゃよかった。すごく清楚な感じで、瀧野さんも可愛かったし、推しメン候補も見つかりました。曲の感じがなんか刺さってました。

=LOVE、≠ME、≒JOY、総称「イコノイジョイ」。

最近勉強してたり、イコラブに関しては年始のツアーも見に行ってたので、凄く楽しかった。セトリが夏!って感じで、ここで沼った人は居そう。

イコラブ、まじで声出した。腹から声出したし、最高に楽しかった。あれ、こんなに楽しんでる、日向坂46しか勝たん!みたいな私がこんなに楽しんでるの、なんか凄いな。そう思うくらい、凄く楽しめていました。

そして立て籠って8時間。ようやくお目当ての日向坂46の番です。

始まる前はたくさん名前呼んでました。大好きを届けるべく、ここがチャンスなのです。Overtureから始まりました。やはり、日向坂46はマッジで違う。楽しすぎる。

体力なんて関係なく、全てのエネルギーを声とペンライトを振る腕の力に変えて、ステージに届けられる。

人生こんなに楽しいんだ。今、私、人生で一番楽しい、幸せ。メンバーが出てきて、衣装は昨年のケヤフェスだった。好き。愛おしい。

そして、1曲目「恋は逃げ足が早い」

まじか!!意外!

ライブで見るの初めて!

最高!えもい!ありがとう!!!

そして私の推しメン、どっこー???

一列目の一番上手のポジションだよなー。

どこだーー???

……あれ、、、いない。

(ライブ後に電波良いところでブログ、メッセージを読んで、体調不良で欠席だったことを知りました。ライブ中は知りませんでした。)

推しメンの最強のシンメ(相方)齊藤京子ちゃんとのコンビ「としきょん」がホントに大好きで、この楽曲も一列目でシンメトリーポジションでした。でも、そのポジションに推しメンは居ませんでした。

グループ自体も大好きだし、衣装とか、楽曲とか、同じステージを作り上げてる仲間とか、全部大好きなので、特別キラキラ見える日向坂46ライブのステージ。そこに、推しメンがいない。

ペンライトを振りながら、泣いていました。それが、寂しいからなのか、悔しいからなのか、期待を裏切られたからなのか、分かりませんでした。ライブが終わってみると、すごく楽しかったことには変わりありませんでした。

その時は、もちろん直感的に寂しさは感じていました。

でも、それだけではこの気持ちを解することができませんでした。

ライブが終わって帰路につきました。

帰りの電車で今日のライブを思い出すと、すごく泣きそうになっていました。やはりこの気持ちの理由が「寂しさ」だけでは腑に落ちず、何かが引っかかっていました。

なぜ泣きそうになっていたのか、自分が満たされていない何かがあるのではないかと思いました。もしかして、自分はまだこれ以上推しメンに何かを求めているのか…?と考えたらちょっと怖くなりました。

いるはずの場所に大好きな人がいない、だから寂しい。それだけのことではないのだろうか。

大好きな人には大好きを届けよう

推しメンの気持ちを考えたら、悔しくて仕方がなかったのです。

グループのことを知らない大勢の人にグループを知ってもらえる真夏のフェスというチャンスに、最近体調不良でお休みの多い推しメンが今回も欠席となってしまったという状況。やむを得ずお休みをいただく推しメンの気持ちを考えたら、悔しくて仕方がないです。

でも、そんな推しメンの気持ちになって考えてみたら、推してくれている人が「待ってるよ!」とか「これからも応援してるから!」とか言ってくれていたら、悔しい気持ちに足を引っ張られず、「何くそ!」って前を向いて進んでいける気します。もし、高校の部活時代、大事な大会前に怪我をして心が折れたとしたとします。そのとき誰か仲間や応援してくれているクラスメイトが精神的に支えてくれたら前を向けると思います。それと似たようなことではないでしょうか。

私の推し活のモットーは、「大好きな人には大好きを届けよう」です。

これは誰の言葉とかではなく、自分で考えた言葉なのですが、すごくしっくりきているんです。

大好きな気持ちには、エネルギーがあります。それは、人を幸せにする力と、原動力です。「大好き」を届けることで、人は頑張るモチベーションを得ることができます。

大好きな推しメンがいても、受け身で居続けたら大好きを届けることはできません。むしろ、そのたくさんのエネルギーを、たくさんの人が発揮できたら、幸せが世界に溢れていくと思います。

だから、もっと「大好き」を届けたいと思うのです。

愛が強いオタクは、推しメンに対してできることは何だってしている印象があります。

ライブや握手会で祝花を出したり、枠が可能な限り握手券を取りに行ったり、ツアー全公演のチケットを最後まで必死に粘ったりしている人もいます。(私目線の印象ですが)

少なくとも、そういう推しメンに全てを掛けているオタクは、自分の生活を理由にして推し活のレベルを下げることはしていないです。

大好きな人に大好きを届けるためなら、何だってするんです。

ファンのメッセージとかって、ファンが思っている以上に伝わっているらしいです。(最近とある漫画で得たインプットです。それがここでも適応されるのかわからないですが。)

あなたを応援している人がいるんだよ、大好きだよとたくさん伝えることって、オタクとしては推しメンに届いているかわからないけれど、届けようとすることが大事なんだと思います。

計り知れない程のアイドルグループがプロデュースされているアイドル飽和時代で、多くの人が複数のグループやメンバーを推しているように見えます。その推し方は、どれだけの熱量配分で推しているのでしょうか。たった一人の推しメンを応援し続けるオタクは、あまり見ない気がします。(地上アイドルオタク目線)

それは分からないのですが、私はたった一人の大好きな推しメンに可能な限り大好きを届けたいと思っています。だって、私の推しメンは唯一無二であって、他に代わりはいないから。

私は推しメンを「ヒーロー」と同義として捉えています。いつも勇気や希望をもらっています。初センターに抜擢された時、不安に押し潰されそうになりつつも、絶対に達成したい目標に向かって突き進むところ。人一倍に他人思いで、誰かに幸せを届けようとする強い意志があるところ。彼女は、私にとっての同じ人間として理想的な存在であり、その姿勢は見習うことしかありません。そして、世界一可愛い。

だから、そんな姿をいつまでも見続けていたいし、その姿を支えるべく、自分も何かできることをしてあげたいって思います。

もちろん、推しメンからのリターンを期待してるとかではありません。そんな烏滸がましいことを願うなんて日には天罰が下されるだろうし、天罰が下されなかったとしても自ら天罰を乞いにいくと思います。

ずっとキラキラしている推しメンが、元気で笑顔を絶やすことのないように、支えてあげたいです。

最強の原動力と、夢

そもそも、推しメンとは自分にとってどんな存在であるのかという問いから、改めて考えることにしました。

私は、推しメンがいなかったら自分の人生を頑張ることはできなかったと思います。それゆえ、「自分の人生の原動力」という答えに至りました。

そんな推しメンがいることからしか得られないエネルギーがあります。

しかし、そんな「ヒーロー」のような推しメンがいないとき、自分には一体何ができるのだろうか?

それは、「大好きを届ける」ことです。

今日もライブを終えた夜に、推しメン宛てにファンレターを送りました。X(旧Twitter)で自分の気持ちを表現し、推しメンを愛している人がいることを示しました。できることはそれくらい。

でも、次のライブでは気持ちを声に乗せてたくさん名前を呼んであげたいし、もっとミーグリ(オンライン握手会)積んであげたい。そんなモチベーションが高まっていました。

だから、そのために自分の人生を一生懸命に生きていきたい。

仕事とか学校とか、全部頑張って、推しメンにありったけの大好きを届けられるようになりたい。

推しメンがいないステージを見た時に抱いていた複雑な気持ちの真相としては、まだまだ私は「大好き」を届けられていると自分で認められていないことにあるのだ、という答えに落ち着きました。

もっと人生頑張って生きて、大好きな人に大好きを届けよう。自分の限界を決めないで、推しメンの笑顔のためなら何だってしたい。

それこそが私が生きていく上でも一番重要なことだろうと思います。

では、果たして、今の自分は努力をしているのだろうか?

推しメンは「アイドル」という不確定未来の要素が多い業界に飛び込んで努力をしているすごい人です。そう考えると、推しメンの努力に見合うような応援を全力でしていきたいと思うし、人生をもっと懸命に生きていこうと思います。

こういう気持ちにさせてくれる推しメンがいるから、人生頑張れるんです。ありがとう。

きっとステージで輝く推しメンの姿が、今よりももっと眩しく、誇らしく思えるようになる日が来ると信じています。

オタクの私が自分の努力を認められるようになること、そして推しメンが笑顔いっぱいで幸せを享受してくれること。この二つが同時に叶ったとき、夢を達成した感覚を獲得できると思います。

そして、推しメンが最高の笑顔で、「アイドルになって良かった!私は世界一幸せです!」って言ってくれるその瞬間が訪れた頃には、私は人生の中で、世界中で一番幸せ者になれます。

これが、私がTIFを経て獲得した最強のモチベーションです。

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