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2022年より30句

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
2022年はコロナとの共存。
新たなる戦争の始まり。
安部元総理の暗殺。
ワールドカップの開催。
あらゆる事が起こり得るのだ。
そう思わされた一年でした。
2023年には戦争が終わってほしい。
平穏な日々がまた始まることを願いつつ、自分のやるべきことをやっていきたいと思います。

🔹2022年の俳句より30句

枯野来てまた新しき枯野あり

末端はか細きひかり冬北斗

大寒の店内PayPayと響く

冬深むコーヒーにある人生論

銃を持つ指剥がしたる狩の後

春風に町滅ぼしに来たる軍

金髪の和装の涙卒業歌

光から影へ椿の落ちる音

善と悪しかないらしい四月馬鹿

噛み合わぬ会話のありて春の汗

ラマダンに入りて朧の夜は熱く

手を洗う若鮎握りしめた後

外れたるネジから狂いたる暮春

立夏まだ布団の中に居りにけり

色街にホーリーバジル匂う初夏

銃声は二発そこから鳴きし蝉

金魚玉眺めカルトに貢ぐ母

死に際にメロン硬いと文句言い

秋暑し部屋にジャニスの嗄れ声

秋風に吹かれ認証されぬ顔

法師蝉ふと途切れたるのち静か

露草の誰も訪ねぬ古墳かな

もみあげを無くしてしまう秋の暮

君もまた淋しくひらく冬薔薇

ポインセチアふと場違いな場所に出る

冬怒涛飛び込む勇気われに無し

冬ひとり行きたい場所に誰か居り


鏡には草臥れた人いて冬至

あと少しでカップヌードルでき聖夜

寒いから淋しと思うそれだけよ


2022年、私的にも忙しい一年でした。
そんな一年で私が詠んだ句より、今年も30句自選致しました。
毎年、季ごとや月毎から何句ときっちり形式的に選んできたのですが、今回は全く気にせず30句選びました。
作句に関しては、いよいよ迷走してきたかと思うような句ばかり。
自分の日常を淡々と詠む。
これがしたいがなかなか出来ない。
これからも作り続けていく。
それしかないと思ってもおります。
精進して参ります。
どうぞよろしくお願いします。
気に入っていただけたら幸いです。

では、2023年が良い年になりますように。
背馬拝

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