嗚呼なんて面倒な幽霊屋敷:7.神崎あとがき引用
7.神崎あとがき引用
(中略)
(以下、P317から引用)
あとがき
今回初めて短編集を世に出すこととなりました。自分はデビューから三作、すべて長編小説を手掛けてきたので、短編を書くこと自体が随分久しぶりだったんですね。いやぁ、長編とはまた違った難しさがありました。
まずアイディアの数が足りない。二万字程度を五本、と依頼されていたのですが、そんなに思いつかないよ!と。挙句、何度も何かインスピレーションが沸きやしないかと心霊スポットだの自殺の名所だの妙な観光地に友人を連れまわしました。今思えばよく付き合ってくれたな、と感激するばかりです。見かねて物語のアイディアで出してくれて……いや、本当に持つべきものはいい友人ですね。
書き始めれば書き始めたで短くまとめることに苦労し、原稿催促の電話に「ガチの締め切りってどれくらいですかね?」とかしょっちゅう言っていました。いやガチの締め切りってなんだよって話なのですけど。何度か電話口で怒鳴られたのもいい思い出、なんていったらまた怒鳴られてしまいますでしょうか。
そんな感じで始終ばたばたとした執筆期間ではありましたが、たくさんの方の手伝いと編集者さんの愛の鞭によって何とかこうして形にすることが出来ました。初めての短編集、神崎の新しい一面を楽しんでいただければ幸いです。
最後に。ぎりぎりで原稿を出す私に根気強く付き合ってくれた編集の中島さんと、ネタ探しに付き合い、表題作のストーリーのアイディアを提供してくれた友人に改めて感謝を述べ、筆を置きたいと思います。
神崎 誠
(引用終了)
気に入って頂けたらサポートおねがいします 美味しいものを食ってまた何か書いてお渡しします、永久機関ってわけです……違うか