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テレビ業界はいったん下がって、また這い上がるのか?


テレビ”も”やってる会社になり「テレビ局」の言葉は消える

10月19日に開催した恒例のSSKセミナー「キー局のメディア戦略2023」は盛況のうちに無事終えることができた。聴講いただいた方には感謝をお伝えしたい。
このセミナーはクローズな開催が条件なので、毎年レビュー的なことは書かない。ただ今年は、最後に非常に興味深い発言があったので、登壇者の皆さんのお許しをいただき、誰の発言かには触れない形でこの記事に書こうと思う。
セミナーは、テーマごとに私からの質問に回答してもらう形式で進めた。四人の登壇者に最後に聞いたのは「10年後のテレビ局はどうなるか?」というものだった。あまりにも漠とした問いかけで、そんなのわからないよと言われてもおかしくないところだったが、皆さんの回答が面白く、また合わせて捉えると大きな結論が見えてくる気がしたので紹介したい。
まず、似てるようでちょっと違うことをお二人の方が言った。
一人は「テレビ局という言葉がなくなる」との回答だった。もう一人の回答は「テレビ"も"やってる会社になる」というもの。似ているけど違う、でも合わせると一つの概念が見えてこないだろうか。

無理やり図にすると、こんな感じだろう。ここでいうテレビとは「放送事業」のことで、それはテレビ局のやってること全体の中の一部になる。そうすると「テレビ局」とは別のものになるので、テレビ局という言葉がなくなる。二人の回答を合わせるとそんな解釈になる。
突飛なようで、今後のテレビ局が取り組むべき事柄を想像していくと、納得がいく形ではないだろうか。

大TVerになり、一度下がるが再び上昇する

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