映画「ビートルジュースビートルジュース」悪趣味ってなんて楽しい!
88年の映画「ビートルジュース」の続編が36年経った今見られるなんて、素晴らしい!3回名前を呼ぶとあの世から出てくるビートルジュースが巻き起こすめちゃくちゃな騒動。そしてビートルジュースは不謹慎極まりないキャラクター。下品で残酷で悪趣味で狡猾、なのにどこか憎めない。
前作はU-NEXTの見放題に入ってるしAmazonプライムビデオでも100円で見られるので、しのごの言わずに見ておいた方がいい。「ビートルジュース」を見てなくても「ビートルジュースビートルジュース」は楽しめるけど、「ビートルジュース」を見てから「ビートルジュースビートルジュース」を見ると100倍楽しい!
だからこの先は「ビートルジュース」と「ビートルジュースビートルジュース」を見たから読め!でもミステリーでもないのでネタバレもへったくれもないから読んでもいいのかな?
「ビートルジュース」はミッション・インポシブルの上司役アレック・ボールドウィンがまだ痩せた青年で、セクシーなジーナ・デイヴィスと若い夫婦を演じている。ビートルジュースはマイケル・キートン、のちに演じるバットマンとのギャップが激しい。そして当時10代のウィノナ・ライダーが可愛い。その母親のキャサリン・オハラは「ホームアローン」でもケヴィン!と叫ぶお母さん役だった。
「ビートルジュースビートルジュース」にはウィノナ・ライダーが再び登場。「ストレンジャーシングス」でも母親役で出てたけど、もっとフィーチャーされてる。キャサリン・オハラも再登場。そして「ウェンズデー」で人気になったジェナ・オルテガが出てるのも注目。もちろんビートルジュースは再びマイケル・キートンが楽しそうに演じている。
監督は前作も今作もティム・バートン!のちにバートンワールドと呼ばれる悪意に満ちたファンタジックな世界を描いている!
ティム・バートンが好きなのは、ダークで下品で悪趣味な世界を見せてくれるから。
今作では前作の世界をもっともっと壮大にお下品に見せてくれる。僕がいちばん気に入ったのが、モニカ・ベルッチ演じるドロレスが「自分を組み立てる」ところ。大女優にこんなシーンを演じさせるなんてほんと悪趣味!
前作から何年後の設定なのかわからないけど、ウィノナ・ライダー演じるリディアは霊媒師としてテレビ番組を持つ人気タレントになり、キャサリン・オハラ演じる義理の母デリアはアーティストとして個展を開いている。リディアの娘アストリッド(ジェナ・オルテガ)は高校生。リディアの父親が事故で亡くなり葬式のために、前作で騒動が起きた田舎の家に集まり、再びビートルジュースが召喚される物語。
前作でビートルジュースと無理やり結婚させられかけたリディアが、また同じ目に遭いそうになり、アストリッドも亡霊の悪巧みに引きずり込まれる。そんなストーリーはしっかり進むのだけど、次々に出てくる霊界やビートルジュースの悪趣味な世界がこれでもかとくり広がられるのが楽しい!
死後の世界の入口で出会う様々な死体たち。いよいよ死後の世界へはソウル・トレインで向かうのだけど、70年代の音楽番組ソウル・トレインを模して黒人たちが踊りまくってる。サンド・ウォームが前作同様コマどりアニメで動くのも嬉しい。
そして何より、ビートルジュースの部下、頭の小さなボブたちが可愛い!街に歩き出した場面はもっと派手な活躍が見たかった。最後、ドロレスがどんな暴れ方をするかと思ったらあっさりいなくなっちゃうのも笑えた。ほとんどストーリーに関係ないけど出番の多いウィレム・デフォー演じる霊界の刑事がまたおかしい。
という、何のメッセージも教訓も感動もないけど、悪趣味な世界をめいっぱい楽しむ映画だ。でも前作同様、日本ではヒットしないだろうな。今日も公開翌日の土曜日なのにガラガラだった。みなさんぜひ映画館で見てね!
※映画やドラマの感想を気軽に書いた記事を更新しています。新しい記事を読みたい方は左上の私のアイコンの下にあるフォローボタンを押してください。さらにコンテンツビジネス・メディアビジネスを掘り下げた記事をメンバーシップ「MediaBorder2.0」でこってり書いています。映画やドラマ、そして広くメディアが今後どんなビジネスになっていくか、一緒に考えませんか?セミナーや勉強会も活発に開催しています。各記事は途中まで無料で読めます。のぞいてみませんか?
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?