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音事協パネルディスカッションから見えてきた「日本のエンタメ」が向かう道

Introduction
久々に塚本幹夫氏からご寄稿いただいた。先日聴講した音事協のセッションが面白かったとのことで、原稿にまとめて下さったので、みなさんじっくりお読みください。

書き手:株式会社ワイズ・メディア 取締役メディアストラテジスト・塚本幹夫氏

1月17日に日本音楽事業者協会=通称・音事協のオンライン新年会の配信が会員である芸能プロダクション向けに限定公開された。内容は音事協会長であるジャパン・ミュージックエンターテインメント瀧藤雅朝社長の挨拶。音事協60年の歴史VTR。在京キー5局社長の挨拶VTR。そしてメインが「日本のエンターテインメントと芸能プロダクションの未来」と題したパネルディスカッション。
会員限定で公開のものではないが、ちょっと手伝った関係で収録に立ち会ったところ、とても面白い議論だったのでお願いしてテキスト化の許可をいただいた。MediaBorderのメンバーに概要をお伝えしたい。

パネリストは法政大学の稲増龍夫教授、TVerの須賀久彌取締役、アソビシステムの中川悠介社長、ドワンゴの横澤大輔専務、経産省コンテンツ産業課の渡邊佳奈子課長。モデレーターはブロガーの徳力基彦氏だった。
登壇者を見てびっくりしたのはいわゆる「芸能界」や「テレビ制作」関係者ではなく、ネット系の皆さんが中心だったこと。経産省は音事協の主務官庁だからわかるとしても、TVer、ドワンゴは配信プラットフォーム。アソビシステムは芸能プロダクションもやっているとはいえ元はイベント企画。芸能ビジネスの将来に対する音事協自身の危機感を強く感じるメンバーだ。

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