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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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#MediaBorder

【購読者向け重要記事】5月1日、MediaBorderはバージョンアップします!

MediaBorder読者の皆様にお知らせです。長らく定期購読マガジンとして運営してきましたが、5月1日からMediaBorder2.0にバージョンアップし、noteのメンバーシップとして新しくスタートします。 そのため、現在のこのMediaBorderは5月いっぱいで読めなくなります。5月1日以降の記事はメンバーシップの会員限定記事としてこれまでにも増して頻度を高めて書いていきます。5月中は同じ記事をこのMediaBorderでも暫定的に更新していきます。 つまり、新しい

4月22日、ウェビナー「能登半島地震にテレビ局はどう向き合ったか」を開催します

元日の地震から丸3ヶ月経ちました。復興はまだまだ進んでいない様子で、被害に遭われた方々にはあらためてお見舞い申し上げます。 MediaBorderでも、この地震については北陸各局の方々に情報提供していただき記事にしてきました。 今回の地震は「日本の弱点を突かれた」と言っていた方がいます。元日という日本人が最も油断する日に、能登半島という複雑で奥まった地形の地域を中心に起こった。だからこそ、新たな課題が多い地震だと言えるでしょう。 ウェビナーでは、石川県のMRO北陸放送、富山

ではNHKはこれからどうすればいいのか?〜そろそろ、受信料問題を考える時

NHKについての議論を追ってきた。MediaBorderでも多くの記事を書いている。 内部の方が密かに書いた文章も掲載した。 東洋経済オンラインでも毎月ぐらいの勢いで書いてきたので、目を通してもらえればと思う。 最新の記事では、「公共放送WG」の奇妙な決着を書いている。 新聞協会は、その主張を総務省の「まとめ」で反映してもらえて大勝利だと思うが、昨日発表された見解では、まだまだ言いたいことが山ほどあるようだ。なんというエネルギーだろう。その使い道は他にある気がするが。

6月28日(水)ウェビナー「辞めテレ教授が好き勝手にテレビを叱る?!」開催

京都でのテレビ談義をそのままセミナーに 5月のある夜、筆者と4人の大学教授が京都の居酒屋に集まった。教授たちはいずれも元テレビ局社員。筆者は毎年、元読売テレビで京都産業大学の脇浜紀子教授に招いていただき講義をしており、その度に同じく京都で教えている元毎日放送の同志社女子大学・影山貴彦教授と元日本テレビの佛教大学・大場吾郎教授もお呼びして楽しい夜を過ごしてきた。今年はテレビ東京を退職したばかりの山本名美氏が京都先端科学大学に教授として赴任したのでお招きし、例年にも増して大いに

1月25日(水)ウェビナー「海外事例から考えるテレビの未来〜FASTとPSMを題材に〜」開催!

2023年の年明けにウェビナーを開催する。「海外事例から考えるテレビの未来」と題して、FASTとPSMを取り上げる。 昨年のInter BEEでは、コネクテッドTVをテーマにしたINTER BEE CONNECTEDの基調講演が印象的だった。裏方を務めたので打合せを通じてよく内容が理解できた。 その中で注目したのがFASTとPSMだ。 このウェビナーではInter BEEで登壇した園田公一氏にFASTとPSMそれぞれを解説していただく。それについて、ローカル局のイノベーシ

2023年、メディアのグランドデザインを提言する

みなさま、あけましておめでとうございます。昨年の正月明けにこんなメッセージをここに載せました。 メディアに関する個別の事例を見るだけでなく、つなぎ合わさるとどうなるか、そもそも10年後にマスメディアとネットはどんなコミュニケーションを形成しているか。それを構想しないといけないのではないか。一年前、そんなことを書きました。 それに従って昨年はグランドデザインはどうなるかを考えたり、議論したりしてきました。大まかな構想はできてきたかなと勝手に考えています。それに私に限らず、メ

2022年、放送と通信の垣根は崩壊した

MediaBorder購読者に回答をお願いした、2022年メディア界10大ニュース。投票とともに記述式でも回答してもらったら個々の文面がまた面白かった。そこで2022年最後の記事では、アンケートに書き込まれた皆さんのオピニオンを紹介したい。長くなるが、年末休暇の中で少しずつでも読んでもらえればと思う。 まずあらためて10大ニュースの選択肢を並べておこう。記事の便宜上、番号を投票の多い順に振っておく。 ABEMA、ワールドカップ全試合配信 Twitter買収、Meta(F

読者が選ぶ、2022年MediaBorder的10大ニュース

2022年も押し詰まってきた。振り返ると今年は大きなターニングポイントだった気がする。国際社会ではロシアによるウクライナ侵攻が世界を新しい方向に追い立てた。メディアの世界でもこれまでの変化がさらに進むと同時に、これまでとは違う変化も始まったように思う。特に感じたのは、この20年ほど旧来メディアを新興のネットメディアが攻めていたのが、そのネットメディアの側にも困難が押し寄せてきたことだ。もはやネットが革新の側でもなく、メディア全体が一斉に瓦解しかねない状況と言える。 そんな中