マガジンのカバー画像

テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご… もっと読む
購読者は勉強会「ミライテレビ推進会議」に招待し、月に一度のクローズドなセミナーに参加できます。また… もっと詳しく
¥700 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

日本のコンテンツは韓国と肩を組んで世界を目指せ

YOASOBI&K-POPのコラボとゴジラのアメリカヒット 昨年大晦日の「紅白歌合戦」は旧ジャニーズ事務所の出演はなく、盛り下がるのだろうとぼーっと見ていたら、だんだん惹き込まれていった。そしてクライマックスのYOASOBIとグループアイドルたちのコラボに目を奪われた。この辺りの印象は年明けに東洋経済オンラインで書いている。 グループアイドルの中には日本のグループもいたが、韓国のグループが中心だった。そのことも含めてこのコラボを評価する声が多かったと思う。 それにしても、

テレビ局ど真ん中の視点で、リアルに語る再編論

内側から書かれた初めての具体的な再編論 2024年は年明けからメディアを揺るがす事件が次々起こった。これは激動の年になるぞ。そう思っていたら、まさにその激動を象徴するような本が出版された。『テレビ局再編』という"どストレート"なタイトルで迫る本の著者は根岸豊明氏。「日本テレビにて編成、報道、メディア戦略に従事。同社取締役執行役員、札幌テレビ社長を歴任。」と著者プロフィールにある。 「ど真ん中の人じゃないか。」それを見て私はつぶやいた。これは珍しいなと興味を持った。 というの

日本のテレビCMは安売りしてきたのかもしれない

※トップ画像はAdobeFireflyに「日本の広告費は安いことに気づきテレビ局の人々は困っている、という様子を画像にしてください」と入力して生成されたもの。いろいろアレだが 今回の記事は1月30日(火)開催のウェビナー「CTV時代のテレビCM データを駆使した新しい売り方を考える」に関連した内容だ。(最初の告知の後、登壇者に読売テレビ・林俊明氏が加わっている) 日本のテレビCMにはイノベーションがなかった 上は、電通「日本の広告費」から1985年以降のテレビ広告

動画配信サービスは役立たずのレコメンより情報を充実させてくれ(ユーザーの生の感想も)

※TOP画像はAdobeFireflyに「動画配信サービスのおすすめは役立たずで腹が立つ」と入力して生成されたもの パナソニックのテレビがFireTVベースに! 昨日、私のFacebookのタイムラインを一番賑わせたのはこの記事だった。 パナソニックがスマートTVの中身をFireTVベースにするという内容だ。確かにびっくりする。 私は長らくテレビにFireTVを挿して使っていた。正直言ってFireTVのUIは嫌いだった。データをもとにAI任せで作ったようなUIだと感じて

メディアは広告であり、2024年は広告が問われる

※トップ画像はAdobeFireflyに「2024年は広告がメチャクチャになっているのが問題として浮上する」と入力して生成されたもの みなさん、すでに2024年の業務を開始したことだろう。MediaBorderも遅ればせながら最初の記事をお届けする。今年、メディアにおいて最重要問題となるのは、広告だと思う。それは、テレビ広告においてとネット広告とで問題の方向が違ってくる。 メディアは広告とセットの存在である SVODはじめ「サブスク」の形態が2010年代に急速に浮上した