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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2023年12月の記事一覧

2023年、MediaBorder的10大ニュース(後編)

※トップ画像はAdobe Fireflyで「ローカル局は再編を迫られCTV市場の誕生が待たれる」と入力して出てきた生成Ai画像 昨日の前編に続いて、今年の10大ニュース後編として6〜10をお届けする。 6:ローカル局再編の予兆 すでに総務省の有識者会議では放送業界の縮小を前提にした議論が進んでおり、ローカル局をキー局傘下に入れやすくしたり、数局に分かれていた局が同じ内容を放送するのも選択としてありになっていた。今年度は赤字局がいくつも出るとの噂で、にわかにこうした新制

2023年、MediaBorder的10大ニュース(前編)

※トップ画像はAdobe Fireflyで「放送事業はもはや成長できずインターネットに活路を見出すしかないがまだまだ途上である」と入力して出てきた生成Ai画像 いつのまにか2023年も残り数日。MediaBorderもこれが今年最後の記事になりそうだ。昨年は読者の皆様に投票してもらったが、今年は私が勝手に決めてMediaBorder的10大ニュースをお届けしよう。一度に書くと長ーくなるので、まずは1〜5をどうぞ。 1:テレビ放送事業の地盤沈下が決定的に 今年は何と言って

テレビCMの新しい売り方を議論するセミナーをなぜ開催するか

1月30日(火)にウェビナーを開催する。「CTV時代のテレビCM データを駆使した新しい売り方を考える」のタイトルで、プログラマティカの楳田良輝氏にプレゼンしていただく。インテージの深田航志氏も登壇し、前説的に解説していただく。そんな構成だ。 ここで展開したい内容を先に簡単に説明すると、こうだ。 CTV時代にはテレビCMもネット広告の指標で売るようになる?→だったらインプレッションやCPMを基準にした売り方をいまのテレビCMに先に導入しては?→新しい指標をうまく使うことで

「視聴率の民主化!」TVAL nowが業界に問うメッセージ

いつでも誰でもどこにいても、今の視聴率がわかる! 今月5日、スイッチメディア社が「TVAL NOW」を公開した。誰でもリアルタイムで地上波テレビの視聴率がグラフで見られるサービスで、なんと無料だ。 この件は私のFacebookのタイムライン上でかなり話題になり、さっそく使ってみた人々がシェアしていた。業界の人々が多いので当然だが、X(Twitter)の方でもさっそくハッシュタグ「#TVALnow」ができて、一般の方々がグラフを共有しコメントを交わしあっている。 長らくテレビ

Inter BEEアーカイブ映像、いよいよ12月15日まで!BORDERLESSの要チェックポイント

11月15日から17日まで幕張で開催されたInter BEEからもうすぐ1ヶ月経つ。ただ、オンライン会場ではまだ続いており、様々に展開されたカンファレンスもアーカイブ映像化されて視聴できる。それも12月15日(金)までなので、クローズ直前にあらためて紹介しておきたい。 アーカイブ化されたセッションはこちらのリストから視聴できる。幕張に行ってない人でも今登録すれば無料で見ることができる。 私が担当したINTER BEE BORDERLESSは業界の旬なネタを漏らして9セッシ

新聞協会の横槍とNHK自身の体たらくで、NHKのネットニュースがなくなる〜国民の権利侵害だ!〜

NHK NEWS WEBがなくなる? 先週の土曜日(12月2日)、こんな記事を新潮が出していた。 記事の本筋とは別に、後半のベテラン記者のコメントが気になった。 この部分に反応する人は多く、こんなTogetterがまとめられた。 NHKのニュースサイトが廃止されることに多くの人が驚いている。ジャーナリスト江川紹子氏もXでこんな投稿をしていた。 私は己のライターとしての力のなさに打ちひしがれた。この件は9月に東洋経済オンラインでとっくに書いているのに、届かなかったんだ