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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2023年1月の記事一覧

放送局の経営計画、シンプルな考え方

ピンチをチャンスに変えつつあるアメリカのテレビ局昨年末の映像新聞に興味深いグラフが載っていた。12月5日付の号のP4「攻勢・米TVネットワーク」と題した連載記事の二回目。B5G DXコンサルタントの奥村文隆氏が書いたもので、アメリカのテレビ局がコードカッティングでピンチを迎えているが、ストリーミングに注力することで逆に売上が拡大しているとのレポートだ。その記事に添える形でこんなグラフがあった。 このグラフは、薄い棒が「リニア」濃い棒が「コネクテッド」となっている。つまり放送

音事協パネルディスカッションから見えてきた「日本のエンタメ」が向かう道

Introduction 久々に塚本幹夫氏からご寄稿いただいた。先日聴講した音事協のセッションが面白かったとのことで、原稿にまとめて下さったので、みなさんじっくりお読みください。 1月17日に日本音楽事業者協会=通称・音事協のオンライン新年会の配信が会員である芸能プロダクション向けに限定公開された。内容は音事協会長であるジャパン・ミュージックエンターテインメント瀧藤雅朝社長の挨拶。音事協60年の歴史VTR。在京キー5局社長の挨拶VTR。そしてメインが「日本のエンターテインメ

FASTは「次のテレビ」の代表選手かもしれない

放送みたいな配信サービス、FAST1月25日(水)開催のウェビナー「海外事例から考えるテレビの未来〜FASTとPSMを題材に〜」で取り上げるFASTとは何か、なぜこのタイミングで紹介するのか、少し解説しておきたい。 FASTはFree Ad-supported Streaming TV("Streaming"を入れない表記も多い)の略で、広告モデルのリニア型配信サービスだ。放送ではないが、放送みたいな配信形式だと言える。映像配信サービスと言えば、オンデマンドだった。サービス

1月25日(水)ウェビナー「海外事例から考えるテレビの未来〜FASTとPSMを題材に〜」開催!

2023年の年明けにウェビナーを開催する。「海外事例から考えるテレビの未来」と題して、FASTとPSMを取り上げる。 昨年のInter BEEでは、コネクテッドTVをテーマにしたINTER BEE CONNECTEDの基調講演が印象的だった。裏方を務めたので打合せを通じてよく内容が理解できた。 その中で注目したのがFASTとPSMだ。 このウェビナーではInter BEEで登壇した園田公一氏にFASTとPSMそれぞれを解説していただく。それについて、ローカル局のイノベーシ

2023年、メディアのグランドデザインを提言する

みなさま、あけましておめでとうございます。昨年の正月明けにこんなメッセージをここに載せました。 メディアに関する個別の事例を見るだけでなく、つなぎ合わさるとどうなるか、そもそも10年後にマスメディアとネットはどんなコミュニケーションを形成しているか。それを構想しないといけないのではないか。一年前、そんなことを書きました。 それに従って昨年はグランドデザインはどうなるかを考えたり、議論したりしてきました。大まかな構想はできてきたかなと勝手に考えています。それに私に限らず、メ