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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2022年12月の記事一覧

2022年、放送と通信の垣根は崩壊した

MediaBorder購読者に回答をお願いした、2022年メディア界10大ニュース。投票とともに記述式でも回答してもらったら個々の文面がまた面白かった。そこで2022年最後の記事では、アンケートに書き込まれた皆さんのオピニオンを紹介したい。長くなるが、年末休暇の中で少しずつでも読んでもらえればと思う。 まずあらためて10大ニュースの選択肢を並べておこう。記事の便宜上、番号を投票の多い順に振っておく。 ABEMA、ワールドカップ全試合配信 Twitter買収、Meta(F

2022年、メディアはABEMAだった〜メディア界10大ニュース・結果発表!〜

12月5日から17日まで投票を受け付けた、MediaBorder購読者が選ぶメディア界10大ニュース。その結果を発表する。 まずこちらで提示した選択肢はこの10個だ。 2021年のネット広告費、マスメディア広告費を超える 地上波テレビ局視聴率急減、放送収入大幅減 Twitter買収、Meta(Facebook)大量解雇 Netflix初の会員減、Disney+も収益性に課題 コネクテッドTVへの注目高まる キー局同時配信揃って開始 ABEMA、ワールドカップ全

2022年メディア界10大ニュース、途中経過報告

今年のメディア界10大ニュースのアンケートをMediaBorder購読者に行なっている。10個のニュースから3つを選んで投票してもらうものだ。現状、最も得票数が多いのは「ABEMA、ワールドカップ全試合配信」で26人中21人が選んだ。 続いて「Twitter買収、Meta(Facebook)大量解雇」が12人で2位、「コネクテッドTVへの注目高まる」が3位、「地上波テレビ局視聴率急減、放送収入大幅減」が4位、「キー局同時配信揃って開始」が5位と続いている。 文章記入の回答

NHKと民放連、二人の会長が握手する日

進んでいるのかわからない総務省有識者会議 12月5日、突如NHKの次期会長が発表された。6日発表と聞いていたので不思議だった。さらにそのほんの数日前に東洋経済が「次期会長は元丸紅社長・朝田氏」とすっぱ抜いていたのに、正式発表されたのは元日銀の稲葉延雄氏だった。その裏を情報収集して回ったが、複数説が飛び交い真相を見極められていない。 それはともかく、NHKの新会長は稲葉氏と決まった。来年1月に就任することになる。 NHKについては総務省の有識者会議「デジタル時代における放送制

読者が選ぶ、2022年MediaBorder的10大ニュース

2022年も押し詰まってきた。振り返ると今年は大きなターニングポイントだった気がする。国際社会ではロシアによるウクライナ侵攻が世界を新しい方向に追い立てた。メディアの世界でもこれまでの変化がさらに進むと同時に、これまでとは違う変化も始まったように思う。特に感じたのは、この20年ほど旧来メディアを新興のネットメディアが攻めていたのが、そのネットメディアの側にも困難が押し寄せてきたことだ。もはやネットが革新の側でもなく、メディア全体が一斉に瓦解しかねない状況と言える。 そんな中

盛況のInter BEEから、CONNECTEDセッションを配信(その2)

INTER BEE CONNECTEDのセッション配信を紹介する記事の「その2」をお届けする。前回の「その1」はこちら。 今回でCONNECTEDのセッションはすべて配信が整った。12月23日まで公開されているので、少しずつでも見てもらえればと思う。下の画像から入口に飛べる。 ソーシャルシークエンス分析で見えた新たに定着したメディア生活まずは毎年恒例となっている、電通メディアイノベーションラボ・奥律哉氏を中心にしたセッション。電通・森下真理子氏に加えビデオリサーチひと研究