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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2022年9月の記事一覧

SSKセミナー「メディア戦略2022」10月28日開催!

MediaBorder運営人、境治は毎年SSK(新社会システム研究所)の依頼で在京キー局のキーマン5名が一同に会する「メディア戦略セミナー」をコーディネートしてきた。今年も10月28日(金)15時から開催する。オンラインのみでの開催だが、その分、全国から参加してもらいやすいだろう。 「メディア戦略セミナー」は、2016年からタイトルの通り、テレビ局の「メディア戦略」をテーマにしてきた。在京キー局はホールディングス体制に入り、BS、CSそしてインターネットをどう使いこなし、使

既存メディアにとって、昨日のライバルはもはやライバルではない〜「NHK受信料騒動」を振り返って〜

これまでの枠組みから考え方を変えられない人々は本当に見ていて情けない。ところが、既存メディアの組織では上の方にそういう人が多い。その組織にとっての害悪でさえあると思う。 総務省・公共放送WGの報じ方に表れた新聞業界の不毛9月21日夕方、総務省の有識者会議「公共放送ワーキンググループ」の第1回が行われ、筆者も傍聴した。これは昨年11月からの「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」の分科会だ。(検討会親会についてはMediaBorderでも何度かお伝えしてきたので

テレビとスマホが生み出す、ネガティブな狂騒

※この記事の最後に、10月28日開催のSSKオンラインセミナーの購読者向け割引についてのお知らせがあります。 Yahoo!に書いた「ちむどんどん」記事がMVAに8月にYahoo!ニュース個人にこんな記事を書いた。 現在放送中の朝ドラ「ちむどんどん」がこれまでにないほどの悪評を浴びている。私自身も主人公家族のあまりの言動に驚いたり苛立ったりしてきたものの、Twitterで連日「#ちむどんどん反省会」上で酷評され、さらに様々なメディアで事細かに猛烈な批判記事が毎日何本も掲載さ

テレビ局が再編するなら、ローカル発で議論すべきではないか?

3分の1が全体を決めていいのか?日本のテレビ局は再編が必要。いつの間にかそんな前提でこの国のメディアの将来像について議論が始まっている。例えば総務省による有識者会議「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」ではインフラ共有などが議論され、また2つのキー局から認定持株会社制度の改正について提言がなされた。それらは非常に前向きで、今まで表立って議論しにくいと思われていた事柄をはっきり表に出していて評価できる。 だが一方で、ローカル局からの意見は少なくとも誰かが顔出し