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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2022年6月の記事一覧

同時配信のあるべき姿が見えてきた〜6/21ウェビナー「同時配信の議論を決着させる」のポイント

6月21日にウェビナー「同時配信の議論を決着させる〜メディアのグランドデザイン会議第二回〜」を開催し、80名を超える参加者が集まり盛況となった。ここで議論のすべてをレポートするわけにもいかないので、私としてポイントだと思う箇所について記事にしたい。 登壇したのは、以下の方々だった。 電通メディアイノベーションラボ:奥律哉氏 ワイズ・メディア:塚本幹夫氏 青山学院大学 教授:内山隆氏 noteプロデューサー/ブロガー:徳力基彦氏 なぜ同時配信をやるべきか?若者の映像視聴の

Videographerの時代〜新しい作り手が出てくる、新しい源流

先日、渋谷ヒカリエホールで開催されたVIDEOGRAPHERS TOKYO 2022というイベントを取材した。まずはこれについてInterBEEのサイトに書いた記事を読んでもらいたい。 オフィシャルな取材記事はこういうことだが、ここに書けなかったもっとプライベートな内容の記事を書いておきたい。映像文化の新しいパラダイムが、この十数年間で起こっていたのだ。私が気づいてなかっただけで、既にそのシフトは起こっていた。イベントを取材して、思い出したことがある。 デジタル一眼がもた

【急告】6/16 17:00より、ウェビナーに向けプレ・ライブ配信を開催

6月21日に開催予定のウェビナー「同時配信の議論を決着させる〜メディアのグランドデザイン会議第二回〜」。 当日を前に告知のためのプレ・ライブ配信を6月16日(木)17時よりお送りする。ウェビナーで登壇いただく電通・奥律哉氏とワイズメディア・塚本幹夫氏にお願いし、同時配信について雑談的に話していただくものだ。 事前に知っておくと良い同時配信の知識や、これまでの議論の概要などをお話しいただく予定。だがシナリオを詰めているわけではないので、思わぬ脱線や知られざる裏話なども出て来る

提言:「ニュース」というアプリをテレビ局が作るなら今のうちだと思う

ニュースアプリの記事はクソ記事だらけこれは5年くらい前からずっと思っているのだが、テレビ局が系列を超えてNHKも民放も含め全国のニュースを集めて、一つのアプリで配信したらとても強いアプリになるので、早くやればいい。そろそろそれが価値を持つ最後のタイミングになってきたし、また既存のニュースアプリにみんなの嫌気が差し始めたので、これをやるなら今しかないと思う。 Yahoo!ニュースが様々なメディアのニュースを呑み込んでいき、一方でスマートニュースがどんどん成長してきた2010年

「放送の地域性」の議論の行く末がちょっと不安になった、ある委員会について

7年ぶりの某党からの呼び出し総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」については、境さん始め、ウォッチャーの方々が毎回詳細レポートをあげてくださって、とても感謝している。オンライン開催なのだから自分でも聴講すればいいのだが、なんとなく中央で行われている議論は後からキャッチアップするという他力本願な癖がついている。「諸課題検」と違い、今回は、有識者の皆さんからなかなか鋭く切り込んだ意見が出ていると聞き、事業者側からも放送対象地域の見直しなど具体的な要望もあった