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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2022年3月の記事一覧

4/20、「検討会を検討する」ウェビナー開催(MediaBorder購読者割引あり)

MediaBorderでは「デジタル時代の放送制度検討会を検討する」と題したウェビナーを4月20日17時より開催する。本日からPeatixで申し込み受付を開始した。 通常3,300円のところ、MediaBorder購読者は2,500円への割引があるので、この記事の一番最後に記載された割引コードを申し込み時に入力してほしい。(申し込みはここから↓) 「検討会」の副読本としてのウェビナー業界関係者で、総務省の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」に注目している人

オッドタクシーが示す映像プロダクションの新たな方向性〜後編〜

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』 2022 年 4 月 1 日(金)TOHO シネマズ新宿ほか全国公開 ©P.I.C.S. / 映画小戶川交通パートナーズ 配給:アスミックエース 「オッドタクシー」制作の中心となったP.I.C.S.のプロデューサー、平賀大介氏へのインタビューの後編をお届けする。前編を読んでない方はそちらから読んでほしい。 前編では企画から放送と配信までの話だったが、後編では映画に至る流れとプロダクションビジネスについて聞いている。

「オッドタクシー」が示す映像プロダクションの新たな方向性〜前編〜

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』 2022 年 4 月 1 日(金)TOHO シネマズ新宿ほか全国公開 ©P.I.C.S. / 映画小戶川交通パートナーズ 配給:アスミックエース 謎の動物アニメが密かにヒットし映画化へふと気づくとAmazon Prime Videoに並んでいた「オッドタクシー」というタイトル。何だろうと思いつつ、アニメらしいので見ないでいた。アニメ作品には偏見というと大袈裟だが、もっと若い人たちの文化と思っていた。気付いたのはずい

映画「テレビで会えない芸人」の圧倒的な素晴らしさと圧倒的な物足りなさ

トップ画像は映画「テレビで会えない芸人」WEBサイトをキャプチャー 芸人・松元ヒロの「テレビで会えない価値」映画「テレビで会えない芸人」は素晴らしいドキュメンタリー映画だ。もちろん、題材である芸人・松元ヒロが魅力的だからだ。政治風刺が売り物のコント集団「ザ・ニュースペーパー」は40代以上の人ならよく覚えているだろう。松元ヒロはその一員で、白髪眉毛を長くした村山富市元総理のモノマネがヒットだった。 ところが彼はグループを脱退し、テレビに出なくなった。簡単に言うと、テレビの「あ

「テレビ離れ」という厄介な発想

Introduction 半年ぶりの山本英治氏の寄稿。業界で流通している言葉にはユーザー目線に欠けているものが多い。「テレビ離れ」もその一つではないか、というお話だ。 インターネットと連携した形で展開する自社のスペシャル番組のリリース文を読んでいたら、「テレビ離れが進む若者に訴求するため」と書いてあって、少々げっそりした。 どうしてこんなことを書くんだろう?  こんなことを書くと、逆にテレビ離れしてしまった若者たちには最初から見透かされて、全く観てもらえないんじゃない

コロナはコネクテッドTVをどこまで進めたか「情報メディア白書2022セミナー」

メディア動向を追う人にとっては恒例の「情報メディア白書セミナー」が今年も3月15日(火)に開催される。2020年にはコロナ禍で延期して会場で開催、昨年2021年はオンラインでの開催だった。今年は会場でもオンラインでも聴講できるハイブリッド形式。参加者の都合に合わせて聴講できるので、この機に申し込みをお勧めしたい。 MediaBorderでは開催直前のこのタイミングで、毎年このセミナーを担当してきた電通メディアイノベーションラボ統括責任者・奥律哉氏と、同ラボ主任研究員の森下真

ニュースがいちばん大事だから、ニュースがいちばん進化が必要

紛争や災害が起きると、ニュースの重要性が身に沁みるあらためて言うまでもない話だが、ロシアによるウクライナ侵攻は国際秩序を脅かすものであると同時に、情報秩序をも混沌とさせてしまった。SNS上をホントとウソが飛び交っている。YouTubeには専門家が詳しい解説動画をアップロードしている一方で、とんでもない説を本当のことのようにしゃべる怪しい人物の動画もあり、しかも何十万回も再生されている。 ちゃんとした報道機関によるニュースの大切さ、正確な情報を定期的に発信することの重要性を再認