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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2021年9月の記事一覧

検証:各総裁候補の放送業界への態度は?

Introduction 自民党総裁選候補が出揃い、論戦が盛り上がっている。MediaBorder的には放送業界への影響が気になるところ。そこで元フジテレビで政治と放送業界についても詳しい塚本幹夫氏に、各候補の放送業界への態度についてご寄稿をお願いした。この総裁選が今後の放送業界をどう左右するか、皆さんの参考にしてもらいたい。 書き手:株式会社ワイズ・メディア 取締役メディアストラテジスト・塚本幹夫氏 自民党総裁選挙の候補者が出揃った。官邸や政党担当は経験ないが、かつて報

日本テレビ、10月2日よりテレビ放送のネット同時配信をTVerで開始。足並みは揃わず

日本テレビは「日テレ系ライブ配信」の名称でテレビ放送のネット同時配信を10月2日(土)19時からスタートすると発表した。 NHKと共に民放も同時配信すべきではないかと2010年台半ばから放送業界で議論されてきたが、2021年に至ってようやく本格スタートとなった。まず昨年、日本テレビは先行して単独で同時配信を10月から3ヶ月間、実験として試みたが、本格開始も日本テレビ単独でのスタート。他局とは足並みが揃わなかった上に、今回は系列の読売テレビと中京テレビの制作番組はラインナップ

LIP北信越はローカル局連携のひとつのモデルになるかもしれない

石川・新潟・長野を合わせると人口500万エリア!ローカル局の行く末の不安がいよいよ取り沙汰されるようになってきた。「再編」の言葉はもうタブーではない。どうすれば生き残れるのか、本気の議論が様々に出てきている。 そのヒントになるかもしれない数字が「500万人」だ。新潟県、長野県、石川県の3県の人口を合計すると、536万人になる。これは福岡県(512万人)北海道(526万人)を上回る。こうして示されると、そうなのかと驚く。 ローカル局の方と話すとよく「うちは福岡や札幌の局さん

10/6ふるさとWishとGlocal Kについてのウェビナー開催

MediaBorderを運営する境治は「地域とテレビの未来ウェビナー」のタイトルで日本中どこからでも参加できるWEBを通じたセミナーを開催してきた。シリーズ最新版として10月6日に「テレビ局は地域ときずなをどう深めるか〜KBCふるさとWishとGlocal Kの試み〜」と題して開催する。 登壇するのは8月31日づけのMediaBorderで取材記事を掲載したGlocal Kの代表取締役社長・持留英樹氏。そしてGlocal K設立への前提となったKBC九州朝日放送の「ふるさと

第七世代が出演すれば若者はテレビを見るのか、ざっくり調査してみた件

若い人が出れば若い人がテレビを見るのか?先日、A-PAB(放送サービス高度化推進協会)の依頼で会員社向けの講演を収録した。この団体からは2015年(当時は前身のDpa)以来2019年まで毎年講演を依頼されていた。昨年はコロナ禍でお声がかからなかったが、今年は収録を後日配信でお届けする形で講演会が復活した。いつの配信かは会員社の方には通知が届いているはずだ。 2年ぶりだったので考えていたことを2年分、ストーリー立てて詰め込んでしゃべった。多くはこのMediaBorderで書い