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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご… もっと読む
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2021年7月の記事一覧

TOKYO2020で、ようやく放送と通信は融合したが・・・

※画像はテレビ画面上のTVerのオリンピックページより(肖像権著作権に配慮し、一部にぼかしをかけています) オリンピック真っ盛りの7月下旬、コロナ禍で家に閉じこもり、朝から晩まで各競技を観戦する人も多いだろう。筆者も、家での作業で一息ついたらテレビをつけ、夜は各種競技をザッピングしては「メダルの瞬間」を探し回っている。 この「瞬間の共有」こそがオリンピックを放送で見る醍醐味だと思う。筆者は正直、スポーツ観戦には興味が薄い方だが、それでもオリンピックのために時間を割くのは「

「シナぷしゅ」とGU babyのコラボで考える、テレビ番組のポートフォリオ

※画像はGUbabyのシナぷしゅとのコラボを紹介するページより 3月にテレビ東京「シナぷしゅ」について、コンテンツ統括プロデューサー・飯田佳奈子氏に取材した記事を書いた。 この時、「6月に大きなコラボが世に出る予定」だと飯田氏が語っていた。そのコラボとはジーユーが送り出したベビー服ブランド、GU babyが相手だった。言葉通りの「大きなコラボ」だ。飯田氏と、GU babyの担当者である平松修吉氏に取材し、東洋経済オンラインに書いた記事が、先週金曜日(7月16日)に公開され

「ネットフリックスvsディズニー」著者・大原通郎氏を迎えてウェビナーを7/28開催!

7月28日(水)17時より、「ストリーミングで日本のテレビも変わるのか」と題したウェビナーを開催する。MediaBorderでも4月に紹介した「ネットフリックスvsディズニー」の著者・大原通郎氏をメインスピーカーにお迎えし、著書の中身を中心に、それ以降さらに進んだ海外の最新動向もお話しいただく。(2200円が1500円になるMediaBorder購読者限定の割引コードをこの記事の最後に掲載します) 4月の記事でも書いた通り、この本には世界中のメディア企業がいかにストリーミン

若者のテレビ離れは「コア視聴率」では解決できない

先月のこの記事で「コア視聴率」が話題になったことに触れた。 松本人志氏の言う通り、いまどき世帯視聴率を元に番組をいいの悪いのと書くライターは勉強不足だ。「バカライター」と言われても仕方ない。それでもまだ、世帯視聴率を元にした記事がなくならないのは、Yahoo!の責任が大きいと、これは先月書いた通りだ。 テレビ局も指標の転換には時間がかかっただがあえて付け加えると、テレビ局もテレビ局だ。2018年に関東地区ではスポットCMの取引にそれまで世帯視聴率を使っていたのを、個人全体